スーパー・ライフのプライベートブランド・スマイルライフの島原手延素麺。製造者は有限会社たなか物産となっています。
ただ、たなか物産が直接的に製造しているのかどうかは不明です。基本的には販売者なんだけど、実際に製造している製麺業者と深く関わりつつ商品を作り出しているというケースも考えられます。
さて、最初にひとつ重要なことを。
スマイルライフのPBそうめんが何種あるのか知りませんが、スーパー・ライフでは播州そうめんと島原手延素麺をよく見かけます。
どちらかを買うとするなら、絶対に島原手延素麺を選んで下さい。絶対です。島原手延素麺のほうがおいしいということは食べなくてもわかるからです。なぜわかるか。播州そうめんは機械麺、島原手延素麺は手延べそうめんだから。
機械麺と手延べそうめんは作り方も味もまったく異なります。本当に別物なんです。パッケージ裏を見て「そうめん」「干しめん」と書かれているものは選ばない、「手延べそうめん」と書かれているものを選ぶというのが、そうめん選びの大原則です。
袋を開けたら、ふたつのことを確かめて下さい。まずは香り。次に麺の強さ。
香りは袋に鼻を近づけてかぎます。この島原手延素麺は甘くて香ばしい小麦のいい香り。期待できます。
麺の強さを確かめるには麺を軽く曲げてみます。細くてしなるそうめんはいい素麺。ポキッとすぐ折れるそうめんは基本的にはおいしくない素麺です。この島原手延素麺はしなります。期待値がさらに上がります。
ゆで時間は1分半~2分とあります。沸騰したたっぷりのお湯でゆでて、1分半で上げてみました。上げたらすぐさま流水・冷水で冷やし締めます。
今回は麺つゆとオリーブオイル・塩で。
おやぁ? コシがあまりないなぁ。ムニプツ。味自体は悪くない。けど、歯切れがよくない。うーん。おかしい。島原手延素麺の割にクオリティが低すぎねぇか?
ちょっと判断に迷いました。翌々日、卵と麺つゆとラー油で食べました。ゆで時間は1分15秒。
うん、いいね。歯切れは穏やかにプチッ。決して強い歯切れ・コシではありませんが、これはこれでよし。舌触りも喉越しもいい。何気に風味が豊かなので、濃いツユ・薬味ともよくマッチします。
つまり、表示の1分半では長すぎるということだろうな。2分だったらどうなっていたのか。
もちろん、好みはあると思います。コシなんて不要。柔らかい素麺が好きという方もいるかもしれません。そういう方は長めにゆでて下さい。最大限にコシを楽しみたいのなら、メーカーが推奨する1分半では長いです。1分10秒~1分15秒で試してみて下さい。
味、コシは★4に少し及ばないかな。ただ、ゆで時間の表記がどうかと思いますし、たった15秒違うだけで、これほど差が生じるというのもいかがなものかと思うので、完全に★3。最近のプライベートブランド手延べ素麺はよくできています。おいしいものも多いです。その中にあってはランクが落ちますね。
前回は同じくたなか物産の手延べではない島原素麺でした。クソまずくて★0。今回は手延べですから、まずくはありませんでしたが、決してレベルの高いものだったとは言えない。
残念ながら、たなか物産にはもう期待しません。「おいしい!」と思えるものに出会えたことがないので。まあ、レポート目的で買うことがあるかもしれませんが、私はもうたなか物産の素麺を買いたくない、食べたくない。たなか物産の素麺にはちょいとご注意を。
※2022年5月23日追記。食品衛生法の食品表示制度が変わったことにより、加工所が有限会社雲仙企画麺友、たなか物産が販売者と表示されるようになりました。追記以上
名称 | 島原手延素麺 |
原材料名 | 小麦粉、食塩、食用植物油、でん粉 |
製造者 | 有限会社たなか物産 |
評価 | ★★★☆☆ |