五本木の三井商店で豆腐を買ってみた
※追記:2021年5月1日に閉店しました。追記以上
学芸大学駅、祐天寺駅から徒歩5分強。五本木交差点のすぐ近く、三宿通り沿いに三井商店という豆腐屋があります。昼ごろに行くと奥の方で女性が作業をしてらっしゃいました。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「豆腐を頂きたいんですが」
「絹ごしと木綿がありますが」
「絹ごしを一丁お願いします」
「170円です」
お金を渡しながら聞いてみました。
「こちらは相当長いんですよね」
「50年……くらいでしょうか」
「ということは、ご両親の代から?」
「そうですねぇ」
「ずっとこの場所で?」
「おそらくそうだと思います」
この方はお嫁さんかな? 失礼な言い方になるかもしれませんが、おそらく実年齢より相当お若く見える方だと思います。見た目もしゃべり方もとてもかわいらしい方です。
豆腐作りは朝が早い。お父さんや旦那さんが朝早くから豆腐を作り、昼前からは奥さんが店に立つ。そんな感じでしょうか。
「すみません、いろいろ。ありがとうございます」
「ありがとうございます」
醤油やポン酢でオリジナルが作れる「醤油の素」
こうして三井商店で絹ごし豆腐を買ってきました。と言うのも……。
誕生日プレゼントで、こんなものをもらったから。最近よく見かける「醤油の素」です。瓶にダシの素となる素材が入っていて、ここに醤油などを入れると、自家製のダシのきいた醤油やポン酢が作れるというキットです。
偶然、二人から似たようなものをもらうというw 一人からはシーズコアの今塩屋佐兵衛ブランド「醤油の素」「とうがらしポン酢の素」、一人からは久世福商店の「醤油の素 ほたて」「ぽん酢の素 柑橘」。
さっそく「醤油の素」「とうがらしポン酢の素」で醤油とポン酢を作ってみました。
「醤油の素」には薄口醤油を入れるだけ。「とうがらしポン酢の素」には醤油とお酢を1:3で入れるだけ。数時間後にはダシのきいた醤油・ポン酢ができあがります。これで料理をしてみました。
醤油は三井商店で購入した絹ごし豆腐にかけます。ポン酢は豚の冷しゃぶに和えました。
まず、三井商店の豆腐をそのまま食べます。大豆の味がしっかりします。甘みがしっかりとあります。おそらくは組合大豆(東京都豆腐商工組合)でしょうから、たとえば学芸大学界隈だと広瀬屋豆腐店(下馬)や小林豆腐店(柿の木坂)と大豆は同じなはず。けど、両店に比べると大豆の風味が強いです。作り方のちょっとの差で、味がかなり変わるということがよくわかります。繊細な食材だ。
醤油はというと、薄口醤油特有の角が取れ、醤油の甘み、ダシの風味が出ています。とてもおいしいです。豆腐にカツオ節を振りかけたりしますが、その役割も醤油が担っていると言いますか。
次はポン酢を使った豚の冷しゃぶ。いやぁ、こちらもかなりいい。普通の酢(ミツカン酢)なんですが、酸味が抑えられています。醤油の味も丸みが出ています。自然なダシの風味がきいていて、とてもおいしい。
入れたのはそこらで売ってる普通の醤油・酢ですから、商品自体にいろいろ入ってはいます。けど、こうすることで、市販のダシ醤油、ポン酢がいかに強く味をつけているかってのがわかります。
別に自然由来だとかオーガニックだとか、そういうこだわりはありません。市販されている麺つゆもポン酢も大好きです。でも、これくらい穏やかなものもいいですねぇ。
「醤油の素」のOEMについて聞いてみた
ところで、シーズコアの商品と久世福商店の商品は、見た目が似ています。黒いキャップはまったく同じ。さらに、無印良品にも類似商品があります。これもまったく同じ。これらの類似が偶然だとは到底思えません。おそらくは、どこかのOEM的な商品なんでしょうね。
で、シーズコアはこうした商品のOEMをやってるそうなので、聞いてみました。
「久世福商店や無印良品にも似たのがあるけど、御社のOEM?」
と。ストレートにw 回答はこうでした。
「個別にどれがどうとは言えないけど、ウチでいろいろなOEMをやっているのは確かです」
ま、察しましょうw そういうことなのでしょう。きっと。わかりませんよ。私の勝手な推測です。はい。
いずれにせよ、とてもおいしかったです。ぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか? あるいは、今回は私がもらう側でしたが、プレゼントとしてもぜったいいいと思います。少なくとも私はもらって嬉しかったですw
SHOP DATA
- 三井商店
- 東京都目黒区五本木2-52-10
- 03-3719-8461
- 公式