旬八青果店 目黒柿の木坂店のこだわり野菜、ジュース、スムージーが激うまでした~八百屋がコミュニティとなり人と人をつなぎ、そして健康になる――野菜から始まる地域の未来

旬八青果店 目黒柿の木坂店のおいしい野菜

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都立大学駅から徒歩15分、学芸大学駅から17分、駒沢大学駅から20分。駒沢通りと柿の木坂通りが交わる柿の木坂交差点すぐ近くに旬八青果店 目黒柿の木坂店という八百屋があります。成城石井 柿の木坂店、ブレッドプラントオズ(Bread Plant OZ)の近くで、タレントの清水圭さんがオーナーを務めるアパレル&カフェ・STORAGE/KAKINOKIZAKA COFFEEのあった場所です(現在は柿の木坂通りに移転)。2018年9月2日にオープンしました。

旬八青果店は(株)アグリゲートのブランドで、2018年現在、13店舗あります。以前は目黒通り沿いにもありました(旬八青果店 下目黒六丁目店)。ただ、この目黒柿の木坂店はフランチャイズです。旬八青果店のFC1号店。運営は同店の2階にある街の内科外科クリニック(塙勝博院長・新谷隆院長)。要はお医者さんが八百屋を始めたということです。このあたりのことは後ほど。

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高額な無農薬野菜を販売するオシャレ八百屋じゃありません。確かに外観はオシャレですが、「新鮮・おいしい・適正価格」がキャッチコピー。野菜はどれもお手頃です。また、ちょっと変わった野菜があったり、形は少し悪くてもおいしい野菜がお得な価格で売られています。

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日によってはにんじん詰め放題といった企画も催されています。いつ、どんな企画があるかは、フェイスブックページ(下記)等でご確認を。

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店内は加工品がメイン。野菜ジュースや乾物、調味料などがあります。

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喉が渇いたと連れ。"のむ"りんご(JA全農あきた)、ほうじ茶のフィナンシェ(京都・清水一芳園)を店頭のテーブル席で頂くことに。どちらもおいしいのですが、"のむ"りんごは本当にりんごw ふじ100%。りんごだけでこれほど甘くなりますか。すごい。超うまい。もしかしたら人生でもっともうまいリンゴジュースだったかもw

のむりんご 20P(JA全農あきた/秋田県産)

この日は土曜日。テーブルに座っていると、親子連れ、犬の散歩をするご夫婦などが店頭の野菜を眺め通り過ぎ、場合によっては手に取って行きます。

このスペースいいよねぇ。後の話ともつながるんだけど、ふと立ち止まり休める場所が街にあるととてもいい。もちろん買ってくれたお客さんが最優先なんだけど、自由にどうぞ的な雰囲気があってもいいと思うんだよなぁ。地域的にもビジネス的にも。

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さて、なぜゆえ旬八青果店 目黒柿の木坂店に来たかと言うと、このあと、2階の街の内科外科クリニックであるイベントがあったからです。そのイベントに関しても後ほど。約1時間のイベント終了後に白菜を買い、家に戻りました。

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こちらが買ってきた白菜。立派。自社農場で育てた白菜だそう。こいつをどうしたかと言いますと。

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約半分は白菜漬け 学大酒場エビス参オマージュ。あえて塩のみで漬けました。白菜自体の味を味わいたくて。甘味のあるしっかりとした白菜でした。私もおいしく食べたのですが、連れが好きでね。エビス参行ってもこればっか食ってたw 現在はこのお通しはないようですが。

残り半分はこう。

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麻辣火鍋。冷蔵庫の残り物を適当にぶち込んだだけなので、見栄えはあれですが、超うまい。白菜もしっかりしてて甘くてうまい。いやぁ。いい白菜だったなぁ。1日半ですべて食べ切ってしまいました。

八百屋に並んでる野菜を見るのって楽しくないですか? いろいろ想像するんです。これだったら何が作れるかなぁ、今晩これを作るにはどれがいいだろう、などなど。そして店員さんと話すのも楽しい。

