肝臓公司ロゴ

芋研/いもけん(学芸大学)はさつま芋のお菓子専門のテイクアウト店。焼き芋は衝撃的に甘くてスイートポテトのように滑らかです。芋けんぴ、大学芋は手土産にもピッタリ!

imokenの画像 imokenの画像

学芸大学駅から徒歩3分。西口商店街のauの角を左折した先に芋研(いもけん)というお店があります。芋けんぴ、大学芋、干し芋、焼き芋のテイクアウト専門のお店です。さつま芋研究所、略して芋研。2018年2月4日にオープンしました。

※2019年末から2020年1月ごろにかけてでしょうか、時期は不明ですが閉店しました

imokenの画像

運営しているのは株式会社ベジスタンス(大田区)です。

青果の仕入れ・販売、商品開発、パッケージデザイン、ツール制作を含めた販売促進で日本の農業を力強く盛り上げていきます

株式会社ベジスタンス公式サイトより

というのが同社の理念。この芋研も規格外で破棄されたりするようなさつま芋を販売することで、少しでも農家の利益を出そうというのが基本コンセプトのようです。

さて、芋研の店内はこんな感じ。

imokenの画像 imokenの画像 imokenの画像

ケースには大学芋、焼き芋が並んでいて、芋けんぴ、干し芋はパッケージになっています。

imokenの画像 imokenの画像

焼き芋、大学芋は量り売り。100g、200gといった感じで注文します。大学芋は「あと1、2本」といった感じで微調整もしてもらえます。

今回買って来たのがこちら。

imokenのメイン画像

芋けんぴ、大学芋、焼き芋。芋けんぴはオープン記念ということでもらえました(この3倍ほどの量)。

imokenの画像

まずは芋けんぴ。茨城県産の紅はるかです。細くて堅い芋けんぴをかじると、ザクッ、ガリッ、ボリッ。いい歯ごたえ。余計な甘みはさほど加えられていません。自然な甘みがあります。おいしいのはもちろん、食感が楽しくて止まりません。

imokenの画像

次は大学芋(305円/113g)。茨城県産のシルクスイート。水あめ(?)でコーティングされた表面はねっとりしつつもかすかにパリッ。芋本体はしっとり柔らかく、皮はわずかにサクッ。表面に甘みが加えられていますが、芋本来の味わいも強く感じられます。うめぇなぁ。

余談ですが、大学芋の名前の由来は諸説あるようです。その中でも説得力があると感じるのは、帝国大学の赤門前にあった店が蜜にからめた芋を売ったところ、大学生の間で人気となり大学芋と名付けられたという説。ただ、これはあくまでも名前の由来。料理としては中国が発祥だそう。

参考/wikipedia:大学芋

imokenの画像 imokenの画像

最後に焼き芋(300円/188g)。写真ではわかりづらいですが、蜜が溢れてテカっています。ひと口食べて衝撃。とんでもなく甘いです。芋の繊維はほとんど残っておらず、スイートポテトでも食べているかのような滑らかさ。皮もうまい。すげぇ。ビックリ。

芋農家が伝統製法で一本一本丁寧に焼き上げています。

伝統製法がどういうものかはわかりませんが、熟成・貯蔵にもおいしさの秘密があるんじゃないかと思います。さつま芋は長期間、熟成させ、適切に貯蔵すると糖度が増し、風味豊かになるそうです。

で? 規格外だから市場に出ず、流通に乗らず、くっそうまいのに場合によっては破棄されちゃうの? なんじゃそれ。

imokenの画像

夜、それぞれを酒と合わせてみました。酒は芋焼酎の「白露」(白露酒造)。芋焼酎の甘みはかき消されてしまうのですが、なかなかいい。

imokenの画像
芋版のロゴが押された(あるいは印刷された)紙袋

ところで、大学芋と焼き芋を続けて食べて、一瞬こう思ったんです。焼き芋でも十分過ぎるほど甘いしうまい。さつま芋自体がこんなにもうまいんだから、わざわざこれに甘みを加えて大学芋にする必要はあるのかと。今ほど甘くはなかったであろう昔のさつま芋ならいざ知らず、品種も改良され、調理技術も上がって、食・食材に対する知見が深まっている現在、甘いさつま芋に水あめ(蜜)を絡めるなんざ余計じゃね?と。

ただ、焼き芋のあとに再び大学芋を食べてみて、ちょっと思い違いかもなぁと考え直しました。

何人かで食べようとするなら、さつま芋そのままより大学芋になっていたほうがシェアしやすい。また、水あめ(?)でコーティングされることにより、芋が崩れにくくもなっています。芋自体の蜜の流出を防ぐという効果もあるでしょう。そして、さつま芋をそのまま食べ続けるより、大学芋のほうが食感のバリエーションがあるというのもメリットかもしれません。

大学芋は芋のよさを殺してるわけじゃなく、芋そのものに違うよさを与えているってことか。調理というのは味だけの問題じゃないんだなぁ。なるほど。

imokenの画像
imokenの画像
スタンプカードあり

ガリッ、バリッの食感がたまらなくいいし、嫌いな人はいないだろうし、芋けんぴは自宅用としても贈呈用としてもピッタリ。焼き芋と大学芋で迷ったら、自分用ならさつま芋そのもののおいしさがダイレクトにわかる焼き芋、手土産なら食べやすい大学芋。こんな感じで選ぶといいかもしれません。と言いつつ、やっぱ焼き芋の衝撃的な甘さ・滑らかさを一度は味わってもらいたいなぁとも。

いやぁ。それにしてもうまかった。おやつでもいいし、酒のつまみでもいい。私は大学芋のような甘いものを白米に合わせるのも嫌いじゃない。おかずでもいい。バインミー食って、かき氷とたい焼き食って、焼き芋と大学芋食って――この通りは大変だw

SHOP DATA

学芸大学の全飲食店リストバナー