学芸大学駅から徒歩3分。西口商店街を真っ直ぐ行き、auのある角を左折しても行けますし、西口を出てすぐ左へ行き、交番のところで右折して真っ直ぐ行っても着きます。2011年12月にオープンした目黒ひいらぎ。
2021年11月18日、東口商店街に2号店がオープン。これに伴い、既存店の店名は目黒ひいらぎ 碑文谷公園通り店、2号店は目黒ひいらぎ 学芸大学東口店となりました。なお、東口店にはたい焼き以外のメニューもあり、店内飲食もできます。
目黒ひいらぎといえば、たい焼きとかき氷。インスタグラムなどのSNSでよく目にしますし、"学大のオシャレなお店"として挙げられることもあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
目黒ひいらぎは恵比寿のたいやき ひいらぎの"分店"(暖簾分け)で、たいやき ひいらぎ・二代目店長が目黒 ひいらぎのオーナー。経営はまったくの別です。余談ですが、恵比寿のたいやき ひいらぎは兵庫県姫路市にある鯛焼本舗 遊示堂(2000年創業)の3号店です。
目黒ひいらぎはテイクアウトが基本ですが、店頭には椅子があるので、その場でも食べられます。さっぱりとしたシンプルなお店は和モダン。オーナーが元アパレルってのも関係あるのかな。スタイリッシュでオシャレ。
その時のメニューは3つありました。
- たいやき
- 冷やしどらやき(シナモン、抹茶)
- かき氷(苺ミルク、抹茶金時など)
「その時」というのは、季節によって変わることもあるので。
まずはたい焼き(150円)。濃厚ながら甘すぎることのない粒あん(粒あんは単体でもテイクアウト可能)は頭の先からしっぽまでみっちり詰まってます。皮は薄めでパリッ。特にしっぽ部分はパリッと感が強くなり、粒あんの柔らかさとのコントラストがとてもいい。
焼くのに30分かけるのだそう。こうすることで外はパリッ、中はしっとりと仕上がります。もちろん焼きたてがいいのでしょうけど、時間が経って少し皮がふやけても、それはそれで。
続いてかき氷の抹茶金時(400円+オプションの白玉100円)。かき氷は目黒 ひいらぎのオリジナルメニューです。
この上なく薄く削られた氷が層をなして積み重なっています。その様はまるで氷のミルフィーユ。スプーンですくう感触はフワッとしているのですが、口にするとシャクッ。一瞬にして氷は溶け、口内に涼しげな風が通り抜けていきます。
抹茶自体は甘くありません。練乳のようなものもかかっていますが、氷の下に埋もれている粒あんと混じり合うと、ちょうどいい甘さになります。白玉は瑞々しくてトゥルン。この感じなら、甘いものが苦手な男性でもぜんぜん大丈夫。大人のかき氷といった趣です。
フラットでシンプルな造作、白と黒の調和、木製のベンチと椅子、盆栽、さっぱりかわいいスタッフさん。その日は蒸し暑い日だったのですが、周りの空気が一瞬ひんやりと感じられたのはかき氷を食べたからというだけではないでしょう。この雰囲気が気持ちや感覚をスッと落ち着かせてくれてたんだと思います。冬は冬でこれまたいいんですが。ふわりと温かくなって。
私は目黒ひいらぎでかき氷を食べたのは初めてで、たい焼きを食べたのは2回目。ただ、ひいらぎのたい焼き自体は数え切れないほど食べています。
さかのぼること11年。場所は恵比寿。
「今度はたい焼き屋ですって」
「いつまで続くかしらねー」
恵比寿にあった、それはそれは素晴らしい居酒屋・ほりこし亭のお母さんとそんな会話をした数日後、ほりこし亭の隣にたいやき ひいらぎができました。2006年10月のことです。
オープン前から界隈では噂になっていて、オープン日からずっと行列。その混雑ぶりはしばらく続いていたと記憶しています。私もオープン当初に並んでいた口なんですがw
「たい焼き、食べてみましたよ」
「どうだった?」
「うん、おいしかったです。さすがにあれだけ並ぶのはどうかとは思いますがw」
「ほんとぉ。じゃあ、行列がなくなったら買ってみようかしら」
そんなやり取りも鮮明に覚えています。お母さん元気かな。
以後、幾度となくたいやき ひいらぎのたい焼きを食べました。というのも、恵比寿あたりのバーで飲んでいたら、手土産としてたいやき ひいらぎのたい焼きがしょっちゅう差し入れられていたから。Bar 40Wでもunder BARでもよく食ったなぁw
というように思い出話をしたくなったのは、たい焼きやかき氷にきっとそういう力があるからでしょうね。夏祭りの夜店を廻っていてもそうじゃないですか。たこ焼き、焼きそば、イカの丸焼、とうもろこし、ソースせんべいなどなど、そういうものを食べていると、つい「小さい頃さあ」って語りたくなりません?
昔から慣れ親しんできた。もしくは自分にとって特別な何かがあって食べていた。そういうものを大人になって食べると、記憶がグッと引き戻され、当時のことが昨日のことのように思い出される……。
私の場合はたまたまひいらぎのたい焼き自体に思い出があったのですが、そうでなくても、たい焼きやかき氷は誰にとっても懐かしさを感じるものだと思います。目黒ひいらぎのたい焼き、かき氷であなたは何を思い出しますか? あるいは新たな思い出をここ目黒ひいらぎで作ってみてはいかがでしょうか。
SHOP DATA
- 目黒ひいらぎ 碑文谷公園通り店
- 東京都目黒区鷹番3-18-3
- 03-6412-7945
SHOP DATA
- 目黒ひいらぎ 学芸大学東口店
- 東京都目黒区鷹番2-8-23
- 03-6303-1709