株式会社マルツネの「そうめん 播州の糸」。105円/240gでした。播州の糸はある種のブランド名で、そうめんの他にうどん、そば、ひやむぎもあります。
播州の糸はスーパーやドラッグストアでよく見かけるので、かなりの流通量だと思われます。
そうめんを購入する際は、まず裏面の品質表示を見ます。名称の欄には必ず以下のどちらかが記載されています。
- 手延べそうめん(手延べ干しめん)
- そうめん(干しめん)
そうめん 播州の糸は「そうめん」と書かれていますね。
詳細は以下の記事を参照して頂きたいのですが、「手延べそうめん」と「そうめん」(≒機械麺)の違いは手作りか機械製かということではありません。根本的に作り方が違います。
簡単に言うと、「手延べそうめん」は練った生地を徐々に細くしていきます。「そうめん」は生地を板状に薄く伸ばして細く裁断します。この製法の差がおいしさの差に表れます。
「そうめんの何がおいしいの?」
「そうめんってマズいじゃん」
そう思っている方のほとんどは「手延べそうめん」ではなく「そうめん」を食べたからではないでしょうか。
「手延べそうめん」と「そうめん」はまったくの別物です。「手延べそうめん」にはおいしいものがいっぱいあります。少なくとも「まずい」とまで思わせるものはほぼありません。おいしい素麺を食べたいなら、ぜひ「手延べそうめん」を選んで下さい。
では、そうめん 播州の糸の話に戻りましょう。
※以下の「そうめん」は手延べそうめんも含めたそうめん全般を指します。
開封。香りは甘く、少し太め。
折れている麺も多く、白い粉がパサパサと落ちます。これはマズいそうめんに共通する特徴です。
表示通り2分茹でるのですが、茹でている間にも「このそうめんはマズいだろうな」と予感させます。お湯の中で撹拌すると、マズいそうめんは箸にずっしりとした重みを感じさせるのです。
パッと見がなんだか重い。
ひと口。うげっ。
マズいそうめんの典型です。ドロっとしてるようにも感じますし、生っぽいというか粉っぽいとも感じます。大げさに言うなら、粘土を食べているかのよう(粘土食ったことないけど)。重たくて食感や風味には不快感しか覚えません。
いくらなんでもひどすぎる。そこで次は様子を見ながら、もう少し茹で時間を長くしてみました。
茹で時間2分30秒。ふむ。ムニッとした弾力が出ました。ドロっとした感じはしません。ツルリとしたのど越しも悪くない。一応、そうめんらしさを感じさせてくれました。
茹で時間の表示が完全に誤っているように思います。「茹で時間:2分30秒~3分」とするのが正解じゃないでしょうか。
表示通りの2分茹でなら星ゼロでした。2分30秒なら星ふたつ。間を取って星ひとつとします。
購入することを積極的にお勧めはしませんが、もし購入したのなら、タイマーを2分にセットして、そこから15秒刻みで数本を試しつつ、ちょうどいい具合を探りながら茹でてみて下さい。
名称 | そうめん 播州の糸 |
原材料名 | 小麦粉、食塩 |
製造者 | 株式会社マルツネ |
評価 | ★☆☆☆☆ |