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PREFERITA/プレフェリータ(学芸大学)の素材にこだわったジェラートはまったり濃厚。じっくり味わいたいのに素早く食べなきゃいけないから大変ですw

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学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街のカルディを右折した先にPREFERITA(プレフェリータ)というジェラテリア(ジェラート屋)があります。2019年6月17日にオープンしました。

運営は有限会社ブラヴィッシモ(代表:野崎晴弘さん)。PREFERITA(プレフェリータ)のはす向かいにあるイタリアンバル、ロ・スパッツィオ(Lo SPAZIO)の姉妹店です。

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野崎晴弘さんはイタリアのパルマでバリスタ(コーヒー職人)、ジェラタイオ(ジェラート職人)として修業をし、2002年にロ・スパッツィオをオープン。以前はロ・スパッツィオでもジェラートを出していたのですが、2019年6月、念願かなって自身の原点でもあるジェラートの専門店をオープンすることとなりました。

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店内に飲食スペースはありません。外で食べるか、テイクアウト(持ち帰り)かです。

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すぐに食べる場合は1種盛り、2種盛り、3種盛りが選べます。

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テイクアウトの場合はフタをする必要があるので1種盛りもしくは500g(2~3種盛り)。30分ほどもつドライアイスは無料です。

「表の看板に『昔ながらのジェラート』ってありますが、昔と今では違うんですか?」

「最近のジェラートはケミカルなものがたくさん使われているんですが、ウチでは素材にこだわって、ケミカルなものを使わない昔ながらのジェラートを目指しています。かといって、たとえば安定剤も何も使わないというわけではありません。それではおいしくないからです。添加物を使うにせよ、必要最低限に留めています」

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全10種。定番もあれば日によって変わるものもあるでしょう。チョコレート、カプチーノ、マスカルポーネとオレンジピール、パルミジャーノレッジャーノ、プラリネヘーゼルナッツ……。うーん、悩ましい。話をうかがいながら、どれにしようかと品定め。

「ジェラートというとピスタチオというイメージがあるんですよねぇ」

「シチリアがピスタチオの産地なので、そういうイメージがあるのかもしれませんね。ただ、生産量は世界第6位くらいなんですが(※)」

「フレッシュミルクがオーソドックスなんですかね」

「そうですね。フレッシュミルクがベースになっていますから、一度はぜひ召し上がって頂きたいですね」

「じゃあピスタチオとミルクの2種盛りをお願いします」

※イタリアのピスタチオ生産量は世界で6~8位くらいなのですが、イラン産が全世界の生産量の50%を占めているので、決して多いというわけではありません。むしろシチリア産ピスタチオはその希少性、品質が評価されています。なお、日本に輸入されているピスタチオの約90%はアメリカ産

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ナイフのようなコテでカップにペタペタ。

「630円です。ありがとうございました」

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オープン直後だったので祝い花が乗せられていましたが、今後は店頭のベンチに座って食べられるようになると思います。

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おっさんの手じゃどうもねぇ。こういうのはかわいいネイルが映えるよねw

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小さなカップに2種のジェラート。まずは雪のようなフレッシュミルクをひと口。

うわっ。少し粘度のあるまったりとしたミルクは舌触りが滑らか。濃厚。ミルク感がすごい。

続いてピスタチオ。

うわっ。ピスタチオの甘味、香ばしさが濃ゆい。すごいな。素材にこだわっているというのは、ひと口食べればよくわかります。

ミルク、ピスタチオ、ミルク&ピスタチオ。いろいろな味を楽しみながら食べ進めます。おいしいなぁ。

30℃近い気温でした。最後の方はギリギリ。溶ける寸前。これは大変だ。じっくり味わいたい。けど、ゆっくり食べていたら溶ける。ササッと食べなきゃいけない。素早くじっくり、か。んー難しいw

食べ終えたカップを店頭のゴミ箱に捨て、もう少し話を聞きました。

「おいしかったです」

「ありがとうございます」

「店内撮らせてもらっていいですか?」

「どうぞ」

「濃厚ですね」

「ミルクは島根県産で、低温殺菌のミルクです。急激に熱して冷ませばすぐできるんですが、それではミルクの風味を損なってしまいます。ですから、じっくりと温め、そして一気に冷ましています(※記憶が曖昧。ゆっくり冷ますと言っていたかもしれません)」

