
学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街から一本入ったところに広がる十字街のど真ん中、学大十字街ビルの2階にPUB Onji(パブ・おんじ)というバーがあります。

2017年4月29日、bar onjiがオープン。2024年11月30日、店主・池田さんが店を離れ、2024年12月5日からは杉崎聡さんが店主となり、PUB Onjiとしてリニューアルしました。

カウンター約10席、奥にはテーブル席がひとつ。先客は常連らしき若い男女ペア。bar onjiの頃よりも照明が明るく、カジュアルな雰囲気が強まったような気がします。

背後の冷蔵庫には世界各国のビールがたくさん。種類は日によって変わるのでしょう。


「こちらはよくいらっしゃってたんですか?」
「来たことがあるのは数えるほどです。"PUB"と謳うようになったので、どんなお店になったんだろうと。昭和のおじさんからすると、パブというと、スナック/パブというイメージもあって」
「イギリスのパブをイメージしています。イギリスのパブの雰囲気が好きで」

一杯目、定点観測のジントニックを飲みながらメニューを眺めます。

へー、イギリスのパブではPIMM'S(ピムス)というリキュールが定番なんだ。フードにフィッシュ&チップスがあるのがパブっぽい。
「PIMM'S(ピムス)って初めて見たんですけど、珍しいんじゃないですか?」
「あまり置いてないかもしれませんね」
「どんなお酒ですか?」
「説明するのが難しいんですが、あえてたとえるならイエガーのような風味です」
「じゃあピムスソーダを」

初めて飲むピムス。ざっくり言えば薬草系で、なるほど確かにイエガーに近いかもしれません。イエガーから甘みを抜いた感じ。
「何度ですか?」
「25度です」
「こういう感じいいですね」
「ピムスにはNo.1からNo.6まで6種あって、これはNo.6、ウオッカベースです」
No.6、ウオッカと言っていたような。記憶違いならすみません。

「こちらの前はどこかの飲食店で?」
「煮ジルをやっているジリオンで料理をしていました」
ここはちょっと記憶が曖昧です。聞き方も甘かった。学芸大学の煮ジルにもいたと言っていたような。学大の煮ジルはグローバルコネクション(代表:比嘉涼君)。不正確です、すみません。
「料理をやっていたのにバーなんですね」
「ですから、あまり"バー"という感じにはしたくなくて、フードも揃えています」

電子タバコは店内OK。紙たばこは外で。


少し前に若い男性3人組がやってきました。こちらは一見かな。たばこを吸いながら階下を眺めると、若者たちがどこへ行こうかと思案しています。
そういや数日前、bar onjiによく行ってた知人(40過ぎ)が、ほんの少しの不平を含みつつ、こんなことを言っていました。
「onjiが若くなった」
確かにこの日も客層は若かった。けど、おじさんとしてはよかったなぁと思いました。
街が若くなっているのに連動して、店も若くなっていかなきゃ。奇しくも店名は「おんじ」。青森県の方言で、意味は「弟」。"弟"たちにもちゃんと支持されているというのはいいことです。僕からすると息子・娘と言ってもいいような年頃の子たちなのですが。

会計は1900円でした(※)。
「どういう計算になっているんでしょう」
「フードを頼まれた方はノーチャージ、ドリンクだけの方は300円のチャージをいただいています」
あ。このシステムいいね。特に料理もウリにしたいようなバーにとっては。
「ありがとうございました」
「フィッシュ&チップスがおいしそうなので、今度、食べに来ますね」
※680円(748円)+約775円(852円)+300円=1900円といった感じだと思われます

お手頃価格で、フードを頼めばノーチャージ。朝4:00までやっていて、スポーツ観戦もできる。明るくてきれいでカジュアルなので、バー初心者さんでも来やすいと思います。
飲むだけじゃなくて、ちょっと何かつまみたいなんて時にもいいですね。
SHOP DATA
- PUB Onji
- 東京都目黒区鷹番2-20-4 学大十字街ビル2F
- 03-5734-1292
- 公式
- 2024年12月5日、cafe/bar onjiがリニューアル