今回ご紹介するのは株式会社共栄食糧(庄八)の究極の素麺。庄八は共栄食糧のショップ名/ブランド名です。
三十年に一度の奇跡
北海道産小麦と讃岐の塩で造った
究極の素麺
小豆島本格手延べ麺
と銘打たれています。
TODAY'S SPECIAL 自由が丘で購入しました。810円/250gでした。一般的なそうめんの量・300gに換算すると972円。超高額です。
商品コンセプト、ブランディング、マーケティング、もろもろを加味して値段を設定しているはずです。もちろんこだわって作っているのでしょうけど、いわゆる"モノ"ではなく"コト"を売ろうってことですね。
ですから、高額だからその分おいしいとは思わない方がいいでしょう。味に納得してお金を出すというよりも、商品のバックグランドやメーカーの思想・哲学に共感してお金を出す。そういう商品です。
おにぎりを包む竹皮を模した包装紙。これをパラっと開けると、和紙のような包装がもうひとつ。お金かけてますねぇ。
そうめんを束ねている束紙は小豆島手延べそうめんでよく見かけるもの。
八木田麺業の束紙も同じ。これはどういうアレなんだろうな。
甘くて優しい小麦の香りがします。細さはいわゆる小豆島手延べそうめんにありがちな少し太めのそうめんよりも細いです。けど、揖保乃糸や島の光といった一般的なそうめんよりも若干太いような気もします。並べて比べてみればよかったな。
茹で時間は約1分~2分程度とあります。様子を見つつ、1分10秒ほど茹でました。
プリっ。ムチムチっ。強いコシが印象的です。小豆島の手延べそうめんはコシというよりも弾力のあるそうめんが多いのですが、究極の素麺には力強さを感じさせるコシがあります。これはいいぞ。風味もしっかり。
ひとつ気になることが。2口目、3口目でしょうか。箸でそうめんを持ち上げようとすると、くっついてごわつきました。別に珍しいことではないのですが、いい手延べそうめんではあまりありません。
麺つゆに浸すとサラリとほぐれますし、舌触りやのど越しが悪いというわけでもありません。ツルリとしています。
少々食べづらくはあったので、急遽、こんな風にしてみました。
カルディで売っていた、麺にかけるだけ 梅しそじゃこ つゆをかけてみました。
うん、サラサラっとして食べやすい。このつゆもうまいな。そして、風味が強いそうめんなので、こうしたパンチのあるつゆにもよく合います。
そうめんは水にさらさず、そのまま皿に盛って食べることを勧めているのですが、この究極の素麺はあらかじめ麺つゆか何かにさらして器に盛ったほうがいいかもしれません。手延べそうめんですから、そう簡単には伸びませんし。
私は細いそうめんのブチブチっとしたコシが好きで、小豆島のプリっとしたそうめんは星4になりがち。けど、究極の素麺の力強いコシは大好きです。そうめん自体は星5。
ただ。
800円オーバーですからねぇ。公式通販サイトで購入しても724円。300円台でこれよりもおいしいと思うそうめんはいっぱいあります。共栄食糧(庄八)の用意するストーリーに、そこまで大きく心が揺り動かされたわけでもありません。
総合的に判断して、私の評価は星4とします。
繰り返しますが、味は星5に相当します。とんでもなくおいしいです。この値段に納得できる方、毎年、この値段を出して食べたいと思える人にとっては、星5のそうめんたりえるんじゃないでしょうか。
包装がとてもキレイなので、贈り物にいいかもしれませんね。「三十年に一度の奇跡」という、いい意味でのこけおどしも贈答品としてはアリだと思いますw
名称 | 究極の素麺 |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩、ごま油 |
製造者 | 株式会社共栄食糧 |
評価 | ★★★★☆ |