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(株)川﨑の島原手延素麺は太さにバラつきがあり食感に差が出て、いい意味で粗野。妙に面白いそうめんでした。

株式会社川﨑の島原手延素麺は粗野なおいしさ

今回ご紹介するのは株式会社川﨑の島原手延素麺。同社のそうめんは島原手延素麺 蔵雲仙の白糸を食べたことがあります。前者は★4、後者は★5でした。

いずれもおいしかったのですが、特筆すべきはその安さ。今回の島原手延素麺も含め、すべてが200円前後です。手延べそうめんで200円というのは尋常ではありませんし、そんな商品を多数リリースしているというのが驚きです。

※雲仙の白糸は250g。その他は300g

shimabara-kawasakiの画像

開封し鼻を近づけると甘い香りがふわり。

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束を出して驚きました。手延べそうめんは太さにバラつきがあることもしょっちゅうなのですが、この島原手延素麺はその差がとても大きい。

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写真ではわかりづらいかもしれませんが、一番細いものと太いものでは2倍ほどの差があります。太さが揃ってないものを集めて束にして商品にしてるんじゃないかと思うほどです。ここまでバラついているそうめんは初めて目にしました。

さて、このバラつきが吉と出るか凶と出るか。茹で時間は約1分半となっています。ただ、1分半ではまだ早すぎました。細い麺はこれで十分なんでしょうけど、太い麺は茹で足りない。結果、2分弱茹でました。

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乾麺時にバラつきがあっても、茹でれば差がなくなるのが普通なのですが、これは茹でた後にも太さの差を感じます。

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風味はしっかりあります。基本的にはコシが強いのですが、太いものはまだ少し芯が残っていました。アルデンテのような感じ。ただ、不快だったり食べづらかったりはしません。むしろ、細い麺と太い麺が入り混じり、いろいろな食感が同時多発。楽しくもあります。そうめんをこれだけ食べてきているがゆえの感想かもしれませんが。

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さて、これをどう見るかです。雑と言えなくはありません。もしかしたら、大手スーパーに卸すために手を抜いてるだけかもしれない。実情はわかりませんが、蔵と雲仙の白糸にはついている島原手延そうめん認証委員会による認証マークが、この島原手延素麺にはついていないということからすると、メーカー自身も何かしらをわかってはいるのでしょう。

けど、結果としておいしく仕上がっています。私はこういうそうめんもアリだと思います。居酒屋の大将がササっと適当に作ってくれた料理が妙においしい。そんな感じ。いい意味で粗野。

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イオンスタイル碑文谷で213円(税込)でした。ちょっと試してみてください。これはこれで面白いですよ。そして「ああ、そうめんにもいろいろなタイプがあるんだなぁ」と感じて頂けると思います。

太さのバラつきが大きいというのは個体差かもしれないので、茹でる前によく見てみてくださいね。もし太い麺が混ざっているようなら、たっぷり2分は茹でることをおすすめします。

DATA
名称島原手延素麺
原材料名小麦粉(国内製造)、食塩、食用植物油
製造者株式会社川﨑
メモ【検索用】株式会社川崎
評価★★★★☆