学芸大学駅から徒歩1分。西口商店街の日高屋の角を右折、その先にある東軒の角を左折。すると、バーやスナックが入っている学芸大学でもっともコアな飲食ビル・鈴や3ビルがあります。とても賑やかなビルなんですが、その中に一軒、とても落ちついたバーがあります。2階にあるSHOT BAR BLUEです。2011年6月にオープンしたバー。
※2023年1月28日に閉店しました
私は今回が初めて。カクテル定点観測と言いますか、知らない店に行ったら毎回、ジントニックを注文します。作り方の差がわかって楽しいからです(別にどういう作り方が好きとかという強いこだわりはありません)。
「ジントニックください」
まずはライムを絞り、アイスピックで割り出された角氷をふたつグラスに入れます。続いてビフィーターをメジャーカップで30mlプラスαだから40ml。最後にウィルキンソンのトニックを入れて……。ん? トニックを途中でやめて透明のボトルを持ち出しました。あれはウィルキンソンのソーダのはず。
飲んでみたら、トニック感が薄めです。やっぱりソーダだ。「ジンソニック」って聞こえたかな? あえてこう作ってるってこともよくあるしな。まあいいやw 今の気分だと、むしろこっちのほうが飲みやすいし。
バックバーの下部にはレコードがずらりと並んでいます。マスターがレコードをかけます。ジャズです。
「ジャズお好きですか?」
「いえ、特に……すみません」
「いえいえ。看板に"ジャズバー"ってあるから、たいがいの方はジャズ好きなんですけどね(笑)」
おや? そうだったかな? そして店名は「BLUE」だったはず。ブルースではなかったような。よくわかんないけど、まあいいやw
マスターは私より4、5歳上。めちゃくちゃいい声です。あとでわかったのですが、バンドのボーカルをやってらっしゃるようです。うん、"学芸大学3大美声マスター"に認定だ。あと二人は誰だろう。BULBSのシマさんと、あと……まあいいやw
カウンターにはアイラ系のモルトが並んでいます。アードベッグ、ラフロイグ、カリラ、ラガヴーリン、ブナハーブン。だけど一番左になぜかマッカラン。なんでだろ? まあいいやw
ブナハーブンは久々。値段によってはハイボールにしてやろうかと思ったのですが、それなりの値段だったので、角ハイにしましたw
「いつもはどこへ行かれます?」
「このビルだとBULLBULL(ブルブル)によく行ってます」
「ああ、私は行ったことないんですけど、いっつも混んでますよねぇ」
「え? そうでもないですよ」
「だって、賑やかな声がいつも下から……。『おやすみー!』『また来てねー!』って」
「ああ、ママのマミさんですね。声がやかましいだけですよw いつもうるさいですよね。すみません」
って、なんで私が謝ってるんだ!?w まあいいやw
その後もいろいろな話をしました。なんとなく大杉漣を彷彿とさせるマスターの顔。声もしぶくて、朗らかで、大らかな感じがして癒されます。なんでも「まあいいや」って思わせてくれます。
会計は2杯で1300円。ノーチャージか。安っ。料理もおいしそうだし、今度はもうちょっとゆっくりしてみようかな。
店を出て確認しました。
やっぱり"ジャズバー"とは書かれていませんでした。まあいいやw
ジャズが好きな人、静かに落ちついて飲みたい人、美声に酔いたい人、一度、「SHOT BAR BLUE」の扉を開けてみて下さい。癒されますよ。
追記:あれ? blues、jazzと書かれた看板が出てるやw 前からこんなのあったっけ? まあいいやw
SHOP DATA
- Shot Bar BLUE
- 東京都目黒区鷹番3-7-4 鈴や3ビル2F
- -