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学芸大学飲食アワード 2020~もっとも輝いていた飲食店を勝手に表彰!

学芸大学飲食アワード 2020

学芸大学飲食アワードとは

その年にオープンした飲食店で、もっとも輝いていた店を勝手に表彰する学芸大学飲食アワード。筆者・ひろぽんの完全なる独断で決定されます。選ばれたからといって、何かがもらえるわけでも何かいいことがあるわけでもありません。

この記事では学芸大学飲食アワード 2020授賞店を紹介するとともに、2020年の学芸大学における飲食事情を振り返ってみたいと思います。

選定者プロフィール

ひろぽん

2013年8月より学芸大学住人。学芸大学で巡った飲食店の軒数は約450軒(2020年末時点)で、そのほとんどをブログにて紹介。単なる飲んだくれのおっさん。BABYMETALファン。

学芸大学飲食アワード 2020

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学芸大学の全飲食店

学芸大学飲食アワード 2020を今年オープンした店のみならず、学芸大学の全飲食店に授与させて頂きます。

授賞理由

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不要不急の外出自粛要請、飲食店の営業時間短縮要請、コロナ感染防止対策……。コロナ禍という未曽有の事態において、すべての飲食店が苦境に立たされました。

そんな中でも多くの飲食店は営業時間をずらしたり、ランチを始めたり、テイクアウトにも対応したりと工夫を凝らし、がんばってきました。

一方、私たち消費者・客の側はリモートワークが続き、外出する機会が減って、気持ちが滅入ったこともあったと思います。そんな時に近所の飲食店が始めたテイクアウト・デリバリーが気分転換となり、精神的にも楽になったという人もいたことでしょう。また、厳しい状況にもかかわらずシャッターを開けて営業している飲食店を目にするだけでも、元気がもらえるような気がしました。

困難に対して各飲食店がどれだけの努力をしてきたか、そして、この街の住人たちが飲食店によっていかに助けられたか――そのようなことを慮り、また、これからも続くであろうコロナ禍における飲食店へのエールも込めて、学芸大学飲食アワード2020を学芸大学の全飲食店に授与させて頂きます。

2020年学大飲食トレンド

新規出店数

2020年、学芸大学には47軒の飲食店がオープンしました。2017年:50軒、2018年:47軒、2019年:54軒ですから、ほぼ例年並みです。ただ、コロナ禍で4月、5月、6月はほとんど動きがなかったことを差し引くと、むしろ多かったとすら言えるかもしれません。

2020年は学大ドミナント

学芸大学の飲食トレンドですが、2018年は「重から軽」、2019年は「酒場」でした。2020年はどうだったでしょうか。

焼肉・焼鳥(5軒)、カフェ(5軒)、バー・ガールズバー・スナック(8軒)の出店が多かったですが、どのジャンルが際立っていたということはありません。

サービス形態としてはテイクアウトに対応する店が増えましたが、コロナという特殊な事情があり、かつ、全国的に見られるトレンドなので、改めてここで取り上げることもないでしょう。

学大飲食という観点からすると、私には「学大ドミナント」がトレンドだったように見えます。

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煮ジルは隣に姉妹店・ハブとマングースを出店

学芸大学内で複数店舗を構えることを私は「学大ドミナント」と呼んでます。2020年に生まれた学大ドミナントは以下の通りです。

  • 学大ますもと(五本木ますもと)
  • ROSSO GOLD(BUNNY GIRLS BAR RADIAS GAKUDAI)
  • ハブとマングース(煮ジル)
  • biji 下馬(biji 鷹番)
  • KIJITORA 路面店(KIJITORA 本店)
  • Ri.carica ランド(リ・カーリカ、あつあつリ・カーリカ)
  • RainBowl(Chef's marche)

