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BISTRO N(学芸大学)で学大という街の人と人のつながりを改めて感じました~タパス盛り合わせ、仔羊のボロネーゼが絶品だった店は学大200軒目

学芸大学駅界隈では、この2ヶ月ほど、飲食店が閉店したり、新しいお店ができたりと大忙し。約15年続いたビストロ・イワタが店主の体調不良のため閉店して、2015年12月11日、同じ場所に居抜きでBISTRO N(ビストロ・エヌ)ができたというのもその一例。

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バス通りの駒沢通り手前。豆金餃子の並びの角にできたBISTRO N。表から中を見るとカウンターがあります。黒板に書かれたメニューは一人でも大丈夫そうな感じ。入ってみますか。

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カウンターが6席ほど。テーブルが3つほどだったかな? シックな店内。黒板メニューを見てみると……。

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おっと。ビストロだけどタパス?

「こちらの前はどこかで?」

「駅の高架下の……」

「あーそうだそうだ。思い出した。スペイン料理の」

「はい、『学芸大Baru』で働いていて独立して。その前はイタリアンやフレンチなどいろいろ」

店名にはビストロとありますが、フレンチにこだわっているわけではなく、イタリアンやスペイン料理など、ワインに合う料理を出すワイン食堂といった感じ。上記の「思い出した」云々に関してはまた後ほど。

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さて、聞くとタパス盛り合わせには7種あるタパスすべてが盛られているとのこと。それで800円はお得でしょう。白ワインを飲みつつ、タパス盛りをお願いしました。

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ラタトゥイユ、イワシのシェリーマリネ、ハモンイベリコ、大山鶏のレバーペースト、アンチョビポテトサラダ、京人参とクレソンのラペ、あめ色玉ねぎのタルト。

野菜の食感を残したラタトゥイユはスッとするハーブがきいています。滑らかなポテトサラダは魚介が香り、人参・クレソンは素材のよさをしっかり出す味付け。玉ねぎは甘く、サクッとしたタルト生地とぴったり。

いやはや。どれもこれも手が込んでます。うまいなぁ。いろいろな国の料理をやってきて、それぞれのよさを凝縮したような盛り合わせです。上手。

次は仔羊のボロネーゼ ブラン。

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肉感が残る程度に叩かれた仔羊のひき肉。店主は「食べやすくしているつもりです」と言ってました。確かに食べやすくはあるかもしれませんが、ちゃんと羊のクセが残っています。羊はこうじゃなきゃね。でないと、羊を食べる意味がない。

パンチのある味にしたくなりそうなものですが、このボロネーゼも塩味(えんみ)は抑え気味で、羊をしっかりと感じさせる味付けになっています。おいしいし、上手だなぁと思わせます。

タパスは単品だとオール500円。明るくて気さくな若い店主。店の雰囲気はシックですが、落ちついてしっぽりというよりも、賑やかに利用してもいいんだろうなぁ。店側もカジュアルに利用してほしいと思っていそう。外観がちょっと入りづらく感じさせるかもしれませんが、気軽に行って大丈夫です。

「なんで『N』なの?」

「名前が直樹なので、シンプルに(笑) 名前で人と人がつながるような店にしたいなぁと思いまして」

先日、HAFURIで飲んでいたら、shelterの奥山君とトリケン(旧トリオキ)の松田君がやって来ました。HAFURIのエロコちゃんとかをshelterに紹介したので、今度は奥山君がHAFURIに来てくれたのでしょう。

松田君とはずっと以前にsidewayで出会って、無理矢理ってわけでもないんですが、bar PRETTYへ押し込んだということもありました。

HAFURIのカウンターで3人で並んで飲んでいたら、松田君がこんなことを。

「バス通りに知り合いがビストロをオープンさせたので、この後、顔を出そうかと。もともと『学芸大Baru』にいた人で」

そんなことを聞いていたので、私もBISTRO Nに行ってみたという次第です。先の「思い出した」というのは、そういうこと。

「松健さんとはBlue Reefで知り合ったんですよ」

と、"N"の直樹君。なるほど。学芸大学という街で、店を介して人と人がつながる。出会いの中継地点が学大の店なんだよなぁ。

この街に越して来て2年ちょっと。いっぱい友達、知り合いができました。そのほとんど、いや、100%かな。すべては居酒屋やバーなどの飲食店が出会いの場。そんなお店をこのブログでたくさん紹介してきましたが、この記事が学芸大学タグのついた200件目の記事となりました。

行ったけどまだ書いていないという店もいっぱりあります。ですから、本当はもっと多いのですが、とりあえず、ここBISTRO Nを私にとっての学大200軒目の店としておこう。BISTRO Nとの出会いが、201軒目、202軒目へとつながることを願いつつ。

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