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ケムマキ(学芸大学)は野菜巻き串と焼酎のお店。ボリューミーな串はパンチがあって満足度の高いものでした~学大の野菜巻き串事情

ケムマキの野菜巻き串(レタス)

店主は野菜巻き串の名店出身

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学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街沿いの産伸ビルにケムマキという野菜巻き串のお店があります。2023年8月1日ごろにオープンしました(7月31日にプレオープン)。

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1階の七宝麻辣湯 学芸大学店、3階のBar Songbirdに挟まれた2階です。

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店主・片山真毅さんは戸越のひもの屋(運営:subLime/閉店)や野菜巻き串の人気店、博多やさい巻き串屋ねじけもん 恵比寿別邸・自由が丘別邸(運営:ケイキフードサービス)などで働いていたそう。

横浜に煙巻/ケムマキ(運営:Omnibus)という野菜巻き串のお店があるのですが、はて、何か関係があるのかないのか。たぶん関係ないかな。

余談ですが、パーラーゐ恋の店主・佐藤大永さんもケイキフードサービス出身です。

学芸大学で野菜巻き串が急増

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炭焼 鳥せんを彷彿とさせるシックな店内にはカウンター8席、4人テーブル席×3。

ひとつ不思議なことがあります。前店からスケルトンにして、ゼロからがっつりと造作を作っているはずです。なのに、工事をしている様子がまるでなかったw すごいな。どうしてたんだろう。

これまた余談ですが、P-spot→尾道のりこ家→やさいと豚→毎日美日→Yue記茶町→香港冰室と移り変わってきた物件です。のりこ家以降は正直……な感じだったので、ようやくちゃんとした飲食店ができたな、とw

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野菜巻き串以外のメニューは多くはありません。別にそれがダメだというわけではなく、オープン直後なのでグッと絞っているのかもしれません。もちろん、これくらいの品数でもいいと思いますが。

ちなみに野菜巻き串は福岡県博多が発祥とも言われています(※)。福岡でブームになっているとメディアでも注目され出したのは2018年ごろ。東京でよく見かけるようになったのはここ3、4年でしょうか。

学芸大学にはケムマキの他、博多野菜巻き串ミカタ(旧串焼酒場フランキー)、薄田商店、ユメノキュウサクという野菜巻き串のお店があります。ユメノキュウサクは2023年6月29日オープンですから、立て続けに野菜巻き串ができたなぁという印象を受けます。

※最古の野菜巻き串の店と言われているのは沖縄の串焼き あだん。1970年代に創業

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「野菜巻き串と焼酎」がお店のコピー。その名の通り、焼酎が豊富にそろっています。

塩がしっかりきいたボリュームのある野菜巻き串

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1杯目のレモンサワー(550円/税込、以下同)。

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付け合わせのキャベツのコールスローはおかわりし放題。クミンのようなスパイスが隠し味程度に使われています。

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揚げたての厚揚げ(480円)。

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外はカリッ、中はトロン。ツユは濃いめです。

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初めてのお客さんには実物を示しながら野菜巻き串の種類を説明してくれます。以下は6本盛り(1680円)です(単品で頼むより80円お得)。

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モッツァレラズッキーニはバジルのソースが爽やか。イタリアンな感じです。

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バラは脂がいい。豚の素性のよさを物語っています。

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豚しそもジューシー。脂がしっかりあるのにシソがこれを中和。しつこくありません。

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万能ネギ。なるほど。豚の脂と野菜がよく合う。そして野菜が蒸し焼きのようになるから食感が残っている。野菜巻き串の神髄を垣間見ました。

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2杯目は知覧醸造の芋焼酎・ちらんちらん(600円)。芋感がしっかり感じられます。そしてフルーティー。

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紅生姜。いい意味で吉野家。いい意味でジャンク。

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巨大なレタス。

それまでの5本は塩がキツめ、しっかりめでした。レタスはタレがかかっているのですが、これ以外の5本に比べると塩味が弱い。野菜の量が多いので、相対的に塩味が弱く感じられるのかもしれません。

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厚揚げのツユがかなり濃いので、これにつけてみました。そうしたらちょうどいい塩梅に。

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会計は3810円(席代500円含む)でした。

焼き鳥6本だとお腹的には物足りませんが、野菜巻き串はボリュームがあるので、それなりにお腹も膨れました。また、肉と野菜の組み合わせなので、味・食感のバリエーションが豊か。単に串焼きを6本食べたという以上の満足度があります。

落ち着いた雰囲気で野菜巻き串を食べたいならケムマキ

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「ポーズは取らなくていいですか?」

焼かれている串を撮っていたら、そう言ってみずからポーズを取ってくれました。

「人あたりがいい」「楽しい人」

片山さんに関してはそんな噂も耳にしていました。ケムマキのインスタグラムを見ると、学芸大学の飲食店店主がいっぱい駆けつけています。それだけ広く愛されている人なんですね。

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薄田商店>ユメノキュウサク>ミカタ>ケムマキ

優劣ではありません。私の勝手なイメージですが、客の年齢層の低い順・賑やかな順に並べてみました。

今後、どんなお店になっていくのかわかりませんし、ケムマキ自身がどう考えているかもわかりませんので、無責任に言ってしまいますが、3、4人でワイワイやりたい若者は薄田商店がいいかもしれません。落ち着いた雰囲気でゆったりと野菜巻き串を食べたいという30代以降の方はケムマキがいいかもしれません。レトロでポップなロゴの感じからすると若者をターゲットにしているようにも見えるんだけどw

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全体的にボリューミーでがっつり食べ応えのある野菜巻き串でした。とてもおいしかったです。機会がありましたらぜひ一度。

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画像転載元/忍者ハットリくん 公式チャンネル(YouTube)

最後に蛇足と言いますか野暮と言いますか。

ケムマキは漫画/アニメ『忍者ハットリくん』の登場人物で、主人公・ハットリくんのライバル。という説明は必要でしたかね。テレビアニメが放送されていたのは1981年~1987年。私らの年代だと誰でも知っているのですが、30代半ばより若いと知らない方もいたり? 一応、説明しておきます。

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