肝臓公司ロゴ

半田手延べそうめん(阿波半田手のべ)は弾けるような強いコシ。風味豊かで食べ応えがあります。

awahanda-richの画像

阿波半田手のべ株式会社の半田手延べそうめん~RICH SELECTION。

awahanda-richの画像

オーケー 池尻大橋店で購入しました。267円/270g。一般的なそうめんの量・300gに換算すると296円。

都内のスーパーで半田の手延べそうめんを買おうとすると350円/300gはします。この半田手延べそうめんもハイシーズンであればもっと高かったでしょう。けど、私がこれを見つけたのは9月下旬。そうめんシーズンが終わろうとしている時期です(6月、8月にはなかった)。

売れ残ったものが安く流通し卸されたということでしょうか。この半田手延べそうめんに限らず、これくらいの時期はそうめんが格安で販売されることも多いです(ゆえに狙い目でもある)。

awahanda-richの画像

阿波半田手のべのそうめんといえば、讃岐物産が販売者となっているPREMIUM 半田手延素麺が有名です。多くのスーパーで取り扱われています。

awahanda-richの画像

この半田手延べそうめん~RICH SELECTIONは販売者を介さない、阿波半田手のべ自身による商品。

RICH SELECTIONとPREMIUM――パッケージ裏の栄養成分表示がまったく同じです。パッケージもどことなく似ています。前者は「北海道産小麦100%使用」、後者は「北海道産小麦一等粉100%使用」と文言に違いはあるのですが、もしかしたら中身は同じかもしれません。

ただ、商品としては別物なので、違う手延べそうめんとして捉えておきます。

awahanda-richの画像
出典/日本食糧新聞「全国麺類特集:手延べ麺総論=生産量の確保に努める 価格改定は今後の課題」

徳島県美馬郡つるぎ町(旧半田町)は手延べそうめんの一大産地です。三輪・島原・小豆島・播州が手延べそうめん4大産地と言われたりするのですが、生産量だけで言うなら小豆島よりも多いです。とはいえ、生産者数は約20軒。決して多いとは言えません。

で、約20軒の内の多くは半田手延べそうめん協同組合に属しています。「半田そうめん」は同組合の登録商標。

awahanda-richの画像

阿波半田手のべは同組合に所属していません。ですから、いろいろな手延べそうめんを製造・販売していますが、「半田そうめん」という商品名の商品はありません。これも「半田"手延べ"そうめん」です。

もちろん、組合に所属しているかどうか、商品名が商標たる「半田そうめん」かどうかは、そうめんの質・優劣とは関係のないことです。

awahanda-richの画像

開封し、袋に鼻を近づけると、小麦が強く、そして甘く香ります。「北海道小麦100%使用」とのことなので、小麦の素性のよさが香りに表れているのかもしれません。

awahanda-richの画像

麺線は少し黄色味がかっていて、半田素麺よろしく太い。普通の手延べそうめんと並べてみたら一目瞭然。

awahanda-richの画像

茹で時間は4~5分とありますが、経験的に、そして私の好み的に3分半茹でました。

awahanda-richの画像

ブルルンと暴れるようにして麺が吸い込まれていきます。食感はムッチムチのブリンブリン。弾けるような強いコシです。風味も豊か。

awahanda-richの画像

1.5束=135g茹でたのですが、普通の太さの同量の手延べそうめんよりも食べ応えがあります。うまいなぁ。

awahanda-richの画像

すばらしい麺です。そう、麺。

これに近いコシは極細の強いうどんや中華麺でも味わえるっちゃあ味わえる。手延べそうめんの妙味は他の麺にはない、細い手延べであるがゆえに生み出される独特なコシにあります。そういう意味で、この半田手延べそうめんは(半田の手延べそうめんは)そうめんならでは感が薄いとも言える。心苦しくも星4で。

awahanda-richの画像

ただ、これは私の好みと言いますか、あくまでも"そうめん"をレビューするという当サイトの指標・判断基準によるものです。麺としては最高なので、太めのムッチリとしたそうめんが好きという方はぜひ試してみてください。とんでもなくおいしいですよ。

DATA
名称半田手延べそうめん
原材料名小麦粉(小麦(国産))、食塩、食用植物油
製造者阿波半田手のべ株式会社
評価★★★★☆