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Maison romi-unie/メゾン ロミ・ユニ(学芸大学)のクッキーとパウンドケーキはどれも優しくて上品な味わい。丁寧に作られたお菓子はお土産やプレゼントでも喜ばれると思います~強引に背中を押されて"興味の壁"が崩れる

自分の興味の範囲をみずから抜け出すってのは、なかなか難しいことですが、そんな"興味の壁"をブレイクスルーすることも時折ありまして、それはみずからの意思というよりも、半ば強引な背中の後押しが外からやって来たほうが実現しやすいような気がします。

ちょっと気になるイケメンが「ビール飲みながら野球観るの楽しいよ」と誘ってきたので、野球に興味はないけど「じゃあ一回今度行ってみようかな」と返事をした経験は誰にでも一度はあるはず。たとえばそのようなこと。そして、実際に観に行ったら、こうつぶやくのです。

「自分から野球を観に行くことは絶対なかったけど、行ってみたら何気に楽しかったよ~」

こうして自分の世界がちょっぴり広がります。

というわけで、今回はMaison romi-unie(メゾン ロミ・ユニ)のお話。

maison-romi-unieの画像

学芸大学駅から徒歩3分。バス通り沿いにあるMaison romi-unieは菓子研究家・いがらしろみさんの焼き菓子とジャムのお店です。2008年9月1日にオープンしました。

赤提灯、焼き鳥、焼酎。そんな毎日を送る私には、もっとも縁のない存在w 遠くから「ああ、オシャレやなぁ」と眺めるのみでした。店長のMちゃんと出会うまでは。

LESSON(レッスン)つながりで何度かMちゃんと酒席が同じになりました。なんだかかわいい子でね。見た目も雰囲気も。宮崎あおいソックリw

「彼女、ロミ・ユニで店長やってるんです」

と、某所でLESSON木とのユミコちゃんが紹介してくれました(ユミコちゃんは独立して木とをオープンさせました)。

「レモンクッキーうまいですよ」

らくらくのいずみんがさらに押してきます。

「そうなんだ。今度行ってみるね」

「ぜひ~。お待ちしてます」

それから約1ヶ月。Maison romi-unie(メゾン ロミ・ユニ)へ行ってみました。ウッディな清潔感溢れる店内にはいろいろなものがあります。ただ、酒屋の棚と居酒屋メニューを見ることにはなれていますが、こういうのはどうも。店内を見回してもおっちゃんには何が何やらw

「こんにちはー」

「お久しぶりです」

昼に会うと照れるねw

「その階段って2階でしょ? もしかしてイートインできるの?」

「いえ、2階で作ってるんです」

「いろいろあってよくわからないんだけど、何がいいんだろう」

相談した結果、クッキー6種が詰まったセットとケーキを2種購入しました。

maison-romi-unieの画像

包装と手提げもかわいいですね。

maison-romi-unieのメイン画像

皿に乗っているのはレモンクッキーと、パウンドケーキのカトルカールメゾン、ウィークエンド。レモンクッキーと下に並んでいるクッキーはサブレ・メランジェというセットです。

レモンクッキーはほんのり酸っぱくて、甘いんだけどさっぱりです。他のクッキーもとてもおいしい。素朴でどことなく懐かしさを感じさせます。半分は連れが食べちゃったんだけどw

ふたつのパウンドケーキはアイシング(白くコーティングされた部分)の有無の差かと思ったのですが、本体部分も味が違います。

いずれもみっちりと詰まったケーキです。左のカトルカールメゾンはシンプルなんですが、バター感が強くて濃厚。右のウィークエンドはしっとりだけど奥行きを感じさせ、かすかな柑橘の爽やかさと周囲のアイシングの甘みがとてもよくマッチしています。

クッキーにせよケーキにせよ、大きくは主張しません。けど、ぬくもりや優しさを感じさせます。そして、とても上品で繊細。丁寧に作られたお菓子だなぁという印象です。うん、おいしいな。たまにはこういうのもいいね。

2022年のクリスマスのノエルクッキー缶。缶のデザインは漫画家・安野モヨコさん。手土産用に購入

正直、みずから進んでは買いに行ってなかったと思います。ひょんな出会いが私の背中を押し、Maison romi-unieへ足を向かわせたのです。そして、ああ、こういうお菓子もおいしいんだなぁと発見させてくれました。お土産やプレゼントを買う際のオプションが増えたというのもありがたい。

ほんの少し自分の世界が広がったような気がしました。

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