今回食べてみるのは銀四郎麺業株式会社の小豆島手延そうめんです。
オーケー 池尻大橋店で見つけたのですが、最初、目を疑いました。嘘でしょう?と。手延べそうめんが240円/300gというのは激安です。しかも、あの銀四郎ですよ。
これまで銀四郎麺業のそうめんを3種食べてきました。
どれもおいしくて、下2つは星5です。今回の小豆島手延そうめんは銀四郎麺業のスタンダード商品。
開封。小麦の優しくて甘い香りがふわり。細くてよくしなります。
「ゆで時間は約2分程度を目安に」と書かれています。ここでぜひ試してみてほしいことがあります。
まず2束を2分茹でて食べる。翌日、2束を1分半茹でて食べる。残り2束は好みだったほうの時間で茹でる。
2分茹でだと、プリンとした弾力になります。まさしくこれぞ小豆島のそうめんと思わせる弾力です。もちろんこれはこれでおいしいです。ただ、これだけだったら普通の小豆島手延べそうめん。私の評価は星4に留まります(香川出身の連れはこちらの方が好み)。
問題は1分半茹でなんですよ。まず特徴を図にします。
かように、歯を入れた瞬間は小豆島そうめんらしいプリっとした弾力が感じられるのですが、中心部に異なるコシの層が現れます。しかもその層が比較的厚め。
糸のような芯のあるコシならわかるんです。三輪素麺などによくあります。けど、このパターンは(まったくないわけではないけど)ほとんど見かけません。
ガッツリな麻婆茄子をドバっとぶっかけても、それに負けない豊かな風味。トゥルンとした舌触り、のど越し。独特な2つのコシの層。
もちろん間違いなく星5なのですが、すごいというのがここからなんです。
今回が4種目だったのですが、この特徴が4種すべてに発現しています。つまり、銀四郎麺業のそうめんを食べたら、どのそうめんであっても、「あ、銀四郎だ」とわかるのです。これがすごい。
コシだけでどこのそうめんだかがわかる。こんなそうめん、こんな製造者は他にありません。だからすごい。そして、ここまでそうめんマニアを唸らせる逸品が240円というイカれた価格。
もうね……。
学芸大学界隈に住んでいる方も多く読んで頂いていると思います。お子さんと世田谷公園に行ったついでに、オーケー 池尻大橋店へ行ってみてください。しかも同店には三輪の神糸というこれまたとんでもないそうめんがあります。こちらも頭がおかしいんじゃないかというほどの安さです(300g換算で290円!)。
さらに、178円/300gという高コスパの山水 手延べ素麺(島原)、日本で一番太いそうめん、小野製麺の手延半田めんもあります。オーケー 池尻大橋店はそうめん天国。
タイプがうまくばらけているので、ぜひいろいろ買って食べ比べてみてください。笑っちゃいますよ。こんな細い麺なのに、これほどまでに違うのかと。
※裏面に「名称:手延べそうめん(手延べ干しめん)」と書かれているそうめん=手延べそうめんを選んでくださいね。「名称:そうめん(干しめん)」となっているものは選ばないように。もし、おいしいそうめんが食べたいのであれば。
名称 | 小豆島手延そうめん |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩、ごま油 |
製造者 | 銀四郎麺業株式会社 |
評価 | ★★★★★ |