今回はこちらの島原手延素麺です。
業務スーパー 西小山店で購入しました。246円/300gでした。手延べそうめんとしてはかなり安いです。
販売者は有限会社葵フーズ。
製造所固有記号は「K」。これは有限会社狩野製麺(長崎県南島原市西有家町龍石5330)です。
狩野製麺にたとえば従業員が5人ほどいて、そこでそうめんを作ってるというわけではないと思います。
ダイソーで販売されているPBそうめん・島原素麺(手延べそうめんではなく機械麺)も狩野製麺(販売者:たなか物産)。
ドン・キホーテで販売されているPBそうめん・島原手延素麺も狩野製麺(販売者:葵フーズ)。
このように狩野製麺は自社独自のそうめん、各社のプライベートブランドそうめんを大量に製造しています(ダイソー・ドンキだけでもとんでもない量)。ということはつまり、そうめん生産者が複数いて、これらを取りまとめているのが狩野製麺でしょう。そうでないと、こんなに"製造"できません。(狩野製麺は正確には製造者ではなく製造所)。
パッケージ表にはこのようなマークが描かれています。これは葵フーズの図形商標。うどんやそばのパッケージにもついている場合があります。
ただ、この島原手延素麺の隣には葵夢工房 葵麺の里という葵フーズの機械麺そうめんがあるのですが、こちらには図形商標は描かれていません。商標を載せる/載せないの基準はよくわかりませんが、そもそもこの商標自体に特段、意味はありません(消費者にとっても、競合他社にとっても)。
毎度おなじみ、そうめんパッケージのひどい説明文w これ不思議なんですけど、他ジャンルの商品ではそこまで気になりません。そうめんはこういう類の説明文が日本語の文章としてまあひどい。どうして?
パッケージ側面には江戸時代のそうめんを作っている様子が描かれています。楽しくていいのですが、ここにかけるコストを文章のライティングにかけてくれw
開封すると、小麦の甘い香りが漂います。とてもいい香り。
激安手延べそうめんにありがちなのですが、細さが不揃いです。また、結束もゆるゆる。
ただ、これは味には関係ありません。安く作らなければいけないがための(決して悪い意味ではない)"雑さ"が表れているんじゃないかと想像します。
茹で時間は2分~2分半となっています。1分半ではまだまだでした。様子を見ながら1分50秒茹でました。
茹で上がりの見た目はしっかりとした印象です。
プリッとした穏やかな弾力・コシ。歯切れる瞬間、かすかにムニッとします。乾麺状態では小麦の香りが強かったのですが、食べた風味は普通。
茹でたあとでもはっきりと麺の細さのバラつきが見て取れます。ただ、これがプラスにもマイナスにも働いていません。直近に食べた島原天満屋の島原手延素麺は、細さのバラつきがプラスに働き、食感が楽しかったんですけどね。
なかなかいいです。おいしいです。このクオリティの手延べそうめんがこの値段で買えるというのもありがたい。星4(※)。
業務スーパーのどの店舗にもあると思います。見かけたら試してみてはいかがでしょうか。少なくとも機械麺そうめんは選ばないように。量が多くて安いだけ。おいしくはありません。むしろ、おいしくないそうめんをこんなに消費しなければいけないのかとウンザリします。
パッケージの裏や表に「手延べ」と書かれていれば手延べそうめんです。「手延べ」という単語がなければ機械麺です。
※上述の通り、生産者が複数いると思われます。生産者により仕上がりに違いがあるかもしれません。その点はお知り置きを
名称 | 島原手延素麺 |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩、食用植物油、でん粉 |
販売者 | 有限会社葵フーズ |
製造者 | 有限会社狩野製麺 |
メモ | 狩野製麺は正確には製造者ではなく製造所 |
評価 | ★★★★☆ |