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スナック・愛鈴/アイリン(学芸大学)で、30以上歳の離れた"友達"と盛り上がった夜の話

BABYMETALのZeppチケット。最後のチャンスもダメでした……orz

さて、Kちゃんとの出会いは1年半ほど前。某バーで知り合って、以来、とてもよくして頂いています。

Kちゃんは73歳。私とは30歳以上違います。私は別に愛想がいいわけでもありませんし、いったい何がよくて、こんな"若造"を気に入ってくれたのか……。

「ひろぽん、飲んで」

「ひろぽん、いっぱい食べて」

Kちゃんと一緒にいたら、すべてごちそうしてくれます。そして、ヘベレケになったKちゃんを支えながらタクシーに乗せてあげるというのがいつものパターン。

先日は「寿司食いに行こう」と誘われ、Kちゃんの車で千葉まで寿司を食べに行きました。

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「昔のMINIなんて乗れたもんじゃないよ。今はBMWでしょ? これも中身はBMW。だから走りがいいんだね」

確かに快適。このカラーリングは奥さんと娘さんの希望なんだとか。かわいくてオシャレです。寿司もおいしかったなぁ。

「ひろぽん、僕はねぇ。ほんと嬉しいんだよ。こんな歳になってさ、こんな若い人と一緒に飲めるなんて、まずないよ? こんな年寄りと飲んでくれてさ、嬉しいなぁ」

こちらこそ。いつも楽しい話を聞かせてくれて、時には叱咤してくれて。普通に生活していたら、絶対に知り合わなかったと思うんです。だけど、Kちゃんと出会えたのも、お酒のおかげ。某バーのおかげ。酒飲みに生まれてよかったw

寿司に連れて行ってくれた二日後、某バーでKちゃんと遭遇します。

「先日はありがとうございました」

「いいのいいの。おいしかったねぇ」

なんて談笑をしていたら、そのバーに団体客から電話が。こりゃ騒々しくなるなと予感し、Kちゃんを連れ出します。

「これからうるさくなるから、愛鈴(アイリン)行こう」

愛鈴には一瞬だけ顔を出したことがある程度。一度、ちゃんと行ってみたくて、そのことはKちゃんにも常々伝えていました。ですから、Kちゃんもノリノリ。

「おお、行こう行こう」

というわけで、長い前置きを終え、本題「愛鈴(アイリン)」の話です。

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学芸大学駅から徒歩2分。西口を出て、線路に沿うように右手へ。飲食店が軒を連ねる学大横丁和牛やの横の高架をくぐった先にあるスナック・愛鈴。チャラン-ポラン(CHA爛-PO走)味心の並びです。Kちゃんは30年以上通っていますから、かなりの老舗(1979年創業?)。

道中、偶然ばったり出くわしたS嬢も連れ、「愛鈴」へうかがいました。広々としたスペース。シックでモダンでかつレトロ。

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Kちゃんのボトル「いいちこ」を水割りで飲みつつ、お通しを頂きます。

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トマト、砂肝、玉子焼き、ポテサラの生ハム包み。スナックのご飯はうまい!

「ここのママとはねぇ、同級生で、10代の頃から知ってるんだよ」

とKちゃん。残念ながらこの日はママ不在。いらっしゃったのはカヨちゃんとマリさん。お二人ともかわいらしい方です。

「Kちゃんって呼ばれてるのね(笑)」

そう言って笑うカヨちゃん。なぜ「Kちゃん」と呼ばれているか、私やS嬢とどうやって知り合ったのか、私とどれほど飲んでるか、ひと通りのことを説明し終えると、その頃にはKちゃんも絶好調。

「ひろぽん、あれなんだっけ? 人妻のさ」

はいはーい。「さざんかの宿」を入れます。今日のKちゃんは喉の調子もよろしいようで。上手に歌ってます。

「おいくつなんですか?」「この辺にお住まいですか?」Kちゃんの歌を聞きながら、お店のかたとそんな感じのやり取りをしました。たぶん、カヨちゃんとはそれほど歳変わらないと思うんだけどなぁ。

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「チャラン-ポラン(CHA爛-PO走)」からピザを持ってきてもらい食べます。

「ここのピザうまいんだよ」

Kちゃんご機嫌。

「この前、北海道行ってさ」

この話になると、その後はいつもあれ。「網走番外地」を入れておきます。話が佳境に入る頃、イントロが流れます。

「お、これ誰? 僕?」

Kちゃんしかいないでしょw これまたいつものごとく、少々リズムを遅らせながらも情感を込め歌いあげます。さすが自称"学大のプリンス"w

「挨拶代わりに一曲歌って下さいよ」

カヨちゃんにそうせがまれ、仕方なく一曲。隣のご常連が安全地帯を歌っていたので、私も。

なぜ なぜ Kちゃんは
お酒を飲みたいの?

よくある「恋の予感」の替え唄に、Kちゃん大喜び。親子ではない。友達と言っても歳が離れすぎてる。上司・部下でもなさそう。そんな二人が気持ち悪いほど仲よくカラオケをしている……。周りはどう見ているんでしょうw

いい具合に酔いのまわったKちゃんに「そろそろ行きましょうか」と促します。

「3人分で12,000円ね」

「おう」

店を出てお礼を言うと、Kちゃんはまた繰り返します。

「いいんだよ。年寄りはさ、これくらいのことしかできないんだから」

ほんと素敵な人だ。

それにしてもです。Kちゃんは私にべったり。そんな中でもうまいこと間隙を突いて話をしてくれるカヨちゃん。かわいらしくて若々しい、いつもニコニコしてるマリさん。落ちついた雰囲気で、気持ちのいいスナックだったなぁ。マイクとスピーカーも妙によかったしw

今度はママのいる日にKちゃんに連れて行ってもらうか。

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