※カッコ内が先行店。当記事執筆時点でKIJITORA 本店は休業中

ちなみに2017年は2軒(ZETAB、あつあつ リ・カーリカ)、2018年は2軒(ニノマエ、すする担担麺)、2019年は5軒(大衆酒場レインカラー、PREFERITA、月とかえる、Little otto、コメカラ)だったので、明らかに増えてきています。

※2018年のニノマエ、すする担担麺は同運営による業態変更。ZETABはその後1店舗に

ROSSO GOLD/BUNNYに至っては今年で2軒という驚愕の出店ペースでした。来年早々にはアオギリ(現呑家)の学大2号店・ホドケバ、茶割の学大2号店・茶割 中央もオープンします。

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サラダが大人気のChef's marcheが姉妹店・RainBowlを出店

では、なぜ学大ドミナントが増えているのでしょう。

もちろん、人気店だからこそ2店舗目を構えることができます。また、地元なので情報が早く入り、物件を押さえやすいという側面もあるかもしれません。あるいはその街での実績があるため、不動産屋やオーナーからの信用を得やすいということもあるでしょう。

ですが、学大ドミナントが増えた最大の要因は、学芸大学に人が増えたということではないでしょうか。

学大の変化の象徴でもある学大十字街ビルに、あつあつリ・カーリカができたのは2017年4月。この頃から学芸大学に人が増え始めました。そして2020年、コロナの影響もあり、渋谷・恵比寿・中目黒を避けるようにして学芸大学に人がやって来るようになりました。

連日、客で溢れかえる人気店――ここ数年の動き、2020年の人の流れ、客が増えていく様を目の当たりにしている人気店店主たちが「学大にもう1店」と考えるのも当然のことでしょう。

参考/wikipedia:ドミナント戦略

2020年 学大飲食トピックス

新たな飲食物件

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Ri.carica ランドの物件はもともと家具店

2019年からその傾向はあったのですが、2020年は事務所や物販店など非飲食だった物件が飲食店になるというケースが目立ちました。

  • 旬菜・本和膳 天義
  • BARLUCK
  • waku coffee roaster
  • サライケバブ 学芸大学店
  • RainBowl(レインボウル)
  • Ri.carica ランド(リカーリカランド)
  • 真打ち登場 学芸大店
  • 駅ヨコ酒場 ミアゲテゴラン!!
  • BAR Hellish APT
  • ぼうず食堂
  • FIVE TREES

禁煙/喫煙対応

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コロナによって忘れられがちですが、改正健康増進法および東京都受動喫煙防止条例により、飲食店が原則屋内禁煙となったのは2020年4月1日からでした。一定基準を満たせば、喫煙可能になるわけですが、禁煙店にするにせよ、喫煙可能な店にするにせよ、昨年末あたりから各店は対応に追われました。

大箱の危機

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大手チェーンの大箱飲食店、土間土間、しゃぶ葉が閉店しました。具体的なことは書けませんが、この流れはまだ続きます。閉店だけではなく、いろいろな形で。

※追記:2021年2月末、休業していた豊後高田どり酒場もそのまま閉店しました。追記以上

もちろんコロナの影響もありますが、それだけではないような気もします。仮にコロナがなかったとしても厳しかったでしょうし、今後、コロナが終息したとしても、学芸大学での大箱は難しいと私は思っています。

土間土間、しゃぶ葉が入っていた駅前の牡丹ビルがどうなるのかも、とても興味深いです。

タピオカの終焉

2020年にBOBA TOKYO以外のタピオカ屋がすべて閉店したわけですが、これらがオープンした2019年時点ですでにブームは下火。短命になることは想像に難くありませんでした。

かしわやショック

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カリタコ楽、目黒パウリスタ、スナックもと、チェロキーなどの老舗が閉店した2020年。中でもかしわやの閉店は多くの人に衝撃を与えました。

大変な状況ではありますが、それでもたくましく突き進んでいく学大飲食。学大飲食がこの苦境を乗り切ることを願いまして、今年最後の記事、学芸大学飲食アワード2020を締めくくりたいと思います。

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