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サニーサイドレインカラー/SUNNY SIDE RAINCOLOR(学芸大学)のエッグタルトはザクザク食感がたまらない。かわいくて温かく、そして力強い、食べた人を元気にさせるスイーツです。

サニーサイドレインカラーのエッグタルト

エッグタルトとコーヒーのレインカラー

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学芸大学駅から徒歩3分。東口商店街を真っすぐ進み、セブンイレブン 学芸大学駅東店を越えた先の路地を入ると、サニーサイドレインカラー(SUNNY SIDE RAINCOLOR)というお店があります。エッグタルトのコーヒースタンドです。2022年12月12日にオープンしました。

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運営は株式会社レインカラー(代表:手島義朋さん/てっしー)。同店を実際に切り盛りするのは、タルトの商品開発者でもある奥さんのまどりさん(ということだと思うたぶん)。

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2005年、まどりさんが古着カフェ・レインカラーをオープン。2012年、同店常連だったてっしーと結婚し、ワイン食堂レインカラーになりました。

学大屈指の人気店へと昇りつめたワイン食堂レインカラーですが、コロナ禍での休業を経て、今回、サニーサイドレインカラーにリニューアル。このあたりのことはまた後ほど。

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「以前はこの上あたりにお店があって」と表のお客さんに説明しているてっしー&まどりさん夫婦

基本的にはテイクアウトです。ただ、店頭には椅子もありますし、その場で食べたり飲んだりもできます。

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値段は参考程度に。むしろ安くなっていると思われます。最新のものを撮ったら写真を差し替えます
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ドリンクはコーヒー、紅茶、ジュース、クラフトビールなど。

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タルトの種類は日(週)によって異なります。この日にあったのはサニーサイドレインカラーのスペシャリテ・アップルエッグタルト(アップレッグタルト※)、焦がしバターのエッグタルト、ミートパイの3種でした。

※Apple + EggでApplegg/アップレッグ。サニーサイドレインカラーの造語

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てっしーはレインカラーで働く前までロ・スパッツィオ(Lo SPAZIO)でバリスタをしていました。ですから、コーヒーにもこだわっています。

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いつものようにシロップで甘めにしてもらったカフェラテ。甘くはあるけど、コーヒーは濃厚。

試飲で少し飲ませてもらったエチオピアのコーヒーも面白かったです。コーヒーなのにまるで紅茶。私はコーヒーに疎いのですが、好きな人にとってはたまらないラインアップなのかもなぁ。

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カフェラテを飲みながら店内を観察しました。落ち着いた雰囲気はリニューアル前のワイン食堂レインカラーと同じ。けど、カウンターがツルっとしていて、コーヒーのマシンがピカピカでスタイリッシュ。今風でもあります。

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店内にはパイルームが併設されています。

「中は寒いんです。こうしないと生地がパリッとしないので」

と、てっしー。

「生地を作るのに4日かかるんです。タルトをやるって話したら、知り合いのパティシエから『やめとけ』って言われました(笑)」

それくらいパイ生地作りは大変ということなのでしょう。

「それにしても、どうしてエッグタルトを?」

「コロナの最中、お酒が出せないから朝と昼の店をやってみたんです。ずっと夜しかやってなかった二人なんですが、初めて朝・昼をやってみて、盛り上がっちゃって(笑) そして本格的に何か新しくやろうと考え、子供たちにも意見を聞きつつ、『そういえば定番のお菓子だけど、(学大には)アップルパイのお店ってないね』と。ただ、アップルパイそのものだと重いので、エッグタルトに紅玉のフィディングを入れたアップルエッグタルトにしようと決めました」

サクサク、パリパリじゃない!? 驚きの食感

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というわけで、こちらがタルト3種。左から焦がしバターのエッグタルト、アップルエッグタルト、ミートパイ。

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まずは焦がしバターのエッグタルトをひと口。

「あはは」

思わず声を出して笑っちゃいました。

生地はサクサク、パリパリ……と思ったでしょ? 私はそう予想していました。けど、違うんです。ザックザク、バリッバリなんです。この食感、たまらん!

滑らかでまったり濃厚な甘いクリームとザクザクな香ばしい生地は、コントラストをなしながらもハーモニーを奏でます。うまいなぁ。

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アップルエッグタルトはりんごが控えめにアクセント。

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ミートパイはみっちり詰まっています。肉の変なクセが一切なく甘みがあってふくよか。これほどまろやかに仕上がるのはどうしてだろう。コツを聞きたい。赤ワインと一緒につまんでもいいだろうなぁ。

優劣は付けられないのですが、できれば甘い系とミートパイ系の2種はぜひ試してみてほしい。どちらにも違ったよさがあります。

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私事で恐縮ですが、まあ、こんな記事なんてすべて私事なんだから恐縮する必要もないのですが、私はそうめんが好きでして(そうめんレビュー数世界一)、そうめんにハマり始めた約10年前、改めて気づかされました。食において食感がとても重要だということに。

私が好きな南関素麺淡路手延素麺(御陵糸)、あるいは三輪素麺全般にも言えることなんですが、これらのおいしさも食感に由来します。プリプリとかムチッとかじゃない。噛むとブチブチブチっと力強く切れます。これが快感で、手延べそうめんにハマりました。

サニーサイドレインカラーのエッグタルトも同様です。口に入れると生地がバリバリッと激しく砕けます。とても気持ちいい。だからおいしい。

レインカラーの歩みとタルトのレイヤー

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2005年、まどりさんがお母様・柳田美佐子さんと古着カフェ・レインカラーをオープン。以前、ここに建っていた建物の2階です。

その後、まどりさんが経営を引き継ぎ、古着カフェバーとなり、2012年、同店常連だった手島義朋さん(てっしー)と結婚(※)。ワイン食堂レインカラーにリニューアルしました。

※2011年かも?

2014年、建物が建て替えられ、現在地でワイン食堂レインカラーは再出発。学大でも屈指の人気店となります。

2019年、2号店・大衆酒場レインカラー、2021年、3号店・ポップ ガストロノミー レインカラーがオープン。と同時に、1号店のワイン食堂レインカラーはしばらく休業状態でした。

2021年5月、コロナ禍の中、1ヶ月ですが、ワイン食堂レインカラーはbreakfast&branchのお店・SUNNY SIDE RAINCOLORとして営業していました。そして、2022年12月12日、エッグタルトのSUNNY SIDE RAINCOLORがオープン。

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創業17年。この間、いろいろなことがありました。旧建物の時代には銀座や那須での出店計画があったり、1階でスタンティングのワインバーをやったり、結婚があり、出産があり、店舗もスタッフも増えました。

決して楽しいことばかりではなかったでしょう。けど、17年という月日で積み重ねてきた経験は二人を優しくし、そして強くした。

時間をかけて作り上げられた、幾重もの層をなす力強いタルト生地に、私は二人のたくましさを見たのでした。

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自宅用はもちろん、手土産としても絶対いいですよ。喜ばれるはず。

絶望さえも 光になる
止まない雨が 降り続いても
絶望さえも 光になる
悲しい雨が 虹をかけるよ どこまでも

BABYMETAL『NO RAIN, NO RAINBOW』より

SUNNY SIDE RAINCOLORのエッグタルトは単にかわいい見た目をした温もりのあるお菓子じゃない。ザクザク、バリバリとした食感に力強さを感じさせます。そして、口にする人を元気にしてくれるような気もします。まるで雨上がりに降り注ぐ、キラキラと輝く陽の光のように。

てっしーはMOAMETAL推しらしいので、ベビメタファンもぜひw

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