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森八(金沢市)の「宝達葛 くずきり」は押し出す感触が楽しくて、甘くてブルンとした食感が心地いい涼菓です/葛切り、ところてん、寒天の違い

morihachi-kuzukiriの画像

寛永2年(1625年)創業の和菓子屋・森八(石川県金沢市)。ようかん、もなか、わらびもちなど、いろいろな和菓子を製造・販売している老舗で、大正時代には宮内省(現宮内庁)から御用を達していたそうです。

今回ご紹介するのは、そんな森八の涼菓「宝達葛 くずきり」。宝達葛、くずきりに関する詳細はまた後ほど。

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「宝達葛 くずきり」はくずきりの詰まった容器本体、押し棒、黒蜜のセットになっています。

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容器の上下に貼られたシールをはがし、押し棒でくずきりを押し出します。ムニ~という感触が気持ちいいw

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くずきりに黒蜜をかけて完成です。

きしめんのように幅の広いくずきり。沖縄の黒糖も使われている黒蜜がくずきりに合わさると、まったり濃厚。けど、なんだか涼しげ。いやぁ、おいしいなぁ。

けど、この「宝達葛 くずきり」の最大のポイントは食感でしょう。上品にちまちま食べちゃいかん。一気に一本を吸うべし!w ブリン、ブルン! ムチムチッ! この弾力、食感! 超楽しい。超気持ちいい。細い麺状のくずきりのツルンとした感じもいいのですが、平麺ならではのこの妙味。たまらんな。

ひとつ後悔があります。十分おいしかったのですが、食べる直前、箱から取り出した容器を冷凍庫に入れてキンキンに冷やしておくと、くずきりもキンキンに冷えて、もっとおいしかったんじゃないかと。暑い時期に食べるなら試してみてw

森八は金沢市内はもちろん東京にも多数の店舗を構えています。路面店なら四谷にありますし、その他、デパートにも出店しています。ネットでも購入可能です。

食感がとてつもなく楽しい、おいしい銘菓「宝達葛 くずきり」。贈呈品としても絶対喜ばれると思います。暑い夏、くずきりで涼を感じてみて下さい。

くずきりとは?~くずきりと寒天・ところてんの違い

くずきり(葛切り)は葛粉(くずこ)を水で溶かし、型に入れて加熱し固めたものを細く切った食べ物です。葛粉は葛(くず)から得られるでん粉を精製して作られる粉。

ところてん(心太)はテングサやオゴノリなどの紅藻類を茹でて溶かし、これによりできる寒天質を冷まして固めたもの。天突きで押し出して細い麺状にするのが一般的です。

寒天はざっくり言うと、ところてんを凍結乾燥させたもの。

ですから、原材料、製法という点で、ところてんと寒天は似たもの同士で、くずきりはまったくの別物ということになります。

宝達葛(ほうだつくず)とは

金沢市の北、能登半島の"根元"あたりに宝達山という山があります。標高637.1mというと低く感じますが、能登地方の最高峰でもあります。

その昔、宝達山は金鉱山として栄えていました。江戸時代、宝達山のふもとには鉱山の採掘に携わる人たちが多く住んでいたのですが、重労働に就いていた作業員らの健康管理のため、山に自生していた葛根で葛粉を作り漢方薬として役立てていました。これが宝達葛の起源です。

この葛の品質が素晴らしいとされ、加賀藩御用葛ともなり、加賀藩から江戸幕府への献上品にもなっていたそうです。

森八 宝達葛くずきり 5本入
【商品説明】「加賀藩御用葛」としての歴史を誇る名品「宝達葛」を贅沢に用い、沖縄産黒糖と和三盆糖を合わせた家伝の黒蜜を添えたこだわりの逸品でございます。厳選された良質の自然素材と伝統の技が生み出す、豊かで爽やかな美味をお楽しみ下さい。