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手振りそうめん(星野物産)は食感も味も悪くてマズいのですが、それ以上にメーカーの姿勢に不快感しか覚えません。

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よう、手振りそうめん。また会ったな。一年ぶり。去年もここマルエツ 中里店(三軒茶屋)にいたよな。気づいてたけど、もちろんやり過ごしたさ。なぜ? おいしいわけがないからだよ。食わなくてもわかる。まあでも今年は買ってやるよ。

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というわけで、星野物産のもみ切り打ち 手振りそうめん。上州手振りうどん、上州手振りひやむぎ、上州手振りそうめんといった姉妹品も。そうめんは上州とつく商品とつかない商品があります。何の違いだろう。公式サイトによると長さが違うようですが。

「もみ切り打ち」「手振り」の意味は追々。

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香りは少しツンとします。機械麺によくありがち。おいしくないそうめんの特徴です。そしてよく見ると麺が少しよれていたり、溝がついていたり。大きく湾曲した麺も混ざっています。

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茹で時間は2~3分とあります。2分30秒くらいで上げてみました。

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食感はムニッ。コシはない。ヌチャヌチャしているわけでもないので、機械麺としては最悪ではない。けど、そうめんとして見た場合、うまいわけでもない。去年スルーしたのが正解でした。

まあ、★2かな。ただ……。

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「もみ切り打ち」「手振り」とは何でしょう。公式サイトを見ても説明がまったくありません。ググってみたら、公式サイトとは別の通販サイトに説明がチラッとありました。

「もみ切り打ち」とは

麺の表面に凹凸を付けて切り出す当社の独自技術です。茹でてもその形状が残ります。これにより手打ち風の歯ごたえがあり、つゆ絡みが良く、めんの瑞々しさが長持ちします。

出典/星野物産オンラインショップ:「お試しセット」送料無料 おひとり様1セット限定

ふーん。なるほど。あの波打っているような麺がもみ切り打ちなんだ。じゃあ「手振り」は?

「手振りうどん」とは

「手振りうどん」の「手振り」とは手で振って作るという事ではありません。当社にほど近い小高い山「手振り山」からいただいた名前です。手振り山は戦国時代、敵が攻めてくるのを見張る場所で、味方に手を振って合図したところから「手振り山」と呼ばれるようになったと言われています。現在は山頂に社が建っており当社地元の大間々町を見守ってくれています。

出典/同上

Googleマップでは出てきませんが、確かに地元の人たちが「手振山」と呼んでいる小高い山があるようです。

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気に食わねぇな。

麺類には「手打ち」「手延べ」という言葉があります。「手振り」という言葉がこれらと同類の言葉だと捉えられる可能性があると考えなかったのでしょうか。誰しもが地名・山の名前だと認識できると思ってる? だとしたら頭悪すぎでしょう。どんだけバカな企業だよ。

ほんの少しでも、ないしは確信犯的に「手打ち」「手延べ」っぽく見えて、よく思われるかも?と考えた? だとしたら不誠実。

「まあ、何か突っ込まれても、地名ですと答えれば景品表示法その他の法律・規格・ガイドラインに引っかかりづらいし、最悪、謝れば済むことだし」

ってか? やってることがこすいな。

さらに、百歩譲ってパッケージにでも説明があればいいのでしょうけど、説明が一切記載されてないし、公式サイトを普通にのぞいただけではわかりません。

不親切・不誠実極まりない企業です。そんな企業の作るものがうまいわけないし、私はそんなものを食いたくない。

星野物産な。覚えておくよ。今後、絶対に星野物産の商品は買わない。俺はこういうのが一番嫌いなんだわ。

味だけなら★2。けど、企業姿勢に不快感しか覚えないので★1。

DATA
名称手振りそうめん
原材料名小麦粉、食塩、着色料(紅花赤、クロレラ末、クチナシ)
製造者星野物産株式会社
メモ原材料の「クロレラ末」はクロレラ粉末の誤植か何かだと思われます
評価★☆☆☆☆

そうめんを機械で作るという無理

そもそも、そうめんを機械で作るというのが無理なんですよ。ふたつの意味で。

第一。うどんやそばのようにある程度太ければ機械でも作りやすいのかもしれません。けど、機械麺のそうめんは太さを1.3mm以下にしなければいけません。機械で【裁断して】この太さ/細さを出そうというのに無理がある。裁断を強調しているのがポイントです。

第二。手打ちのうどんやそばは生地を捏ねて薄く平らに伸ばし裁断します。機械でうどんやそばを作る際も同じです。すごく乱暴に言えば、うどんやそばの場合、手打ち麺と機械麺は手か機械かの差でしかありません。だから機械でも作りやすいし、比較的おいしくしやすい。

一方、そうめんの場合、手延べ素麺は太い麺をヨリをかけながら徐々に細くしていきます。機械麺の素麺はうどんやそばと同様、平らに伸ばした生地を細く【裁断】します。手延べと機械とではまるで異なるのです。

ですから、そうめんは手延べか機械かの差が大きく出ます。まったく別物に仕上がります。しかも、そうめんのおいしさは手延べによって生まれるものですから、機械で裁断しておいしいそうめんができるわけがないのです。機械麺のそうめんはまずくなって当たり前。

ということをお知りおきの上、そうめんを選んで下さい。要は「そうめん」を選ぶなと。「手延べそうめん」を選べと。必ずパッケージの裏表に書かれているので確認しましょう。