スタッフとは知った仲なので、親しみと敬意を込め、あえてこう表現しましょう。
Premier1(プレミアワン)は学大の墓場
学芸大学駅から徒歩1分。西口商店街の日高屋を右折して中華料理店・東軒を左折した先、赤いビルの4階にあるバー・Premier1(プレミアワン)。2006年にオープンしました。
営業時間は一応、20:30~翌8:00。ですが、客がいれば何時まででも開いています。夜が明けた次の昼、夕方まででも。混みだすのは深夜2時、3時、4時。23時まではノーチャージです(あれ? 22時だったかな? 要確認)。
飲み歩いて流れ着く人、店がハネて飲みに出る飲食店員、そんな人たちが集い、とにかく賑やか。DJブースがあります。ダーツもあります。サッカーなどのスポーツ中継も流しているし、カードもあればけん玉もあるw
ブレンデッドウィスキーのモンキーショルダー(MONKEY SHOULDER)、プレジデント・スペシャルリザーブ、シングルモルトのアバフェルディ(Aberfeldy)、ペルーのブランデー・タカマ ピスコ(TACAMA Pisco)、製造:西岡河村酒造(福井)/販売:ADIATE社の日本のお酒・KEYS AND BRICKS(キーズアンドブリックス)、芋焼酎・桜島でおなじみ本坊酒造のジン・和美人。
その時々で、ちょっと珍しいお酒があるのも楽しいです。
コーヒーが好きな方、甘いお酒が好きな方、ぜひこちらを。エスプレッソマシーンで作ったエスプレッソダブル、ミルク、ラム、お好みでシロップ。こいつがとんでもなくおいしいです。
さて、なぜゆえにプレミアワンが"墓場"かと言いますと、学大で一番最後まで開いているから"学大の墓場"。だけど、これにはもうひとつ意味があります。先日、オーナーの健作君がこんなことを言っていました。
「ウチが学大で一番懐の深い店でしょうね。この界隈じゃ、あっちこっちで出禁になっている人もいますが、どんなお客さんでも受け入れますから」
ベロンベロンになって、さながら死体のようになっていてもプレミアワンは受け入れてくれます。だから"墓場"。
ただ、墓場になろうったって、そうなれるもんじゃありません。健作君をはじめ各スタッフの度量があってこそ、次から次へと運ばれてくる"死体"をさばけます。逆に、そういうスタッフの懐の深さが心地よく、私たち酔いどれは安心して"死体"となり、その身を任せられるのです。
「ういーっす」
「おつかれっすー」
「飲んだー」
「何軒目っすか?」
「2、3、4……」
「なかなかっすねw」
「なんかあるー?」
「そっすねー。あー、これなんてどうです? 新しく入れたラム」
「へー。飲んだことないなー。いくらー?」
「700円っす」
「じゃロック、ノーステアで」
「おいっすー」
字面にすると偉そうに言ってるように見えますが、そうではなく、これは「もう飲めねぇよぉ~」といったニュアンス。いつもだいたいこんな感じで、私も死体になってますw
そんな時に食べるこのポップコーンが、この上なくうまいんだ。
たまには酔っ払ってバカ騒ぎするのもいいものです。深夜、プレミアワンをちょっとのぞいてみて下さい。酔っ払って楽しげな"死体"どもが大騒ぎをしているはずです。そんな輪に飛び込んで、あなたも一緒に"死体"になってみませんか? 潰れても大丈夫。懐の深い墓守たちが最後まで面倒を見てくれます。
そこまでの勇気がなければ、早めの時間にどうぞ。嵐の前の静けさとはけだし至言。墓守の休息に出くわすでしょう。
――と言いつつ、夕方頃のぞくと、墓守が死体になってることもままあるのですがwww
SHOP DATA
- プレミアワン(Premier1)
- 東京都目黒区鷹番3-7-4 レッドイン丸花4F
- 03-3715-6651