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スナック・胡蝶(学芸大学)で見る夢は幾度となく繰り返す~50年変わらない光景に埋もれる心地よさ

学芸大学にはたくさんのスナックがあります。ちょっと思い出すだけで、Light Bar 105/Toco(トコ)愛鈴うさぎNON STYLE BAR K純子、愛、互久楽、しゃれねずみ……書ききれません。

そんな中で、もっとも有名なのが胡蝶でしょう。スナック大好き芸人・玉袋筋太郎さんが懇意にしているスナックとしても有名です。

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学芸大学駅東口商店街、カルディの角を左折。焼肉いたみの上、学大酒場エビス参の前にカラオケ胡蝶があります。約50年前、三谷町(!)で小料理屋をやっていたのが始まりです。約15年前に現在の地に移り、スナックになりました。やってらっしゃるのはクニ子ママと娘さんの晴美さん。

連日、ご常連で賑わっています。私は2度しかうかがったことがないのですが、ご年配がたに混じり、比較的若い40代の男女も多いような印象を受けます。

※2020年9月22日追記:三谷町時代の具体的な場所ですが、駒沢通り沿い、十日森稲荷神社方面だったそう。「丸正(2013年に閉店)のはす向かいくらいにあって、よく行ってたわ。お好み焼きがおいしくて」と某スナックママ談。

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1973年(昭和48年)頃
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おそらく1990年(平成2年)頃?

※2023年7月12日追記:より詳しいことがわかりました。そもそもは現シャンポールの場所にありました。この一帯は戦後、闇市のようになり、その後、スナック街となっていたのです。そして1979年頃、シャンポールが建つのに伴って、上述の地、現在、やとんがある場所に移転しました。追記以上

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飲んで歌ってがスナック。ですが、胡蝶といえば料理でしょう。小料理屋をやってらっしゃったくらいですから、料理がとにかくおいしい。料理代はセット料金に含まれていて、しかも食べ放題! すごいお店です。私はというと、毎回、お腹いっぱいで行くもんですから、料理を頂くことがほとんどないという……w

今回は仲のいいKちゃんに「ヒロポン、行くぞ!」と連れられて行きました。元気なおじいちゃんだw すでに千鳥足のKちゃんを抱えながら2Fへ。扉を開けるとカウンターは満席。8人ほどかけられるボックス席に、無理を言ってなんとか座らせてもらいました。

黒霧島の水割りを飲みながら、ご常連やKちゃんのカラオケを聞きます。こういうところに集う先輩方はほんと歌がうまいですよねぇ。

隣の席に座っていた女性がとてもキレイで、酔っ払ったKちゃんは「吉永小百合に似ている」と大はしゃぎ。半ばあきれ顔で挨拶に来たママとも、話したくて仕方がないといった様子です。

「ママとはねぇ。一緒に寄席行ったりねぇ」(Kちゃん)

「そうなの、Kさんほんと落語に詳しくて」(ママ)

「へぇ。そなんですか。寄席はいつもどちらへ」(私)

「上野。寄席のあと、ホテルに連れ込もうと思ってたんだけど、近くにいいホテルがないんだよ」(Kちゃん)

「もー、またそんなこと言っちゃって!」(ママ)

ナイススナックトーク!w おそらく、この会話の流れはもう何十回、何百回と繰り返されているのでしょう。けど、それがいいんです。毎度、大事件が起こっていては疲れます。毎日、新鮮すぎても落ちつきません。変わらない空気、変わらない顔、変わらない会話、それを求めてみなさんはここ胡蝶にやって来ます。胡蝶に限らず、こういう老舗はどこでも。

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隣のケンケンにはモザイクいらないかw

相変わらずKちゃんは隣の"吉永小百合"にご執心。似ているかどうかはさて置き、確かにキレイな方です。人妻ですが。

「ほら、Kちゃん、カラオケ入れたよ」

Kちゃんの好きな『さざんかの宿』を入れました。

「愛しても愛しても あぁ~ひとの妻ぁ~」

Kちゃんが情感を込め歌いあげます。

「ヒロポン、わかる? 尽くしても尽くしても、他人(ひと)の妻なんだよ」

「そんなこと言ってー。愛妻家じゃないですか」

「うん、そう。あいつはホントいい女房で。もう40年以上前だよ。アメリカで……」

はい、何十回と聞いた話が始まりますw

この話は前回来た時のことだっけ? いや、その前かな? 違うな、まだ話してないよね。え? もう何回も聞いた?

変わらぬ平和な日常。そこで繰り広げられる光景は昨日のことか一年前か、現実だったか夢だったか……。お酒が好きで、酔っ払うのが大好きな方なら、こういうこと、よくありますよね。まさに"胡蝶の夢"

夢心地のKちゃんを抱え、階段を下ります。Kちゃんをタクシーに乗せ「ありがとうKちゃん、ごちそうさま。おやすみ~」と挨拶しわかれます。これもまた幾度となく繰り返してきたこと。

スナック・胡蝶は学芸大学で一番の人気スナック。男性でも女性でも何歳でも行きやすいアットホームなスナックです。安いです。ママも晴美さんもかわいらしくて、ご常連はいい人たちばかり。スナックに行ったことがないという人の入門店としてはうってつけです。もちろん、気に入れば常連になってもいいでしょう。

あなたも胡蝶で夢を見てみてはいかがですか? その夢はきっと心地よく、一度見たら、また見てみたいなと思うはずです。

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