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WR.(学芸大学)はスペシャルティコーヒーとクラフトビールのオシャレなカフェ。フラットホワイトのラテがまろやかで濃厚でした。

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学芸大学駅から徒歩3分。西口を出てすぐ左、線路沿いに碑文谷公園方面へ真っすぐ行くとChef's Marche(シェフズマルシェ)というサラダで人気のオシャレな八百屋があるのですが、その裏にWR.(ダブリューアール)というスペシャルティコーヒーとクラフトビールのお店があります。2021年1月18日にオープンしました。

運営はおそらく株式会社サール/SAL(代表:渡辺直也さん)。コーヒー豆の焙煎、卸、お店の立ち上げ、トレーニング、コンサルティングなど、コーヒー全般に関わる業務を行うSwimがWR.の出店に協力しています。

※スペシャルティコーヒー…ざっくり言うと、高品質のこだわりコーヒー(参考/日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ):スペシャルティコーヒーの定義

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スタイリッシュな店内にはテーブル席とベンチ。表にもベンチがあります。

メニューは……

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フィルターコーヒー、コールドブリューコーヒー、ロングブラック。フラットホワイト、ラテ、カプチーノ。ホットチョコレート、フルーツジュース。ブレックファスト。

深煎りのホーリーアメジスト、中煎りのハウスブレンド、そしてアルマネグラ。

見慣れぬ単語のオンパレード。何が何やらw 目が字面を追うだけで、何も頭に入って来ません。もちろん店は何も悪くない。ただただ、私がこういうものに不慣れ・無知なだけ。詳しい説明を加えなくても、この画像を見りゃ、わかる人にはわかるでしょう。

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クラフトビールはThree Crows IPA(Craftrock/日本橋)、kokage Pilsner(KOKAGE/長野)、Hazy IPA(DD4D/愛媛)、Tropical Beach Sour(Friends Company/スウェーデン)。種類と数は都度変わると思います。

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焼き菓子が数種で、コーヒー豆も販売しています。

「いらっしゃいませ。当店は初めてですか?」

「はい」

「コーヒーのご利用ですか?」

「はい」

「BLACKとWHITEがありまして、WHITEはエスプレッソにミルクを……」

芋焼酎やスコッチの説明ならなんぼでも聞けるのですが、コーヒーの説明はまったくわかりません。オシャレな雰囲気とオシャレなタームに頭がフワッ。

「普段はどういったタイプのものを飲まれてますか?」

ある種の緊張から、取り繕うこともできず、正直に吐露します。

「甘ったるいのが大好きです。カフェラテ? そういうのを飲んでます」

こういうお店でカフェラテとか言うのって恥ずかしいことだったかも? 「カフェラテってwww」と心の中で笑われてないかな。大丈夫かな――オシャレなカフェではクソやばいメンヘラになってしまうのです。ガンコ親父の赤提灯ならへっちゃらなんだけどなぁw

「うちのミルクは……(頭に入ってこず)。砂糖をお入れしましょうか?」

「お願いします」

「お持ちしますので、座ってお待ちください」

せっかく丁寧に説明してくれてるのに……ああ、情けないw

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女の子がマシンのようなもので何かしてます。マシンに表記されている「NUOVA SIMONELLI」というメーカー名らしきものを読み取り、ググってみました。なるほど、エスプレッソマシンというのか。え? 値段が……いちじゅうひゃくせんまん……うひゃあ、そんなするんか。すごっ。

「お待たせしました」

あああ。

WR.の濃厚なフラットホワイト

雪印コーヒーが好きというような人間に、わざわざこんなきれいなものを……。お嬢さん、すまんねぇ。ありがとう。

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グラスを手に取ると温かい。あ、そうか。アイスと言わなきゃいけなかったんだ。何も言わないとホットになるのか。なるほど。勉強になった。まぁいいや。たまにはね。何でも自分で選択することがいいとは限らない。時に自分の意志とは関係なく流されてみるのもまた一興。

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滑らかでクリーミーな口当たり。まろやかながらもコクのある風味。濃厚かつ穏やかというのはコーヒー自体に力強さがないとできないんだろうなぁ。と、わかったふりw いやでも、本当においしいな。

そして、印象的なのは甘さです。スチームミルクの甘さもあるのでしょうけど、砂糖がしっかりときいています。オシャレなお店では「甘めで」と頼んでも甘くないことがほとんど。"甘い基準"が違うのでしょう。けど、WR.で「甘め」と頼んだこのコーヒーは、ちゃんと甘いと感じられる。

こだわりの店ですから、普段、ここまで甘くすることはさほどないはず。コーヒーに不慣れなおっさんを見て、きっとこれくらいがよかろうと気を遣って甘くしてくれたのかもしれません。ありがてぇ。

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「飲んでく? テイクアウトにする?」

「すぐそこに住んでるんですが、知り合いがここで働いてるって言ってまして……」

「ニュージーランドではフラットホワイトと言って、エスプレッソにスチームミルクを……カプチーノサイズで……ラテとは比率が違って……」

大きなガラス窓から差し込む光が気持ちいい。店内のあちらこちらの会話をBGMに、おのぼりさんのごとくキョロキョロしながら、ボーっと物思いに耽ります。

うん、こういうのもたまにはいいやね。それに、無知な人間でもおいしいと思えるようなコーヒーが頂けるのだし。おっさんがオシャレな若者たちに囲まれるのは少々辛いのだけど、こうすることで老いに抗うことも必要なんだよw

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約30分かけてコーヒーを飲み干します(結局、これの正式名は何だ? LATTE?)。カウンターに飲み終えたグラスを置き、「ごちそうさまでした」。

「ありがとうございます」

WR.のメイン画像・オシャレな外観

外は2月初旬とは思えない春のような暖かさでした。陽気に誘われて、ふらりと寄ってみたWR.。もうすでに人気ですが、これから各所で取り上げられ、もっと注目度が上がることでしょう。オシャレメディアにもいっぱい登場するはず。そんな中、恥を忍んでおっさんが書いたこんな記事がひとつくらいあってもいいじゃないw

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平日は8:30からやっていて、朝の散歩途中あるいは出勤前に寄ることもできます。電源、Wi-Fiがあるので、ちょっとしたパソコン作業もできるでしょう。記事執筆時点では、まだプレオープンということもあって、焼き菓子が数種あるだけでしたが、頃合いを見計らってフードメニューも増やしていくそう。

コーヒーがさっぱりな人間でもおいしいとわかるコーヒーだったんです。コーヒーが好きな方にはたまらない空間だと思います。オシャレなお店が増えている学芸大学。散策途中に寄ってみてはいかがでしょうか。

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