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至福の逸品 涼風そうめんは木箱入りのそうめん。機械麺ながらしっかりとしていて、ちょっとした贈呈用にいいかも?

木箱入りのそうめん

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至福の逸品 涼風そうめん。加工者は有限会社食彩倶楽部ひめじ。同社はあくまでも加工者。実際に製造しているのがどこかはわかりません(詳細後述)。

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木箱に入っていて、ちょっと立派に見えます。

連れの母親がもらったものを半分もらいました。ですから、5束(1袋)しかありません。本当は10束(2袋)入っています。

ネットで調べてみたところ、300円~500円ほどでした。間を取り400円として、一般的なそうめんの量・300gに換算すると240円です。機械麺そうめん(詳細後述)としては少しお高めですが、木箱入りなので、こんなものでしょう。

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開封。麺は少し太めでしょうか。機械麺そうめんとしては普通かな。ただ、機械麺そうめんは細めよりも太めのほうがまだおいしいことが多いので、ちょっと安心できます。

機械麺そうめんと手延べそうめん

そうめんには2種あります。

  • そうめん(機械麺そうめん)
  • 手延べそうめん
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このような欄に「そうめん」「干しめん」と書かれていれば機械麺です。「手延べそうめん」「手延べ干しめん」と書かれていれば手延べそうめんです。

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両者の違いは、機械製か手作りかではありません。

機械麺そうめんは薄く板状にした生地を裁断して製麺します。一方、手延べそうめんは裁断しません。生地をどんどん細め延べていき、そして一本のそうめんにしていきます。

機械麺そうめんにはコシのようなものはほとんどありません。そして基本的にはおいしくはありません。まずいものもたくさんあります。

手延べそうめんには他の麺にはない独特な強いコシがあります。だいたいどれもおいしいです。

「播州素麺」は商標で機械麺

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麺を束ねている束紙には丸に播のマーク。播州のそうめんということでしょう。そして、おそらくは「播州素麺」であることを示しています。

「播州素麺」(すべて漢字)は兵庫県乾麺協同組合の登録商標です。同組合に所属しているメーカーしか「播州素麺」という商品名のそうめんを作ることができません(多数のメーカーが「播州素麺」という商品名のそうめんを製造・販売している)。

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「播州素麺」のロゴ商標がこちら。正確に見るならば束紙のマークとは違うのですが、商標に関わることなので、無関係のメーカーがこの束紙のマークを使うことはほぼないと思われます。ですから、この至福の逸品 涼風そうめんは具体的にどこかはわかりませんが、同組合員によって作られているんじゃないでしょうか(あくまでも推測)。

なお、同組合に所属しているのは機械麺メーカーです。ゆえに、播州素麺は機械麺そうめんです。

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逆に、揖保乃糸(兵庫県手延素麺協同組合)は播州素麺ではありません。揖保乃糸は播州のそうめんですから、播州そうめん(←商標ではない)と言うことはできますが。

ただ、揖保乃糸は手延べそうめんですから、播州手延べそうめんと言うのが的確でしょう。実際、揖保乃糸自身も「播州手延そうめん」と謳っています。

ここが理解されてないので、以下のようなセリフをよく目にします。

「揖保乃糸はおいしい。揖保乃糸は播州素麺だから、播州素麺はおいしい!」

いや……。「揖保乃糸は播州素麺」の部分が間違っています。そして機械麺と手延べの違いをわかっていない。だからこのような誤解が広がっているのでしょうね。

機械麺なのにしっかり

さて、話を至福の逸品 涼風そうめんに戻しましょう。

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茹で時間は約2分とあります。手延べそうめんは表示のマイナス15~30秒ほどがおいしいと思うことが多いのですが、機械麺そうめんは表示通りに茹でるのが吉。タイマーで2分計り茹で、冷水で締めました。

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しっかりとした麺です。当然、手延べそうめんにあるようなコシはありませんが、程よい弾力と言いますか、噛み応えがあります。

ほんの少し太めに感じなくもないのですが、それはそれであり。下手に細くして、へばっている機械麺そうめんよりも、少し太めでしっかりとした機械麺そうめんのほうが断然いいです。

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風味がいいですね。小麦の甘さが強く感じられます。

麺としてはなかなかおいしいです。機械麺そうめんとしても上等です。播州素麺はまずいものも多いのですが、これはよくできていると思います。ポジティブな星3で。

ただし。

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至福の逸品 涼風そうめんは木箱入り。ということは贈呈用だと思います。

私なら、お中元(or 暑中見舞い・残暑見舞い)には選びません。お中元は大切な人への贈り物。だとするなら、手延べそうめんを選びます。

もっとライトなプレゼント、たとえば何だろうな。町内の夏祭りのちょっとした景品。ハンドタオルやエコバッグなんかに該当する程度の粗品。お中元というほどでもない、(店や会社からの)お客さんへのプレゼント。

そんな感じなら、いいんじゃないでしょうかね。決してまずいわけではないですし、木箱で見栄えもいいですし。

DATA
名称至福の逸品 涼風そうめん
原材料名小麦粉(国内製造)、食塩
製造者有限会社食彩倶楽部ひめじ
メモ正確には有限会社食彩倶楽部ひめじは製造者ではなく加工者
評価★★★☆☆