学芸大学駅から徒歩2分。西口を出てすぐ左。交番の前の道を右折した先の右手に飲食ビルがあります。タイ料理屋、バーン・メイに行こうとしたら……。
あれ? HAFURI(ハフリ)? こんなんできてる。ここ、元はなんだっけかな? とりあえず入ってみました。
※追記:2018年10月1日に閉店しました。エロコちゃんお疲れさま!追記以上
「こんばんは。ここって何ですか?」
「バーです」
「どんなシステムでしょう」
「チャージが300円で、メニューがこんな感じで」
メニューを見たら、だいたい一杯500円~800円。タイ料理はまた今度でいいか。
「なるほどぉ。じゃ、とりあえずハートランドを」
ハートランドは瓶のまま飲むのが好き。
「いつできたんですか?」
「昨日オープンしました」
「いや、上のタイ料理屋も最近できて、先週、行ってみたんですよ。だけど、その時はこんなバーなかったから」
「いまは僕一人ですが、あとでオーナーの女性が来ます」
「そうですか。前にどこかでやってたとか?」
「いえ、二人ともバーをやるのは初めてで、何もわかんなくて。僕は普段は音楽やってます」
つまみは300円。カレーは500円。何も食べてなかったので、とりあえずポテサラを頂きました。
卵多めのふわっとしたポテサラ。うまーい。
「ここってもともとは何でしたっけ?」
「花というスナックでした。最近までやってて、そのまま居抜きで。オーナーは2年ほど物件を探してて、ちょうど空いたから、ここにしたそうです」
あああ、そうだ。スナック花だ。そうかぁ。各所で名前を聞く老舗だったんだけどなぁ。潰れちゃったのか。
二杯目はEspresso Beer 目黒というビールを頂きました。
蛇崩の交差点にある橋本酒店が販売者。製造者は新潟県の新潟麦酒。無濾過仕上げで瓶内熟成するタイプ。ロースト麦芽を黒糖で糖化させています。その名の通り、エスプレッソコーヒーのような香りと苦み。ただ、飲み終わった後には甘みも感じます。へー、こりゃうまいや。
一時間ほど経った頃、オーナーがやってきました。
「いらっしゃいませ」
「どうも」
「知り合い?」
「いえ、フラっと入って来て頂いたみたいです」
「えええ。ほんとですか! 学大のかた?」
「はい」
「地元のかたで来て頂いた初めてのかたです。うれしー」
あとでわかったのですが、看板も何もありません。知り合いしかまだ来ていなかったようです。私が学大の客一号か。ははw
「お名前は?」
「ひろぽんです」
「私はエロ’&%”#’&%」
「エロ?」
「そうなりますよねw エロコエロオです。別にエロくはないんですけど」
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追記:2017年、改名して須賀ハフリちゃんになりました。が、誰もハフリと呼ばずエロコちゃんと呼んでるのでエロコちゃんでいいと思いますw 追記以上
エロコちゃん(須賀ハフリちゃん)は金髪ショートカットでちっちゃくて、ハスキーボイスのかわいらしい子です。イラストレーター、漫画家をやっていて、地下アイドルのプロデュースもしているそう。まあ元気で明るい。
「地下アイドルをプロデュースしてるんだったら、DELIGHTってバーに行ってみるといいかもね。あそこも地下アイドルをやってたりするから」
「そうなんですか。メモっとこ」
「店名のHAFURIってどういう意味なんですか?」
「『祝』って字は『はふり』とも読むんですが、それがなんかいいなって。あとでわかったんですが、『葬式』の『葬』も『はふり』って読むらしいです」
はふり【▽祝】
《罪やけがれを放(はふ)り清める意》神社に属して神に仕える職の一。ふつう神主・禰宜(ねぎ)より下級の神職をいう。goo辞書より
はぶり【▽葬り】
《「はふり」とも》遺体をほうむること。葬送。ほうむり。
「親いみじく騒ぎて取り上げて、泣きののしりて―す」〈大和・一四七〉コトバンクより
天皇家では以前は「祝(はふり)の神事」というものがあったそう。また、天皇の葬儀の際に演奏される雅楽寮大歌は「大御葬(おおみはふり)の歌」。祝と葬に同じ読みがあるというのは面白いですね。
三杯目のウーロンハイを飲みながら、イカスミ黒カレーを頂くことに。
イカスミ感はそれほどありませんが、ほのかに磯の風味がします。ちょいピリ辛。ハバネロ入り唐辛子を投入して食べました。
「うん、おいしいですね」
「よかったぁ。ありがとうございます。日替わりでカレーを作っていこうかなって考えてるんです」
その頃には、二人の知り合いらしきお客さんがチラホラ。カウンターにはかわいいデザイナー、後ろのソファー席には地下アイドルと事務所の人?
「早く看板作らないと」
「立看だったら、安けりゃ2、3万円でできるんじゃないかなぁ」
「あと何が必要ですかね」
「ショップカードは?」
「ああ、そういえば」
オープン前後はてんやわんやでしょうしねw 僭越ながら、学大界隈ではどんなお酒がよく飲まれているかとか、何曜日を定休日にするのがいいかとか(実は正解はないw)、そんな話もいろいろさせて頂きました。
追記
結局、HAFURI(ハフリ)は何度も通うバーの内の一軒となりました。その後、エロコちゃんだけではなく、曜日によっては違う女の子が入るようにもなってます。
男性客はもちろん女性客も多いです。コーヒーだけ飲みに来る人もいます。気軽に一度、のぞいてみて下さい。楽しいですよ~。
SHOP DATA
- HAFURI(ハフリ)
- 東京都目黒区鷹番3-6-16 サンワビル2F
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