ピュッとプッシュして使う、よく見かける市販のラー油って辛くないし、物足りなくないですか? それもそのはず。唐辛子なんてちょっとしか使われてませんから。色素で着色して辛そうに見せてるだけ(ということが多い)。
自分でラー油を作ればしっかり辛くなります。また、長ネギやニンニクなどの香味野菜を使えば風味豊かになり、食感もよくなります。さらに、本格中華!という見た目になるのも嬉しいところ。
というわけで、特に辛い物好き必見、自家製ラー油の作り方をご紹介。簡単ですよ。
自家製ラー油の材料
- 油 200ml
- 唐辛子 10本
- 花椒 適量
- 長ネギ 1本
- ニンニク 3片
- ショウガ ニンニクと同量
油と唐辛子さえあればできますが、私はいつも花椒(ホアジャオ)、長ネギ、ショウガ、ニンニクも使います。材料が何であれ作り方は同じなので、必要なものだけ揃えてください。
油はなんでも大丈夫です。私はサラダ油3、ごま油1にしています。
以下の写真は約200ml分です。麻婆豆腐作りが趣味なので、大量に仕込んでます。一般的な家庭でしたら、半量ほどで十分だと思います。
自家製ラー油の作り方
1.香味野菜を揚げる
長ネギ、ショウガ、ニンニクをみじん切りにして、弱火~中火でじっくり揚げていきます。水分の少ないニンニクは焦げやすいので、最後に投入。
なお、香味野菜を大きめにカットし、油で揚げ炒め、油に香味野菜の香りを移して、香味野菜を取り出すという方法もあります。
2.唐辛子・花椒を粉末に
ホールの唐辛子、花椒を挽いて粉末状に。私は使う直前にミキサーで唐辛子、花椒を粉末にします。粉末状で売られているものより風味が強い気がするので。
唐辛子と花椒の割合は4:1くらいにしています(上写真は花椒多め)。比率はお好みで。
3.唐辛子・花椒を湿らせる
唐辛子、花椒を耐熱性の容器に入れ、全体がしっとりなる程度に水で湿らせます。熱い油を注ぎ入れる際、唐辛子、花椒が焦げないようにするためです。
4.唐辛子・花椒に油を注ぐ
長ネギ、ショウガ、ニンニクがきつね色になったら、ゆっくりと耐熱容器に注ぎ入れます。
注意点が三つあります。
一つ目。予熱で火が入るので、長ネギ類は火から下ろしても一段階茶色くなると思っておいてください。私はちょっと焦げるくらいだったら、それはそれでアリだと考えるようにしています。
二つ目。最終的にガラス容器で保存するにせよ、絶対にガラスに熱い油を注がないでください。割れる危険性があります。
三つ目。油はゆっくり注ぎ入れてください。一気に入れると、ジュワワワワっと地獄谷のごとく噴き溢れます。
5.保存容器に移して完成
油と唐辛子、花椒を混ぜ合わせ、粗熱が取れたら保存用のガラス容器に移します。これで完成です。
もうすでに辛いはずなので、作った直後から使えます。
唐辛子、花椒、にんにく、干し桜海老で作ったラー油。にんにく、干し桜海老を油でじっくり揚げていきます。
こちらは唐辛子だけで作ったラー油。唐辛子に熱した油を注ぐだけ。
唐辛子だけで作るラー油(香味野菜が残っていないラー油)の保存期間は約1ヶ月。ラー油に香味野菜も残す場合は2週間ほどで使い切りましょう。
自家製ラー油は何にでも使いたくなる!
麻婆豆腐に使ったり、餃子や春巻きにつけたり。
ちゃんと辛い簡単に作れる自家製ラー油。何にでも使いたくなるくらいおいしいですよ。ぜひ一度。