肝臓公司ロゴ

小豆島手延 オリーブ素麺(甚助)は淡い緑で清涼感のあるそうめん。コシ・風味が強く、後味は島の光を彷彿とさせました。贈呈用にいいかも?

jinsuke-oliveの画像

株式会社甚助(じんすけ)の小豆島手延 オリーブ素麺。

某店で飲んでいたら、たまたま知り合いがやって来て、たまたまその方がそうめんをお持ちでした。

「ひろぽん、そうめん好きでしょ? これ」

そう言って、くださいました。

jinsuke-oliveの画像

50g×3束で1箱。甚助の公式サイト上では2箱~6箱のセットで販売されています。2箱は1080円。1箱あたり540円。一般的なそうめんの量・300gに換算すると1080円。揖保乃糸は300円前後ですから、かなり高額です。しかも取り寄せるとなると、送料もかかります。

完全に贈呈用ですな。さすがに自分用には買えない。

なお、大元の箱に記載されているであろう原材料がこの小箱には記載されていません。ですから、原材料は不明です。小麦粉、食塩、オリーブオイル、オリーブの葉は絶対に使われていますが。

jinsuke-oliveの画像

さて、緑、ピンク、黄色など、色のついたそうめんがありますよね。色自体はすべて着色料(クチナシ色素であることがほとんど)によるものです。

緑は大葉やオリーブ、ピンクは梅、黄色はレモンなどが練り込まれていることが多いのですが、練り込まれているものの風味はしません。香りがあるとすると、それは香料です。つまり、何が練り込まれていようと風味には関係ありません。

では、何のためにオリーブや梅が練り込まれているか、何のために色がついているかというと、見栄えをよくして、自他社の普通の白いそうめんとの差別化を図っているというだけのことです。要は雰囲気。

「わぁきれい!」

「へー! オリーブが入ってるんだって!」

そう思ってもらい、買ってもらいやすくしているというだけのことです。

こうして売ることをディスってるわけではありません。工夫を凝らし、オリジナリティを出し、自社製品をアピールすることは素晴らしいことです。

ただ、単に色がついているというだけのことなので、買う側としては色つきそうめんに過度な期待は抱かない方がいいと思います。

jinsuke-oliveの画像

箱から出すと、このようにしっかりと密封包装されています。

開封して匂いをかぎました(どのそうめんであっても必ずそうしています)。当たり前ですが、特に匂いはしません。小麦の柔らかな香りがするだけです。

jinsuke-oliveの画像

小豆島のそうめんは太めであることも多いのですが、このオリーブ素麺は太くはありません。普通。

jinsuke-oliveの画像

太さにバラつきがあるのですが、これも手延べそうめんであればよくあること。品質(食べ心地や味わい)には何ら影響を及ぼしません。

jinsuke-oliveの画像

茹で時間は2分~2分半となっていますが、1分半で一本取り出し食べてみたところ、私にとってはもう十分な茹で加減でした。急いでお湯から上げて、冷水で締めました。

jinsuke-oliveの画像

清涼感のある淡い緑。

茹で上がりも太くはありません。1分半で上げたので、コリコリっとしたコシが強く残っています。いやぁ、これはいい。とてもおいしいです。

jinsuke-oliveの画像

島の光に似たタイプです。まあ、それは容易に理解できるところではあるのですが(※)、このコシもさることながら、食べた後の小麦の余韻が島の光を彷彿とさせます。

食べている瞬間はそこまで感じないのですが、食べ終えた後、口内に小麦の香りが強く長く残ります。これがとてもいい。

もちろん、オリーブの風味は一切しません。

※甚助は小豆島手延素麺協同組合に所属し、組合に小麦を卸し、そうめん自体も組合に卸していると推測されます(卸したそうめんは組合のブランド・島の光として流通)。また、それとは別に自社オリジナルのそうめんも製造・販売しているのだと思われます。

jinsuke-oliveの画像

そうめんとしての味自体は間違いなく星5です。すばらしいそうめんです。けど、自分で食べるために買うかというと、それはない。完全に贈呈用でしょう。

ぜひ食べてみて!と安易には勧められない。確かに贈呈用としてはいいかもしれませんが、だとしても他に選択肢はいっぱいありますゆえ……。

といった諸々を鑑みて、総合評価は星4。

DATA
名称小豆島手延 オリーブ素麺
原材料名小麦粉、食塩、オリーブ油は確実に入っています。その他は不明
製造者株式会社甚助(じんすけ)
評価★★★★☆