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川上の糸(川上製麺)は穏やかなコシで風味豊か。生産者の心が感じられる素麺でした。

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川上製麺(長崎県南島原市)の素麺「島原手延そうめん 川上の糸」。通販(楽天市場)で取り寄せました。

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1束50g×5束=250g=1袋。2袋で972円(税込・送料込)。

川上製麺が負担する送料は195円(ネコポス)。それを差し引くと2袋=972円-195円=777円。1袋は388.5円。スーパーに並んでいる素麺は300gがほとんどなので、川上の糸を300gに換算すると466円。揖保乃糸は250円~300円ほどですから、川上の糸は高めです。

最近、このパターンが多くなりました。目に見えて増えだしたのは2019年。ちょっといい素麺が250g(5束)で売られるようになったのです。400円は越したくない、何とか300円台に抑えたいという気持ちの表れなんだろうと勝手に想像しています。消費者としても450円/300gより380円/250gの方が手に取りやすい気がしますよね。グラム単価が同じであっても。

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開封して香りをかぎます。しっかりと小麦の甘い香りがします。いい香り。

とても細いです。けど、しなやか。こういう素麺はいい素麺である可能性が高い。期待が膨らみます。

茹で時間は1分半~2分となっています。1分40秒ほど茹でました。

茹でている際、ひとつ「おや?」となります。これだけ細いのですから、お湯の中で素麺を攪拌したら、箸先に軽やかさを感じるはず。なのに、この川上の糸はずっしり重め。少し不安になりました。

茹で上がったら、すぐさま冷水で〆ます。

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まずはそのままひと口。

ほぉお。麦の甘味がちゃんとします。ツルリとした舌触り、のど越しもいい。

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問題はあの”重さ”。

茹でると普通の素麺と同じくらいの太さになりました。膨張率が高めです。それに起因するのかなんなのか、コシはさほど強くなく、ムチッ、プリッ。密度が高いというか、みっちりと詰まっているかのような食感です。

なるほど、あの”重さ”はこういうことだったのか。そのまま食べたり、麺つゆにつけたり、薬味と食べたり、あるいは、

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パセリが好きなので、こんな風にして食べてみたり。

パセリ+オリーブオイル+塩。おいしくはあるのですが、なぜかパセリ感がそれほどせず、ちょっと物足りなさを感じました。違う素麺でもう一度試してみるか。

こうしてどんどん食べ進めます。そうすると……。

「あれ?」

私はブチブチッという強いコシが好みです。正直、川上の糸の穏やかなコシは好みではありません。

なのに!

おいしいんです。止まらないんです。好みじゃないのに、そのコシがまったく気になりません。何なんだろう。なぜだろう……。

似た感覚を覚えたのは坂利の手延素麺です。これもまた好みのコシではなかったのですが、★5どころか例外の★6を獲得しました。

好みを凌駕するくらいのおいしさがある、ということなのかなぁ。このコシは★4になりがちなのに……不思議だ。

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説明通りでした。「しなやかな「こし」・上品な風味・爽やかなのど越し」で、「麺師の心」が伝わって来るような素麺。好みではないはずのコシの穏やかさが気にならないほどおいしかったです。間違いなく★5。

おまけ:そうめんの説明文はおかしくなりがち

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川上の糸の箱やパッケージにはこんな説明があります。

長崎県・島原半島で育まれた伝統の技で、長年磨き上げた職人こだわりの味。しなやかな「こし」・上品な風味・爽やかなのど越しが、麺師の心を伝えます。三十時間をかけて丁寧につくり上げた手延べそうめん「川上の糸」をご賞味ください。

文章がおかしいですね。「伝統の技で」に続く動詞がありません。「磨き上げた」もどこにかかるのか。「磨き上げた職人」も「磨き上げた味」も不自然ですし。また、「伝統の技」と「長年磨き上げた」は意味が重複して冗長です。

よく目にしますが、「ご賞味ください」もできれば避けたい言い回しです。「作り手側が『味を賞(ほ)めろ』とは不遜だろう」と捉えられかねません(実際、「賞味」にはそのような意味があります)。このようなニュアンスを入れるとするなら、「ぜひ一度、お試しください」とかかな。

以上を踏まえて、説明文を直してみました。

長崎県・島原半島で育まれた伝統の技で、職人が三十時間をかけて丁寧に作り上げる手延べそうめん「川上の糸」。しなやかな「こし」・上品な風味・爽やかなのど越しが、麺師の心を伝えます。ぜひ一度、お試しください。

川上の糸に限らず、そうめんの説明文を読んでいると、ヘンテコリンな文章によく出くわしますw コストがかかるので直しづらいでしょうから、商品パッケージを作る際はお気を付けください。

余談。

2020年そうめんシーズンが始まりました。

近所のスーパーで売っている素麺はすべて食べつくしてしまい、ネットで購入することが増えそうです。となると、いい素麺を選びたくなります。せっかくなら、おいしいものを取り寄せたいですからね。

結果、これまでのように、まずいことは買う前からわかっているけど……ということが少なくなり、★5が増えそう。そんな予感がしています。

それにしても。

素麺は通販だとどうしても割高になってしまいます。素麺本体より送料の方が高くなってしまうので。何かいい方法はないものでしょうか……。

DATA
名称島原手延そうめん 川上の糸
原材料名小麦粉、食塩、食用植物油
製造者川上製麺
評価★★★★★

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