三輪の神糸(マル勝高田商店)は神的な味・歯切れ。力強さを感じさせるそうめんです。 - 肝臓公司(かんぞうこうし)

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三輪の神糸(マル勝高田商店)は神的な味・歯切れ。力強さを感じさせるそうめんです。

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株式会社マル勝高田商店の三輪の神糸。マル勝高田商店は三輪素麺の大手メーカーです。さまざまなメーカーが三輪素麺を販売していますが、都内では同社の三輪素麺を一番よく見かける気がします。ちなみに三輪(奈良県)はそうめん4大産地のうちのひとつにして、そうめん発祥の地でもあります。

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製造者は曖昧です。おそらくですが、マル勝高田商店自身が作っているわけではなく、三輪の複数の生産者が作り、これを取りまとめて製品にしているんじゃないかと思われます。ただ、実情はわかりませんから、とりあえずここでは製造者=マル勝高田商店としておきます。

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※この記事の初出は2011年~2012年ごろです(データベースが吹っ飛び復旧させた日付が2013年6月11日)。2021年8月に大幅改訂しました

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オーケー 池尻大橋店で購入しました。387円/400g。普通は300g(50g×6束)です。最近は250g(50g×5束)も増えてきました。400gというのはかなり珍しいです。

387円/400gを300gに換算すると290円。手延べそうめんとしてはごく普通の価格ですが、三輪素麺が都内でこの価格で購入できるというのはまれなことでしょう。

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なお、三輪素麺は奈良県三輪素麺工業協同組合の商標です。同組合に所属し、同組合が定めた厳格な基準をクリアした手延べそうめんでなければ三輪素麺を名乗れません(つまり三輪素麺はすべて手延べそうめん)。

三輪素麺という言葉自体を商品名にすることも多いのですが、このそうめんは三輪の神糸という独自の商品名をつけています。三輪の神糸という名前の由来に関しては後ほど。面白いですよ。

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気品を感じさせる瑠璃紺の束紙。開封すると小麦の甘い香りがフワリと漂います。

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とても細く、よくしなります。いいそうめんの証。

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ゆで時間は約2分となっていますが、おそらく2分では長い。様子を見ながら茹でました。

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1分30秒でもいいかなと思ったのですが、1分45秒。ピンと張りのあるゆで上がり。

まずはそのままひと口。プチプチっ。まるでそうめんの中心に一本の芯が通っているかのよう。力強い歯切れ・コシです。小麦の風味も豊かで味わい深い。

いやはや。すごいな。さすが。

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久しぶりに食べてみた三輪の神糸。パッケージが新しくなっていたので買ってみたのですが、やはり三輪の神糸は神的においしかった。

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三輪の神糸を初めて食しレポートした際は★5でした。今回、記事を大幅に改定してはいますが、書き方が細かくなったというだけで、内容も評価も変わっていません。間違いなく★5。

もし見かけたら、ぜひ食べてみてください。細く白いこの糸は、あなたをそうめんの最高峰に導きます。

三輪の神糸の名前の由来

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神は細き糸に宿る? いったいどういう意味でしょう。公式サイトには次のような文言があります。

細きこと糸のごとく、
白きこと雪のごとし。

「三輪の神糸」の由来は、手延素麺の発祥の地、大和・三輪に残る古い言い伝えから。

出典/マル勝高田商店公式サイト

近畿を中心とした各地の産物名産を案内する「日本山海名物図会」(著者:平瀬徹斎・画・長谷川光信・1754年(宝暦4)刊)にこんな記載があります。

大和美輪素麺、名物なり、細きこと糸のごとく白きこと雪のごとし。ゆでてふとらず、余国より出づるそうめんの及ぶ所にあらず。(中略)旅人をとむるにはたごやにも名物なりとて、そうめんにてもてなすなり。

マル勝高田商店公式サイトの「細きこと~」はこれがもととなっています。そうめんを糸にたとえるのはよくあることで、商品名に糸がつくそうめんもたくさんあります。

次に「古い言い伝え」について。これは古事記のことです。ざっくり簡単にまとめますと……。

美しい乙女、活玉依姫(いくたまよりひめ)が若者に恋をして身ごもった。相手の素性を探るべく、若者の衣の裾に糸巻き(苧環/おだまき)の麻糸を縫い付けた。翌朝、糸をたどると三輪山にたどり着き、その若者が大物主大神(おおものぬしのおおかみ)であることが判明した。この時、糸巻きが三巻き(三勾)残っていたことから、この地を美和(三輪)と名付けた。

参考/大神神社(おおみわじんじゃ):三輪山の神語り

こういうことがあって、冒頭の「神は細き糸に宿る」という表現になり、そして三輪の神糸という商品名がつけられたということです。

余談その1。三輪素麺は細さに応じて等級が分かれます。一番細いそうめんは神杉。その次は緒環(おだまき)。緒環は上記の苧環(おだまき)に由来します。

余談その2。なぜゆえに神杉かと言うと、大神神社のご神木は杉だから。そして大物主大神は酒の神。酒屋や酒蔵が軒先に杉玉を吊るす風習もこれらに由来します。

DATA
名称三輪の神糸
原材料名小麦粉、食塩、植物油
製造者株式会社マル勝高田商店
評価★★★★★