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家庭料理 花こよみ(学芸大学)で過ごした艶やかな夜~あえて書こう、エロスであると

艶のある老舗小料理屋

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学芸大学駅から徒歩3分。東口を出て線路沿いに真っ直ぐ行くと、笹崎ボクシングジムの下に家庭料理 花こよみがあります。木との隣。

以下、複数回分の写真が混ざっています。

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カウンター8席ほどのこじんまりとした居酒屋さんです(※小上りはなくなりました)。居酒屋というよりも小料理屋といった感じでしょうか。

姉妹でやってらっしゃるという情報もあるようですが、私はお一人しか見かけたことがありません。それはそれは艶っぽい、綺麗な女性です。あえて書きましょう。エロスが漂っています。なんとも妖艶。

※追記。北九州ご出身とのこと。福岡の女はいい女w

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ビール、日本酒、焼酎などがあり、家庭的な料理が600円~800円ほどで頂けます。

ウーロンハイを飲みながらホワイトボードに書かれたメニューを眺めます。豚の角煮のバルサミコもおいしそうだし、さっぱりと小松菜とじゃこの炒めものなんかもいいし……

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と悩んでいたら、両者がちょっとずつ、お通しとして出てきました。ありゃ。頭の中、読まれてるのか!?

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別日に食べたお通し(上写真)と鳥のみぞれ炒め的な

他にお客さんはいません。上の階から、ミット打ちの音が聞こえてきます。いいBGM。二人で「世界ビックリ映像」的番組を見ながら、「わぁ、すごい」「ははは!」などと言って、酒とつまみを楽しみます。

話せばいくらでも話せるのでしょうが、この自然な感じがとても心地いい。大変失礼ながら、嫁と食卓を囲んでいるような?w

飲み屋の正解がここにある

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2023年10月25日、久々に花こよみへ。

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お、小上りがなくなって、全部カウンターになってる。

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こんなものがありました。

「そこに20周年とありますね。いつが20周年だったんですか?」

「三日前に20周年だったんです」

「えええ。おめでとうございます」

「ありがとうございます」

2003年創業ということはM-SIZE、Zenpo(2009年にナルカミとして現在地へ移転)と同い年。目黒区役所が移転し、Hotel CLASKA(2020年閉業)が開業した年です。

「20年かぁ。こんなに長い飲み屋さんも少なくなってきたよなぁ。20年前、ここにお入りになるその前は何屋さんだったんですか?」

「ご夫婦でやってらっしゃったラーメン屋? 中華料理屋? 45年続いてたみたいです」

現在の笹崎ボクシングビルが建ったのは1968年。1968+45+20=2033。計算が合いません。てことは、その中華料理屋は笹崎ボクシングビルが建て替わる前、笹崎ボクシングホール/笹崎座だった頃からこの場所でやってたんだろうな。

追記。

わかりました。その通り。笹崎ボクシングホール/笹崎座の時代からあった中華そば友菜(「菜」は不確か)でした。友楽菜館というお店もあったみたいなので、もしかしたら友楽かもしれません。追記以上。

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店内のいたる所に花があります。ジャンパーも花柄。

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20年の老舗小料理屋が電子決済に対応というのが、なんともいい。

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瓶ビールには細いグラス。最高。

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お通しのにゅうめん、茄子の煮びたし みぞれ和え、豚と玉葱のカレー炒めなどなど。この上なくうまい。ほんとうまい。

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何気に芋焼酎の種類が多いです。こちらは刀(佐多宗二商店)。

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細いビールグラス、ガラス製の灰皿、テレビ、ツヤのある女将――花こよみのすべてが飲み屋の正解。

「花こよみ」に見る連濁の清音表記

手(て)+紙(かみ)=手紙(てがみ)

いなり+すし=いなりずし

ふたつの単語が結合して、ひとつの単語となる際、無声子音が母音(有声音)に挟まれると、後ろの言葉の頭が濁音に変わることがあります。このような現象を連濁(れんだく)と言います。

「花こよみ」も本来は「花ごよみ」となるのが一般的です。けど、このお店の店名は連濁せずに「花こよみ」。いったいなぜか。

確かな理由があるわけではありません。また、店がどのような意図でそうしているのかもわかりません。ただ、私は以下のように推察しています。

「花ごよみ」としたほうが発音しやすい。けど、文字として表記した場合、「ごよみ」より「こよみ」のほうが"暦"という雰囲気が出る。だからあえて「花こよみ」としているんじゃないだろうか、と。

まったく同じことがたこ焼き屋・花たこにも言えます。

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hanatako。a(母音)+t(無声子音)+a(母音)だから、普通は「花だこ」。けど、店名は「花たこ」。どうですか? 「花だこ」となっているより「花たこ」のほうがタコ感がありません?w

もっと明確にこのことが表れている例がこちら。すごいですよ。

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画像右手のローマ字表記は「HAMAZUSHI」。連濁させています。けど、画面中央の赤い看板には「回転すし」。連濁させません。

「はま寿司」は漢字ですから、「はまずし」と読めばいいだけ。だからローマ字は「HAMAZUSHI」。けど、「回転すし」の「すし」は平仮名だから、「回転ずし」とするよりも「回転すし」と表記した方が寿司感が出る。だから「回転すし」。

文字の見た目から受ける印象に配慮して、連濁をあえて清音のまま表記することがある。というどうでもいい推測でしたw

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