学芸大学で長年親しまれてきた居酒屋・阿蘇が2015年12月に閉店。2016年2月8日、大将の娘さんたちが同じ場所で海の家 あそなる~というお店をオープンさせました。オープン直後は阿蘇時代の常連さんたちでごったがえすでしょうから、少し間を置いて行ってみました。
学芸大学駅から徒歩2分ほど。線路下の学大横丁にあそなる~があります。
店内は阿蘇とほぼ同じ。変わったと言えば、テーブル席がひとつなくなり、南国風の装飾が施されていることでしょうか。
メニューがとてつもなく多いです。阿蘇テイストを引き継いでいる居酒屋メニューが7割、沖縄料理、ハワイ料理が3割。沖縄料理もある居酒屋というのが正確かもしれません。娘さんが南国が好きなんでしょうね。
お通しは海ぶどう。さすがにずっとこうではないでしょう。オープン間もないので、ちょいと奮発しているんじゃないでしょうかw
オープン記念で最初の一杯は無料。レモンサワーを頂きました。
おおう。こうやって出てくるんだ。中をおかわりする系? けど、無料なのに中を追加するってのもあれなので、これはこれで飲みきることにしました。
まずは新メニューと前から引き継いでいるであろうメニューをお願いしました。
ミミガー(ごま油)とポテトサラダ。うん、このポテサラは阿蘇と同じだ。念のため、自分のブログで写真を確認して……。
「ポテサラは前と同じだね」
偶然にもこのタイミングでカウンターの常連さんが娘さんにそう言いました。ほら、やっぱりねw このポテサラおいしいんだよなぁ。ミミガーもたっぷり、ガッツリでおいしいです。
ちなみに、つまみ系は少量ずつを3点盛りにしてもらえます。一人客には嬉しいですね。
続いてゴーヤチャンプル。こちらも味付けがしっかりしていてとてもおいしい。
と、ここでお隣さんがこんなことを。
「海老のタルタルフリットお願い」
連れと目が合います。なんですと!? そんな魅惑的メニューがあったとですか! すぐに注文を重ねるのはちょっと恥ずかしい。しばらく時間を置いてこちらも海老タルタルをお願いしました。
さて、続いては定点観測・アンチョビキャベツ。
「煮ジルのが一番好きかな」
と連れ。
「いや、うまいけどさ、あれは手のかけ方が違うから、比較するのはどうかねぇ。俺はNOSSOも捨てがたいけど、チャランかなぁ」
シンプルであるがゆえに、店によって差が出るアンチョビキャベツ。面白い料理ですね。
海老のタルタルフリットが出てくるので、もう一杯飲みましょうか。
ハワイ、コナビールのBIG WAVE GOLDEN ALE(ビッグウェーブ・ゴールデンエール)。初めて飲んだ。うまーい。
隣のテーブルの常連さんが、娘さんと話をしています。
「あそなる~ってどういう意味?」
これまたナイスなタイミング! お父さん、サンキュ! 俺も知りたかった!
「あそは前の店でしょ。ナルはハワイ語で波。活気があって波を起こすようなお店になればいいなぁと思って」
へー、そういうことなんだ。なるほど~。つーか、海老まだかな?w
「海老のタルタルフリット入ってます?」
「出てないですか? すみません! 今すぐ! 大丈夫ですか?」
「ええ、ぜんぜん。大丈夫ですよ」
「すぐ忘れちゃうんです。すみません、遅いって遠慮なく言って下さいね」
「はい(笑)」
隣とこちらで連続して海老タルタルが入ったから、これは勘違いしてしまうかもですよね。あるあるw
待たせたお詫びにとビールを一杯頂きました。プリプリの海老フリットもうま~。
別日に食べた天然ぶり刺し、アジ刺し。どれも立派! もちろんうまい。魚がうまいのは前店同様。
その日はいらっしゃいませんでしたが、お姉さんも引き続き働いているそうです。お母さんもいます。お父さんだけが客になったとのことw
学芸大学で二代目が引き継いだ店と言えば、久慈川、彦一(閉店)、中川(閉店)などを思い出します。あそなる~も同様ですが、誤解を恐れずに言えば、好運だなぁと。先代と重なる期間が十分あって、常連さんがついてきてくれて、ずっと地元で、家賃がバカ高くなくて。こういう条件が揃っていると、うまく代変わりできるんじゃないでしょうか。
もちろん、運だけじゃないですけどね。阿蘇的メニューもしっかり引き継ぐことで、これまでの常連さんにも来てもらいやすくするなど、各所に工夫が見て取れます。
上手に変貌を遂げたあそなる~。阿蘇に行ったことのある方もない方も、きっと満足できるはず。ぜひ一度、足を運んでみて下さい。おいしいですよ~。
SHOP DATA
- 海の家 あそなる~
- 東京都目黒区鷹番2-21-15
- 03-5721-6054