※追記:コロナ以降? 2022年夏? 秋ごろから? 予約制・コース制になりました(追加でのアラカルトはあり。当日席が空いていれば入れるかも?)。詳細はインスタグラム等でご確認を。
※追記:店内が改装され、5月24日よりカウンターのみとなりました。コースもアラカルトもあります。追記以上
学芸大学の和食料理屋・トクスエに行ったのが2ヶ月前。この記事を書くのに2ヶ月を要しました。
「トクスエ」という名のフォルダには十数枚の写真。何度も何度も写真を見返し、何度も何度もその味を思い出していました。けど、なかなか筆が進みません。書けないのです。残念ながらトクスエを語るには、私には経験も知識も足りません。
たとえばこちら。
丸ごとトマトの焼き浸し。二人で行ったので、二人分に分けて出して頂いています。
トマトの酸味と甘み、焼かれた香ばしさがが、濃厚なダシと相まって……。ああ、なんてつまらない説明でしょう。写真に、いや、実際の料理に言葉がついていきません。
おまかせ一品盛り合わせ(七~八種)。右上から時計周りに、ポテトサラダ、〆鯖とキノコの胡麻マリネ、助子の煮凍り……。と、ひとつひとつ説明するのに、果たしてどれだけ意味があるのか。特に助子の煮凍りが絶品と書いたところで、そんなのは料理を見ればわかること。
あべどり天婦羅はシンプルながらも……。
ラムと栗の味噌煮込みは味噌のスープにもラムのうまみが……。
こんな説明では何も伝わりません。私の無知と拙筆が伝わるのみ。
ま、仕方ない。恥を忍んで、普通に書いてみます。
学芸大学駅から徒歩10分。目黒郵便局の目の前にあるトクスエ。2013年5月10日にオープンしました。
カウンター席とテーブル席があり、とても落ちついた雰囲気の店内です。店に一歩足を踏み入れると、ダシの香りがフワリ。
カウンターには器がずらり。
メニューもいっぱい。
料理は器選びから。メニューが豊富だから器も豊富。そして、それができてしまうのだから、このカウンターを見ただけで、店の実力がわかります。「なだ万」出身というのは伊達じゃない。
もちろん魚もおいしいでしょう。けど、その日は魚を頂くつもりがなかったので、ビールと芋焼酎を飲みました。
大好きな「さつま無双」がありました。嬉しい。好きな物が飲めるから嬉しいというわけではありません。私の好きなものを、この素晴らしい店が選んでくれていた。それが嬉しいのです。
料理に関しては上述の通りです。どれもこれも見事。おいしいのはもちろん、どの料理にも「ああ、こうするんだ」という発見があります。と同時に、和食の奥深さを思い知らされます。
くぅ。情けない。この素晴らしいお店をこんな風にしか書けないなんて。来年はもうちっとましなことが書けるようがんばろう。
今年一年、お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
SHOP DATA
- トクスエ
- 東京都目黒区中央町1-5-10
- 03-5708-5881
- 公式