「これってどういう味?」

「甘味があって食感もいいですよ」

「今晩、〇〇したいんだけど」

「だったら、店頭には出てませんが、ちょっと待ってください……これなんてどうでしょう」

なーんてことがあって、時に掘り出し物が見つかったり。

スーパーに寄る前、ちょいとのぞいてみて下さい。スタッフと会話してみて下さい。単なる日常の買い物だったとしても、ワクワクできて、その後の料理も楽しくなります。そして、スーパーでポンとカゴに入れただけの野菜より、こうして買った野菜の方がおいしく感じられますよ。

DATA
店名旬八青果店 目黒柿の木坂店
住所東京都目黒区柿の木坂2-30-18 柿の木坂AcanBビル 1F
電話番号03-6421-2770
営業時間10:00~19:00
定休日日曜日
URL公式サイト

旬八青果店 目黒柿の木坂店が目指す未来~健康・食・地域

さて、先述のイベントについてです。

【11/17開催】旬八初のフランチャイズオーナーが語る!八百屋で挑戦するコミュニティデザイン

(前略)

お二人(※塙院長・新谷院長)がなぜそこまでして、本業とは全く違う事業である八百屋を運営するに至ったのか、目黒柿の木坂という場所で挑戦したいことや目指すものは何か?など、「八百屋を通して挑戦するコミュニティデザイン」 をテーマにお話を伺うトークイベントを開催します!

転載元:(株)アグリゲート公式サイト

実はこういうイベントがあると知り、旬八青果店 目黒柿の木坂店の存在を知り、そしてイベントにも参加してみようと思った、という次第です。

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会場である街の内科外科クリニックには15~20名ほどの参加者がいたでしょうか。近所の方もいただろうし、メディア関係者もいたのかな。

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左から、(株)アグリゲート 代表取締役CEO・左今克憲さん、街の内科外科クリニック 院長・塙勝博さん、(株)アグリゲート 旬八運営事業部・江頭啓太郎さん、(株)アグリゲート 取締役COO・吉田誠さん。

アグリゲートとはどういう会社なのか、街の内科外科クリニックがなぜ青果店を始めたのか。そんな話が紹介されていきました。

アグリゲートと街の内科外科クリニックのシナジー

まず、簡単にアグリゲートの説明を。同社は「未来に"おいしい"をつなぐインフラの創造」をミッションに、「食農業界で生産~販売までを一気通貫するビジネスモデル"SPF"事業と生産性向上に寄与するための"PF"事業をおこなっています。」

※SPF=Specialty store retailer of private label food
※PF=Plat Form

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(株)アグリゲート公式サイトより転載

自社農場を持ち(農場)、自社主導の物流を構築(荷主)。そして、産地と消費地をつなぐことで、地域を活性化すると同時に都市の食生活を豊かにする(仕入卸)。最終的には弁当を製造して(製造)、旬八キッチンで販売したり、旬八青果店で野菜を販売しています(販売)。

次に、街の内科外科クリニックについて。2016年2月、都立大学駅に比較的近い八雲通り共栄会(八雲氷川神社方面)に開業し、2018年3月、現在地へ移転してきました。

クリニック名が表している通り、街を意識した医療を行っています。つまり、地域医療であったり、訪問診療/在宅診療です。上の写真はクリニック内の写真ですが、病院ぽくないですよねw おしゃれなオフィスといった風情。それもそのはず。ここで診療・治療はしていないからです。

では、なぜこの両者がつながったのでしょう。

長年、医療に携わってきた塙院長は病気の治療はもちろん、"未病"の重要性に気づかされます。未病とは病気を未然に防ぐこと。はっきりとした病名はつかないちょっとした体調不良などを早めに治療し、病気を予防することです。

そこで、幾度も講習会のようなものを開催したのですが、どうも違うと。健康に関するセミナーを開いても、やって来るのはそもそも健康に意識のある人。そういう人が来ても、ますます健康意識を高めるだけ。院長が目論んでいたのは、普段、健康に関心がない人に関心を持ってもらい、病気を未然に防いでもらうこと。けど、そうはならなかったのです。つまり、本来訴えたい無関心層にリーチしない。