「ピスタチオも濃いですね」

「シチリア産ピスタチオは値段が高くて、あまり多く使うと大変なんですが、まあいいやと(笑)」

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「これはEccellenze Italiane(エッチェレンツェ・イタリアーネ)といって、イタリアの伝統的な技術を持ち、それに裏付けられた確かなクオリティがあると認められたらもらえるんです。ロ・スパッツィオの17年間の活動が認められて、ロ・スパッツィオと併せてPREFERITA(プレフェリータ)も認証されました。あ、いらっしゃいませ」

野崎晴弘さんの知り合いか、ロ・スパッツィオの常連さんのようです。

「おめでとうございます」

「1年、物件を探して、ようやくオープンできたよ」

認証楯をよく見ると「GELATERIA e CIOCCOLATERIA」と銘打たれています。今後、チョコレートも扱うようになるのかもしれませんね。

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約2週間後、連れが食べたいというので再訪。連れはイタリアの企業で働いていたこともあり、ジェラートに関しては一家言あるようで。

「ストラチャレッタとピスタチオが店の顔。このふたつが自分の好みに合えば、そのジェラテリアはおいしいということで、通うようになる。飲んだ後、ジェラートを食べながら帰るのがイタリア男」

だそうです。

「ピスタチオとミルク食べたの? じゃあ、ストラチャレッタとさくらんぼ下さい」

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山形産佐藤錦とイタリア栗&チョコチップ。チョコチップが混ざったジェラートをストラチャレッタと言うそうな。

ピンクのジェラートは超さくらんぼw さくらんぼそのまま。フレッシュでさっぱり。ストラチャレッタは甘くてまったり。どちらもおいしいのですが、気になるのは隣のうるさ型。恐る恐る聞いてみます。

「どう?」

「うん、おいしいね」

よかったよかったw

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preferitaは英語でいうところのfavorite。お気に入りという意味です。素材にこだわった濃厚なPREFERITA(プレフェリータ)のジェラート。あなたのお気に入りになるかもしれませんよ。一度試してみてはいかがでしょうか。

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テイクアウトグルメで感じる学大の変化

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タピオカミルクティーの店・BOBA TOKYOは時に行列ができるほど大人気

学芸大学が変わってきている、という際のひとつのキーワードは"重から軽"。軽飲食(テイクアウト含む)がとても増えています。2018年、2019年にオープンした軽飲食の一部を列挙してみます。

Dans la Poche(ダンラポッシュ)芋研タケノとおはぎKIJITORATHE BLUE CORNERBOBA TOKYO毎日美日(まいにちはるひ)黒虎茶(COCCOCHA)VIKING BAKERY 0(閉店)、そしてPREFERITA(プレフェリータ)。

一部ではありますが、これだけオープンしています(2018年にできた焼肉屋・焼き鳥屋はゼロ!)。

この傾向は全国的な飲食トレンドではあるのですが、特に街が大きく変わる際に顕著となります(その理由を書くと長くなるので省略)。学芸大学もしかり。

街にとって軽飲食は人を流動的にするという効果があります。街に人が流れ、街の空気が軽くなる。女性が多くなり華やかになるという一面もあるかもしれません。

もしかしたら逆かな? そうだからこそ軽飲食が増えてきているとも言えるかもしれませんが。まあ、鶏か卵かというw

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学大テイクアウトの代名詞・花たこは250円!

学芸大学以外の街から来る方へ。

どこかへ食事をしに行こうとしていますか? あるいは友達のライブや演劇を観に行くという方もいることでしょう(APIA40、メイプルハウス、千本桜ホールなど)。その際、予定よりほんの少し早めに学芸大学に来てみて下さい。そして、学大テイクアウトグルメを食べながら、この街をちょっとプラプラしてみて下さい。

もともと面白い街ではあるのですが、ここ最近で学芸大学は大きく変わろうとしています。より一層面白くなっています。そんな空気が学大テイクアウトグルメで感じられるはず。そして、あなたもきっと学大の虜になるはずですw

学芸大学の全飲食店リストバナー