乾麺大手・川田製麺と日清製粉ウェルナのタッグ
今回食べてみるのは讃岐 吟撰 寒籠そうめん。
「寒籠(かんごもり)」という単語はこの商品名でしか見受けられません。ですから、川田製麺/日清製粉ウェルナの造語でしょう。寒籠の意味はわかりません。公式サイトにも説明はありません。
寒籠そうめんは機械麺なので、一年中作ろうと思えば作れるはず。一方、手延べそうめんは真冬に作られることがほとんどです。おいしいそうめん=手延べそうめん=冬に作る(寒製)というイメージを商品名に持たせているのかもしれません。
ベルクス 世田谷太子堂店で購入しました。215円/300gでした。
製造所は株式会社川田製麺、販売者は株式会社日清製粉ウェルナ。
川田製麺は香川県内でも有数の大手乾麺メーカーです。日清製粉ウェルナは旧日清フード。
両者ともにいろいろなそうめんを作っていますが、両者がタッグを組んで作っている一番有名なそうめんは讃岐そうめん。「讃岐そうめんはおいしくない」の典型を行くそうめんでした。ですから、本当はこの寒籠そうめんを買いたくなかったw
機械麺なのに細い
6束1列のそうめんは珍しい。手延べそうめんや通販がメインのそうめんであれば、6束一列もあるのですが、スーパーで売られる、しかも機械麺そうめんが6束1列というのは、あまり記憶にありません。
驚きました。細いです。もしかしたら、これまで私が見てきた機械麺そうめんの中で一番細いかもしれません。ただ、細い機械麺そうめんはおいしくないというのが私の経験則でもあります。また、折れている麺も多く、折れやすい=おいしくないでもあるので、不安がよぎります。まあ、川田製麺/日清製粉ウェルナですから、買う段階で不安はあったのですが。
茹で時間は1分とあります。機械麺そうめんで1分というのも珍しい。これだけ細ければ、1分で十分なのでしょう。様子を見つつ、1分15秒茹でました。
プリっとしていて舌触りが妙に気持ちいい
茹で上がりも機械麺そうめんとしては細めです。
まずはそのままひと口。
……あれ?
もうひと口。
……おやぁ?
おいしいじゃないかw
弱々しいグニュっとした食感を想像していたのですが、まったく違います。コシというほどの強い弾力はないものの、麺はしっかりとしていて、プリっとしています。
麺に滑らかさがさほどないのですが(どうしてだ?)、これはマイナスではありません。むしろ、各麺が舌をワサワサっと触って、これが妙に気持ちいい。
細いのですが、風味もしっかりありますし、食べ応えを感じさせてくれました。
機械麺そうめんのレベルが上がってるんだろうなぁ。
おいしいけど……
機械麺そうめんとしては異例の星4をあげたいところですが……。
今季、私は213円、246円という手延べそうめんを買って食べています。確かにそれらは手延べそうめんとして安すぎではあるのですが、この寒籠そうめんより安い手延べそうめんもあるにはある。これより安くなくても、100円差以内で買える手延べそうめんとなると、いっぱいあります。
おいしいことは間違いありません。もし、そうめん売り場を見て、300円以上の手延べそうめんと、この寒籠そうめんを含む機械麺そうめんしかなかったのであれば、そしてできるだけ安くそうめんを食べたいということであれば、寒籠そうめんを選んでもいいと思います。
というわけで、星3。
ちなみにベルクス 世田谷太子堂店はこんな並びでした。私だったら迷うことなく秒で、手延べそうめんである揖保乃糸・小豆島手延素麺を選びます(両者とも星5)。寒籠そうめんとは100円差ですが、値段差以上のおいしさの差がありますゆえ。
名称 | 讃岐 吟撰 寒籠そうめん |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩 |
販売者 | 株式会社日清製粉ウェルナ |
製造者 | 株式会社川田製麺 |
評価 | ★★★☆☆ |