100円均一ショップ・ダイソーで島原素麺が販売されていました。もちろん100円(税抜)。
ちなみに、そうめんと手延べそうめんはまったくの別物です。おいしいのは島原手延べそうめん。これは機械麺の島原素麺。詳しくは最後の方で。
※2023年6月20日追記:その後、110円/300gから110円/250gに値上がりました
※2021年7月16日追記:ダイソーにたなか物産が加工者の島原手延素麺もありました
製造者は不明で、販売者は有限会社たなか物産です。
※その後、加工者(≒製造者)が狩野製麺だとわかりました
小麦の甘い香りはまあよし。ただ、並べてみると長さがバラバラ。
さらに、端を揃えるため、机にトントンと軽く落とすと、それだけで白い粉がパラパラ。手にざらつきを感じるほどの粉がついています。麺というよりも小麦粉を伸ばした細い棒。そんな感じ。
この時点で、この素麺がいかにいい加減に作られているかがよくわかります。まあ、★1だろうな。そんな予想を立てました。
沸騰したお湯に投入。箸で少し攪拌。箸先に伝わる麺の重さがまずさを物語っています。どんよりとお湯に浸っている素麺。見るからにマズそう。
しっかりと冷水で洗い盛り付け。太いなぁ。乾麺状の時はそこまで太く感じなかったのですが、よほど水分を吸収するんでしょうね。
まずはそのままひと口。
ヌメッ。ドロッ。コシの類は一切ありません。口に入れてひと噛みすると、水で溶いた小麦粉の塊を食べてる感じ。まるで粘土のよう。舌触りも気持ち悪い。喉越しなんてありません。
この写真を拡大して見てみて下さい。画面中央、写真でもヌメっとした感じがわかりませんか?
俺はいったい何を食ってるんだ? 素麺? いや、これを素麺とは呼びたくない。素麺に対して失礼だ。
ここまでひどい"素麺"は久しぶり。ここまでひどい食品は久しぶり。当然、★ゼロ。
私は手延べではない素麺≒機械麺のそうめんを"必要悪"だと思っていました。少々クオリティが低くても安い機械麺にはそれなりの価値がある。おいしくはないけど致し方ない、と。
ただ、ダイソーで販売されていた、たなか物産のこの島原素麺に限らず、★0・★1の素麺はさすがに必要悪とすら思えない。不必要。いや、このような素麺のせいで、素麺はまずいものだと思われる可能性があります。とするなら、不必要どころか害。
たなか物産も島原における素麺産業について、問題意識がないわけでもないのでしょう。なのに、なぜみずから島原の素麺を貶めるような商品を販売するのか。こんな素麺を販売していることが島原素麺のイメージを下げていると考えないのでしょうか。
この記事を読まれた方、100円均一ショップ・ダイソーの島原素麺(たなか物産)を食べた方へ。
そうめん(広義)には2種あります。
- 手延べそうめん
- そうめん(狭義のそうめん=機械麺)
両者はまったくの別物。おいしいのは手延べそうめんです。
島原ではいろいろなメーカー・製麺所が島原手延べそうめん(島原手延素麺)、島原そうめん(島原素麺)を作っていますが、おいしいのは前者・島原手延べそうめん(島原手延素麺)です。
ダイソーで売られている、たなか物産の島原素麺はクソまずいです。けど、これは手延べではない機械麺。ちゃんとした手延べ素麺はおいしいです。島原の手延べ素麺にはおいしいものがいっぱいあります。
手延べ素麺を、島原手延べ素麺を誤解しないでやって下さい。そして、おいしいそうめんが食べたければ「手延べ」と書かれているものを選んで下さい。
加工者は狩野製麺(2021年7月14日追記)
食品表示法の経過措置期限が終わったためでしょうか、加工者が記載されるようになりました。加工者(この場合、実質的に製造者でしょう)は有限会社狩野製麺。
ただ、私がこの島原素麺を食べたのは2019年6月です。当時も加工者(製造者)が狩野製麺だったかどうかはわかりません。また、仮に狩野製麺だったとしても、この追記を書いている時点と私が食べた当時のものがまったく同じか、何か変わっているかも不明です(何の商品においても言えることですが)。
名称 | 島原素麺 |
原材料名 | 小麦粉、食塩 |
販売者 | 有限会社たなか物産 |
評価 | ☆☆☆☆☆ |