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スペイン料理と和食の店 ちゃこりーな酒場(学芸大学)に行ってみた/チャコリとチャコリーナのこと。難しいバスク語のこと。

txakolinaの画像

学芸大学駅から徒歩1分。西口商店街の一本裏、東紅苑の並び、楽生茶屋プレミアワンと同じビルにちゃこりーな酒場があります。2017年12月8日にオープンしました。

※2019年9月19日追記:正確な日付はわかりませんが、2019年8、9月頃に閉店しました。追記以上

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表に貼られたメニューを見てみました。もずく酢、ほたるいか素干し、串焼きがあって、アヒージョにピザですか。すごいな。ま、とりあえず一度ね。オープン後、1週間ほど経ってから行ってみました。

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店内にはカウンター席とテーブル席。壁側もカウンターになっています。

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メニューはこんな感じ。

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レモンサワー(450円)。

その日いたスタッフは男性3名。目の前では店主(?)がアルバイトスタッフ(?)に焼き方や盛り付け方を教えつつ、調理は進んでいきます。そうしてできあがった料理がこちら。

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薬味たっぷり油揚素焼き(400円)。

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とりもも(150円)と豚かしら(160円)。

スペイン料理っぽいものも頼もうと思っていたのですが、今回はやめておきました。

「お店はここだけなんですか?」

「はい、店はここだけです」

「どこかの会社さんがやっていたり?」

「いえ、個人店です。福島から移転してきました」

なるほど。

お勘定をしてもらい席を立つと。

「学芸大学にお住まいですか?」

「ええ」

小さくうなづき、店をあとにしました。

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帰って調べたところ、お店の変遷が少しわかりました。

福島県郡山市の郡山駅近くで営まれていたスペイン料理店・ポコアポコ(Poco a Poco)。2016年4月にチャコリナ(TXAKOLINA)に改名。2017年9月に閉店し、2017年12月、東京の学芸大学駅に移転してきました。

正式な店名はスペイン料理と和食の店 ちゃこりーな酒場かな? その日はいらっしゃいませんでしたが、もしかしたら女性が店主(オーナー)かもしれません。

チャコリ、チャコリーナとは

チャコリ(Txakoli)はスペインの微発泡性のワインです。主にバスク地方などで製造されています。

チャコリは高い位置からグラスに注ぐことでも有名です(この注ぎ方をエスカンシアというそうな)。空気に触れさせ香りを開かせるため、あるいは泡をたたせるためにそうするのだとか。何度か飲んだことあるなぁ、そういえば。

バスクではtxakolinと呼ばれています。そして、本来はこちらが正しいそう。ところが、王立バスク語アカデミー(Euskaltzaindia)が「Txakoli」とスペルミスをしたことによって、1985年以降、txakoliと呼ばれるようになったとされています。

txakolinaもバスク語です。バスク語では名詞の語尾に「a」をつけると、定冠詞付きの名詞になります。ですから、あえて英語で表記するなら、txakolina = the txakolinとなります。

参考サイト/wikipedia:Txakoli

世にも奇妙なバスク語

バスク語は現存するほかの言語との系統関係が証明されてない、系統不明な"孤立した言語"とされています。アイヌ語もそう。

習得が非常に難しい言語ともされていて、こんな英語のジョークがあるそうです。

「悪魔がバスク人を誘惑するためにバスク語を習ったが、7年かかって覚えたのは『はい』と『いいえ』だけだった。」

「バスク人は決して悪魔の誘惑を受けて地獄には落ちない。なぜなら、悪魔はバスク語を話せないからだ。」

また、司馬遼太郎は「街道をゆく」で、ローマの神学生が創った"神話"として、次のようなことを紹介しています。

「神からどんな罰を与えられてもひるまなかった悪魔でさえ、3年間、岩牢にこもってバスク語を勉強する罰を課されると神に許しを乞うた。」

すごいですねw

参考サイト/wikipedia:バスク語

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