今回ご紹介するのは国産小麦まるごと全粒粉そうめん。スーパー・ライフのプライベートブランド・BIO-RAL(ビオラル)の商品です。製造者は石丸製麺株式会社。
石丸製麺は乾麺メーカーの大手。自社商品のほか他社のプライベートブランドにも製品を供給しています。
当サイトでも石丸製麺のそうめんをいくつかレビューしています。イマイチなものが多いのですが、これは石丸製麺が云々というよりも、機械麺のそうめん自体がそうなりがちという。
歴史的に見て、そうめんは細く延ばして作るものでした。なのに、これを裁断式の製麺機で細く切って作ろうってのですから、無理があるのですよきっと。機械麺のそうめんがおいしくないのも道理。逆に、そもそもが切り麺だったうどんは機械麺でもおいしいですもんね。
おいしいそうめんが食べたければ手延べそうめんを選んでください。
話を戻しまして。
からだに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせたプライベートブランドです。「安心できるものを選びたい」「素材の味を大事にしたい」「健康的な食事を心がけたい」そんなあなたに選んでほしい商品を揃えています。
というコンセプトのライフのプライベートブランド。
ライフ 武蔵小山店で購入しました。300円/280g。70g/1束×4束というのは珍しいですね。
一般的なそうめんの量・300gに換算すると321円。手延べそうめん並みの価格です。こんなに高額な機械麺そうめんは普通は買いません。けど、全粒粉そうめんは珍しいので買ってみました。
全粒粉は小麦の表皮・胚乳・胚芽をすべて挽いたもの。小麦に含まれる栄養をまるごと摂ることができるとのこと。
バイオマスマーク(一般社団法人日本有機資源協会)というものがついていました。そうめんでこのマークを目にしたのは初めてかもしれません。
バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印だそう。
めんはゆで上げ後に赤くなりますが、これは自然由来のものです。
ほぉ。これは興味深い。ゆでるのが楽しみです。
開封。
小麦の甘い香りがとても強い。細さは普通のそうめんくらいです。表面が少しざらついているのが特徴的。
表示通り2分ゆでることに(1分45秒ではまだ少しゆで足りなかった)。ゆで始めた直後にほんのり赤くなりました。これは面白い。
写真ではわかりづらいですが、ゆで上がりも確かに赤みがかった茶色です。
まずはそのままひと口。
ははは。これはこれは。
最初に感じるのは大げさに言うならザラザラとした舌触りです。一般的なそうめんのようにツルっとはしていません。ただ、不快に感じるようなものでもありません。
見た目はそばっぽいのですが、風味はそばとはまったく異なります。かと言ってそうめんでもないw パッケージには「全粒粉ならではの香ばしい風味」と書かれています。まあ、わからなくはないのですが、香ばしいというよりも穀物の滋味と言うか何と言うか……。
弾力・コシの類はほとんどありません。ボソッとまではしていなくて、乾麺のそばにありがちな食感。全粒粉の乾麺と言うと、最近、オッキピンティ(OCCHIPINTI)のパスタを食べたのですが、これに似ているかもしれません。素朴。
たっぷり麺つゆをつけてすすりやすくするのがいいかも。噛んでいると、かすかにそうめんぽさを感じました。オマケのごとく。
まずくはありませんが、「おいしい!」というほどでもない。まとめるなら面白いとしかw あと、まずい機械麺そうめんではなくホッとはしました。
舌触り、のど越し、歯切れ、コシ、風味、どれにもいわゆるそうめんらしさがほとんどなかったので星2つ。
「全粒粉のものがいい」みたいな考えの方にはいいのかもしれませんね。あるいは洋風の濃厚なソースに合わせる細い麺を探している、そんな場合にピッタリかも? 今度それを試してみるか。
名称 | 国産小麦まるごと全粒粉そうめん |
原材料名 | 小麦全粒粉(小麦(国産))、食塩 |
製造者 | 石丸製麺株式会社 |
評価 | ★★☆☆☆ |