あるいは区の助成などを受けつつ、ウォーキングイベントを開催しますが、これもどうかと。助成では継続性がない。自走できなきゃいけないと。

塙院長は数年前、あるイベントで(株)アグリゲートの左今さんと知り合っていました。そこで食、野菜の重要性を認識させられていたということもあり、旬八青果店をフランチャイズでやらせてくれないかと相談します。店があれば誰もが気軽に寄れる。経営がうまくいけば、自走で継続的に地域と繋がれる。野菜・八百屋というクリニックとはまったく違うところからアプローチすれば、無関心層にも届くかもしれない――旬八青果店と街の内科外科クリニックの目指すことがクロスして、旬八青果店のフランチャイズ1号店=目黒柿の木坂店が実現しました。

旬八青果店というコミュニティ

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塙院長は店をやってみて気づきます。会話をするだけでも立ち寄ってくれる人が大勢いると。あるいは実際に店に立っている江頭さんも「このあたりの方はすごく話をしてくださる」と言っていました。この界隈には好奇心旺盛な30代のクリエイティブ系とか多そうだしねw

何もないこの地でw、旬八青果店が地域の人たちにとっての何らかの"場"になりうる兆しが感じられたのです。そして、このことはまさに塙院長が望んでいたことでもありました。

「健康には運動がいいと言われていますが、それよりも社会で孤立せず、サークルに属すこと、何かのコミュニティに参画していることが健康につながるという研究結果が出ています。このように社会や環境で健康を実現しようとすることを社会的処方と言うのですが、最近はその重要性が注目されています」(塙院長)

訪問診療をしながら、都市部ならではの孤立化もたくさん見てきた塙院長。店前を過ぎ行く際に声をかけてくれる人たちと触れ合いながら、この店がある種のコミュニティとなり、人と人をつなぐような場にしたいという思いを一層強めます。そして、旬八青果店を拠点に社会的処方の実践をいろいろ試みていきたいとおっしゃっていました。

ところで、ここで気になったのが閉店してしまった下目黒六丁目店です。左今さんに率直に聞いてみました。なぜ閉店してしまったのかと。そうしたら、まさしくこの点で、地域に根差した店を目指すには直営では難しい。その場所に思いを持っていることが大切で、これはフランチャイズ店にしかできないと。

駅近などでは直営店でブランディング(2018年11月29日にオープンする旬八青果店 ラゾーナ川崎プラザ店がその最たる例)。駅から遠い、地域密着型店舗はフランチャイズ。そんな流れになるんじゃないでしょうか。2019年からフランチャイズ展開を本格化していく予定だそうです。

私は八百屋が大好きです。どれほど好きかは、Twitterでフォローして頂いている方や二葉屋でしょっちゅう顔を合わせる飲食店の方々はご存知のはずw そして基本的には学芸大学なんですが、地域社会というのものにも関心があります。ですから、とても興味深く話が聞けました。また、健康や野菜とはまったく関係のない点で、なるほどと勉強にもなりました(どういうことかは内緒w)。

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「青果で成果」(塙院長)

街の内科外科クリニック/旬八青果店 目黒柿の木坂店が、この地域を盛り上げていく原動力になるといいですね。

なお、旬八青果店 目黒柿の木坂店では、一緒に何かをやってみたいという方を広く募っているそうです。この地域、あるいは食・野菜、健康に興味のある方も旬八青果店 目黒柿の木坂店に一度寄ってみてはいかがでしょうか。面白い話ができると思いますよ。

あ、話だけじゃなく、できれば野菜も買ってみてねw おいしいから。

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イベントで頂いたスムージー・旬ムージー。甘くて超うまい

最後に余談ですが、子ども食堂に似てる部分もあるなぁと。

日本全国に広がっている子ども食堂ですが、その元祖は東急池上線・蓮沼駅にある気まぐれ八百屋だんだん。詳細は端折りますが、もともと歯科衛生士だった近藤博子さんが八百屋を始め、孤食などを目の当たりにして子ども食堂を作り、それが地域のコミュニティとなっていきました。

医療から食、そして地域・コミュニティへ。子ども食堂は基本的にボランタリーで、旬八青果店 目黒柿の木坂店はビジネスですが、何か似たものを感じます。

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