株式会社はくばくのもち麦そうめん。はくばくは大麦、小麦、雑穀などの穀物を扱う大手メーカーです。そうめんも10種類ほどリリースしていて、当ブログでは2種レビューしています(はい!千番 そうめん・絹の食卓)。
そうめん(広義)には手延べそうめんとそうめん(狭義=機械麺)の2タイプがあります。両者はまったくの別物で、おいしいのは手延べそうめんです。機械麺のそうめんは基本的においしくはありません。まずいものもたくさんあります。ですから、みなさんにはぜひ手延べそうめんを選んで頂きたい。私はそうめんマニアとして機械麺のそうめんも食べています。
品質表示の名称欄に「そうめん」と表記されているので、もち麦そうめんはそうめん(狭義=機械麺)です。手延べそうめんは「手延べそうめん(or 手延べ干しめん)」と表記されています。
もち麦そうめんの最大の特徴はもち麦という大麦の一種が使われていることです。100種以上のそうめんを食べてきましたが、大麦を含むそうめんは初めて目にしました。
なぜ、もち麦が使われているかというと、もち麦には食物繊維が豊富に含まれているからです。不足しがちな食物繊維をもち麦そうめんで補ってもらおう、というのが商品コンセプト。
開封。少し茶色味がかった色合い。麦の香りが豊かです。表示通り2分半茹でました。
プルンプルンな茹で上がり。茹でてもほんのり茶色。暗いところだと、大げさに言えば、そばっぽく見ます。それが悪いというわけではなく。
まずはそのままひと口。ほぉ。風味は穏やか。ムチっとしています。ツルリとした舌触り、のど越しがとてもいい。
私はプチプチっとした強い歯切れが好きです。この弾力はそうめんに求めるものではありません。ただ、好みではないにせよ、弾力があるおかげでおいしく食べられます。
そうめんをおいしくないと思っている人も多いようです。まずい手延べそうめんはほとんどないはずなので、おそらくはひどい機械麺のそうめんを食べてしまったためでしょう。ですから、そうめんにとって機械麺は百害あって一利なし、と常々思っていました。まあ、ビジネスですからどんなものを作ろうと自由ですし、消費者が何を選ぶかも自由なんですが。
けど今回、もち麦そうめんを食べて、機械麺にも存在意義があると思えるようになりました。どういうことかと言うと、手延べそうめんではできないこと/やらないことで、手延べそうめんにはない特徴を出す。そんな機械麺に限っては一利あるんじゃないか、と。もちろん、それなりにおいしいことが前提です。
もち麦そうめんは機械麺のそうめんとしては上出来です。機械麺の存在意義に気付かせてくれたので、心情的には星4をあげたいところ。でも、健康食品的側面があるにせよ、やっぱ高い。手延べそうめんの揖保乃糸より100g単価が高いというのはちょっとね。差し引き星3で。
繰り返しますが、機械麺のそうめんとしてはとてもよくできた商品だと思います。おいしかったです。
名称 | もち麦そうめん |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、もち大麦粉、小麦たんぱく、食塩 |
製造者 | 株式会社はくばく |
評価 | ★★★☆☆ |