学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街沿いに毎日美日(まいにちはるひ)というタピオカ・花茶・果実茶のお店があります。2019年4月初旬にオープンしました。
※追記:2019年8月中旬に閉店。2019年12月9日ごろ、YUE記茶町(ユエキチャマチ)というタピオカと台湾B級グルメの店になりました。毎日美日とYUE記茶町の関係は不明ですが、運営(オーナー)は同じではないかと推察してます。追記以上
毎日美日(まいにちはるひ)があるのは100円均一ショップ・Can☆Do(キャンドゥ) 学芸大学店の上の2階。初めて訪れたのはプレオープン中だった2019年3月30日。
バタフライラテを注文しました。きれいだなぁ。甘めで、濃厚なミルクがまったり。大好きこの味。タピオカ自体は西口商店街のBOBA TOKYOよりちょっと小さめであっさり。食感は穏やかなモッチリ。
筆者のタピオカ経験値は皆無に等しいので、あんま書いてることを信用しないでねw
「この青はどうやって?」
「バタフライピーという花を使っているので青いんです」
と中国出身の店主。
バタフライピーは日本ではチョウマメ/蝶豆と呼ばれている青い花の植物。バタフライラテはタピオカ、北海道の濃厚なミルク、バタフライピーハーブティー、ミルクフォームの4層になっているそう。
「店名は毎日美日と書くんですが、読み方をどうしようかと悩んでるんです。『まいにちびにち』か『まいにちはるひ』か」
「絶対、『まいにちはるひ』でしょう。そっちのほうがかわいい」
「わかりました。『まいにちはるひ』にします(笑)」
ありゃ。これまたあっさりとw
「タピオカどうですか?」
「あっちのタピオカ屋よりも少し小さめですね」
「大きく作ることもできるんですが……」
「え? ここで作ってるんですか?」
「はい」
タピオカはキャッサバの根茎から製造したデンプン。糊化させたタピオカを球状にして乾燥させたものはタピオカパール。普段、私たちが「タピオカ」と呼んでいるムチムチッとした丸い食べ物は正確にはタピオカパールと言います。
タピオカミルクティーの店は乾燥タピオカパールを仕入れるのが普通だと思っていたのですが、ここではタピオカパールを自前で作っているようです。材料のほとんどは台湾から仕入れているとも言っていたような。ちょっと記憶が曖昧なので、違っていたらすみませんw
「私は中国なんですが、作っているのは台湾出身の人間です。今後はタピオカだけじゃなく、マンゴー、豆花(トウファ)、芋圓(うえん/ユーユェン)など、台湾スイーツを広く紹介していきたいと思っているんですが、とりあえずはタピオカで軌道に乗せないと」
毎日美日(まいにちはるひ)の母体は赤坂にある広告代理店です。中国や台湾とのつながりがあり、それを活用して新たに飲食業を展開していくことになった、と言っていたような。飲食をやっていくにあたり、別の法人を作ったとも言ってたかな。
人懐っこい店主とスタッフに見送られ店をあとにしました。正式にオープンしたら、また来てみるか。
2019年6月1日。連れがタピオカミルクティーを飲みたいというので再訪しました。
「こんにちは。オープンの時に来て頂いた」
「ええ。どうですか? お客さん入ってます?」
「はい、おかげさまで」
真っ白な店内。植物や小物、絵などがいっぱい飾られています。こちとら赤提灯が好きな40半ばのおっさん。このセンスはよくわからんのですがw、若い子たちはこういうのがかわいいんでしょうねー。
外に設置された窓を覆う大きな看板が閉塞感を感じさせるのですが、これがないと目の前に「天狗」という看板がドーンw 窓が開いたりすればいいんですけど、ここからの眺望がよろしくないので致し方なし。
連れはほうじ茶タピオカミルクティー、私は花茶のパイナップル・ローゼル(ナタデココトッピング)を注文しました。
「なんしてるん?」
「ハンモック。気持ちいいよ」
「これは……どういう意図なんだろう」
「映えでしょう」
「なるほど。どう、それ?」
「ほうじ茶感があっさり」
私もひと口。なるほど確かに見た目よりもあっさり飲みやすい。
まさかこんなかわいいものを飲むことになるとはw ローゼルはいわゆるハイビスカス。容器内に浮かんでいる赤い花(萼と苞)です。ハーブティー(ハイビスカス・ティー)でよく使われます。
淡いグラデーションがきれい。パイナップルとローゼルのほのかな香りが移った、さっぱりとした清涼飲料。そんな感じ。美容・健康によさそうな。
ストローでナタデココを吸います。プリッ。ムチッ。タピオカ同様、ナタデココも食感が楽しいです。ちなみにナタデココはココナッツの汁を発酵させたもの。ナタデココ自体に味はさほどありません。
「爽やかだね」
「そうだね」
「その容器もらえるの?」
「うん」
「いいね。いろいろ使えそう」
ポツポツとお客さんがやって来ます。すべて女性。そしてほとんどがテイクアウト。こういうのは歩きながら飲みたいんだろうな。実際、BOBA TOKYO、毎日美日(まいにちはるひ)のタピオカミルクティーを手にしながら東西商店街を歩いてる女性が多いもんね。
あえて少し残して持って帰りました。家に着く頃には氷がすべて溶けていたのですが、それでも十分、フレイバーは残っています。薄まって飲めない、おいしくないということはありませんでした。
西口商店街のBOBA TOKYOはすでに大人気店となっています。2019年6月には東口商店街の少し先に、もう一軒、焦がし黒糖タピオカの店・黒虎茶(COCCOCHA)ができました。
BOBA TOKYOも黒虎茶も目立つ1階路面店。一方、毎日美日(まいにちはるひ)は2階。立地的には不利かもしれませんが、店内でゆっくりできるのは毎日美日(まいにちはるひ)だけ。今後、台湾スイーツが充実してきたら、これもまた惹きになるはず。
材料にこだわった、本場・台湾の味が楽しめる手作りタピオカのかわいいお店・毎日美日(まいにちはるひ)。23:00までやってるので仕事帰りにもフラッと寄れます。一度試してみてはいかがでしょうか。