吉井素麺を食べてみた
9月に食べた「ふしめん」が今年最後の素麺になるだろうと思っていたのですが、誕生日プレゼントとして素麺をもらいました。これが本当の最後。かな?w
もらったのは200年以上の歴史がある長尾製麺株式会社(福岡県)の「吉井素麺」です。

吉井素麺は吉井のおいしい水で捏ねて生地を一晩熟成させ油を使わず、打粉(でんぷん)で丹精に一本一本、造りあげました。

乾麺状態では平たいです。そして、太さがかなり不揃い。「一本一本」という言葉を裏付けているかのようです。
表示通り1分茹で、流水でギュっと締めました。


小麦の風味がしっかりとします。コシはそれほど強くありませんが、滑らかな舌触り、喉越しが気持ちいい。
長尾製麺はうどんも作っています。うどんも素麺も作っているメーカーというのはよくあるのですが、そういう会社の作る素麺は、かすかにうどんぽさを感じさせるということが多いです。香川県の素麺がその代表例。そして、この「吉井素麺」もそう。トゥルンとした表面がうどんを彷彿とさせます。太さはまったく違うんですけどね。
いずれにせよ、とてもおいしい素麺でした。ちょっとお高いようなので、頻繁には買えませんが、贈呈品として喜ばれるんじゃないでしょうか。実際、贈呈された私は喜びましたw
余談。
2000年8月10日に放送された「どっちの料理ショー「冷たいパスタvsそうめん」 涼味!真夏のめん対決超絶品冷やしそうめんvs極上トマトの冷たいパスタ」(日本テレビ系列)に「吉井素麺」が登場し、パスタを打ち負かした、ということがあったようです。
名称 | 吉井素麺 |
原材料名 | 小麦粉、食塩、でんぷん(打粉) |
製造者 | 長尾製麺株式会社 |
評価 | ★★★★☆ |
手延べそうめんとは
そうめんに大きく関わる規格は次の3つです。
そうめんの定義について。
平成12年(2000年)に「手延べそうめん類品質表示基準」が廃止され、「乾めん類品質表示基準」が制定されました。これにより、手延べ干しめん(手延べそうめんを含む)の定義が変わりました。一番大きな変更点は原料と太さ。
「手延べそうめん類品質表示基準」では手延べそうめんには植物油だけしか塗付できませんでしたが、「乾めん類品質表示基準」では食用植物油、でん粉又は小麦粉が塗付できます。
また、「乾めん類品質表示基準」が制定されてから、手延べに限っては、そうめんとひやむぎの差がなくなりました。長径が1.7㎜未満であれば、「手延べひやむぎ」と表記しても「手延べそうめん」と表記してもOK(実情に合わせて、メーカー各社が適切に考慮すればいい、ということです)。ちなみに、手延べでない場合は、1.3mmがそうめんとひやむぎの境界線となります。
その他の詳細は上記規格・基準をご参照下さい。
次にそうめんの表示について。
干しめんは「干しめん」と記載しなければいけません。「干しそうめん」「そうめん」と記載することもできます。
手延べ干しめんは「手延べ干しめん」と記載しなければいけません。「手延べそうめん」と記載することもできます。
じゃあ「吉井素麺」は?
「吉井素麺」のパッケージには「丹精手延」「手延 吉井素麺」といった文言が表示されていますが、加工食品の義務表示事項の品名欄には「手延べそうめん」ではなく「そうめん」と書かれています。
基本的には手延べだとは思いますが……どっちだ?(^^;