はたけなか製麺株式会社の旨さ覚悟そうめん。
はたけなか製麺は宮城県白石市の名産・温麺(うーめん)という短いそうめんを作っていることでも知られています。
ひとつだけ前置きを。そうめん(広義)は2種類あります。
- そうめん(狭義)=機械麺
- 手延べそうめん
両者は別物です。おいしいのは手延べそうめんで、機械麺のそうめんは基本的においしくありません。
手延べそうめんで一番有名なのは揖保乃糸。300円/300gくらいです。この旨さ覚悟そうめんは246円/230gでした。300gに換算すると320円。手延べそうめんと同価格の機械麺。普通は買いません。けど、隣にあった同社製の北海道そうめんがおいしかったので、覚悟を決めて旨さ覚悟そうめんを買ってみました。
買い手に覚悟を求める商品名。手延べそうめんと変わらない価格。激安だったのにおいしかった同社商品の存在――私の中で相当にハードルが上がっています。
商品名はさておき、このパッケージ、デザイン、色合いはとてもいい。オシャレ。
開封。小麦の柔らかな香りがふわり。麺は太めです。
表示通り3分30秒茹でました。手延べそうめんは表示よりも-15秒~-30秒がいい場合が多いのですが、機械麺は表示通りに茹でた方がいいというのが、これまでの経験則。
茹で上がりも太めです。まずはそのまま。
ムニッとした穏やかな弾力。ツルリとした舌触り、のど越し。太いので食べ応えがあります。
全体的にはコシの弱い小豆島の手延べそうめんのような感じもするのですが、「手延べのようなコシ」は言い過ぎ。
今回は明太子そうめんにしてみました。
好みのタイプのそうめんではありませんが、おいしいです。ただ、手延べそうめんを差し置いて、同額を払うだけの価値を旨さ覚悟そうめんには見い出せませんでした。少なくとも覚悟を要するほどのものではありません。名前負け。これなら値段的にもクオリティ的にも北海道そうめんの方が断然いい。
上がっていたハードルを越えることはなく、仮にハードルが上がっていなかったとしても、ま、こんなものかと呟かせる結果となっていたでしょう。★3で。
名称 | 旨さ覚悟そうめん |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩 |
製造者 | はたけなか製麺株式会社 |
評価 | ★★★☆☆ |