(株)三輪山勝製麺の葛入り手延 半生そうめん 一筋縄。
同社は奈良県桜井市にあります。まさに三輪そうめんの本拠地です。ただ、同社は三輪そうめん/三輪素麺とは謳ってません。三輪素麺工業協同組合のレギュレーションとは違う独自の製法を採り、原材料も独自に仕入れているためです。これは組合との関係性や商標的な話。優劣の話ではありません。
一筋縄ブランドはそうめんの他にうどんもあります。また、一筋縄のそうめんはこの半生タイプと乾麺タイプがあります。
一筋縄そうめんの大きな特徴は油の替わりに吉野葛を使っているという点です。
では、"半生"とは何でしょう。
三輪山勝では、生地作り→延ばし→撚(よ)り→乾燥→霧状ミストという工程でいったん乾麺を作りそして霧状のミネラル水を含ませて生めんを製造しています。
これは、一旦乾燥させることにより、適度な水分調整をすることで日持ちを可能にし、麺を熟成させ小麦の旨みを出します。
その後、小麦本来の風味や甘みを持たせる為、水分をあたえるという手間暇をかけた製造方法なのです。
調べてみたところ、他の半生そうめんも同様だったのですが、一度、乾麺を作って、これに水分を含ませ半生にしてるんですね。これは知りませんでした。
開封。思っていた以上に細いです。そして長いです。普通の乾麺の手延べそうめんは19cmであることが多いのですが、その1.5~2倍ほど。表示通り2分茹でてみました。
光沢のあるきれいなそうめんです。
まずはそのままひと口。
おっとっと。これまた独得。
モチッではありません。ムチッとプリッの間くらい。歯切れは弱めなのですが、コシはそれなりにあって、力強さを感じさせてくれます。半生そうめんにありがちと言えばありがちかもしれません。傾向としては。
長いからどうかなと思っていたのですが、それは気になりませんでした。たまに長くて持ち上げづらいこともありましたが、まあ別になんてことはありません。
小麦の風味はほどほど。ツルリとした舌触り、のど越しが気持ちいい。丁寧に作られているんだろうなぁということが感じられるそうめんです。
私好みの歯切れ・コシではないので星4としますが、とてもおいしいそうめんであることは確かです。さすがにこの値段は普段使いできないので、贈り物にいいんじゃないでしょうか。
うーん、私はやっぱり半生タイプはいまいち。一筋縄そうめんも乾麺を食べてみたいな。
名称 | 葛入り手延 半生そうめん 一筋縄 |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩、でん粉 |
製造者 | 株式会社三輪山勝製麺 |
評価 | ★★★★☆ |