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吉津屋青果 武蔵小山駅前2号店は中国食品が豊富に揃っている激安八百屋。現地仕様な中国料理をする際にぜひ見ておきたいお店です。

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立て続けにできた激安八百屋・吉津屋

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武蔵小山駅から徒歩4分。パルム商店街に吉津屋青果 武蔵小山駅前2号店という八百屋があります。ただ、この記事は八百屋としての紹介ではありませんw

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2024年10月25日、26号沿いのパルムG(西小山方面へ向かう筋)に吉津屋青果 武蔵小山駅前店がオープン。2025年4月、パルム2(いわゆる商店街パルム)に吉津屋青果 武蔵小山駅前2号店がオープンしました。今回取り上げるのは後者です。

八百屋なのに中国調味料がたくさん

オープン当初の吉津屋2号店は1号店と同様、普通の激安八百屋だったのですが、2025年5月後半?6月初旬ごろ?から、中国食品を扱うようになりました。これが当記事の本題です。

吉津屋を運営しているのは株式会社吉津屋。綱島・大倉山・蒲田・戸越銀座などに約10店舗ほどの吉津屋を展開しています(鮮魚店もあり)。

同社の現在の代表は金森彰氏ですが、2014年5月16日の設立から最近までは中国出身者と思しき張紅浜氏でした。同社公式サイトには

私たちは、日本と中国の文化と経済交流を促進するためのお手伝いをしています。外国の従業員を採用することで相互理解と文化交流を図り、双方の交友関係を深めるお手伝いをしています。

などとありますし、中国と深い関係があります。

そんなこともあって、生鮮市場吉津屋 蒲田店などでは中国食品も扱っていて、吉津屋青果 武蔵小山駅前2号店(以下、吉津屋)でも店舗の一画に中国食品を置くようになりました。

吉津屋の店内

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店舗の右側面が中国食品コーナーです。

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調味料・乾物・飲料・お菓子などなど。家庭で普通に中華料理をするくらいでしたら、十分すぎる品ぞろえです。しかも安い。

辛くてジャンクで現地感満載の調味料

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中国食品を置くようになって以降、初めて行った際(2025年6月4日)に購入したのがこちら。好人家 水煮魚調料(天味食品)。約280円。ネットでもこれくらいの値段で買えなくはないのですが、送料込だと800円、900円台になります。

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中はこんな感じ。魚にまぶす粉末状のもの、ベースとなる麻辣ペースト、あらびきの唐辛子・花椒。

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裏面の説明によると、魚ではなく肉でもいいとのことで、普通に火鍋のようなものを作ってみました。

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やばっ。

麻・辣・油・塩・MSGが容赦なくこちらを襲ってきます。脳天をつんざく刺激にめまいがするほど。

カルディで売っているような麻辣火鍋の素もおいしいです。けど、日本人の口に合わせた"ちゃんと"おいしい調味料とは違い、こちらは完全現地仕様のいけないおいしさ。健康のことを考えると、多くても月イチ程度に留めておくべきだろうなと思わせるおいしさ。

ちなみに、作ったあとでわかったことですが、上写真の量の鍋なら、2、3回分くらいかな。とてもじゃないけど一度で消費できる量ではありません。

麻辣香鍋と麻婆豆腐

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2025年6月25日再訪。

yoshituyaの画像 購入したのは甜面醤(105円)、黄豆醤(73円)、周君記 麻辣香鍋 調料(343円)。そもそも吉津屋が中国食品を扱い始めたと教えてくれた中国通の友達が、黄豆醤は甜麺醤の代用として使えると言ってたので、ためしに黄豆醤を買ってみました。

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まずは周君記 麻辣香鍋 調料で麻辣香鍋。中国の汁なし鍋です。恵比寿の中村玄(※)のような感じ。

※中村玄に関しては以下をご参照ください。オットーの店主・中村昭三さんの次男の名前に由来する店名です

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2袋入っていて、1袋で2、3回分くらいでしょうか。

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最初に2/3を使って麻辣香鍋。パンチが強い。野菜メインだったのですが、これくらい強い味なら肉メインがよかったかも。とはいえ、もちろんおいしい。こちらも危険な香りのする味わいです。たまりません。

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残り1/3と黄豆醤を使って麻婆豆腐。麻辣香鍋が豆板醤代わり、黄豆醤が甜麺醤代わりといったニュアンスです。

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黄豆醤は日本の味噌にも似た風味。ただ、麻婆豆腐にすると麻辣や中国系香辛料が混ざり合い、和な感じは一切しません。いつものオーソドックスな麻婆豆腐よりも中国感が増したような気がしました。これはこれでうまい。

※黄豆醤は大豆に小麦粉などを加えて発酵させた味噌。甜麺醤は小麦粉に麹・塩を加えて発酵させた甘い味噌。

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黄豆醤と甜麺醤を使って麻婆茄子。黄豆醤1:甜麺醤2くらいの割合だったかな。

この甜麺醤は甘さ控えめ。裏の原材料を見てみると、ウソかホントか小麦粉、大豆、食塩のみ。大手日本メーカーの甜麺醤もあったので見てみたら、こちらには砂糖をはじめ、いろいろなうまみもたくさん加わっていました。

どちらがおいしいかと言われれば、日本製のほうがおいしいです。そりゃもう"うまみ大国"ですからね。なんでもおいしくしちゃう日本。ただ、純中国製のこの甜麺醤のほうが本場感を強く出せるような気もします。

"うまみ"に体が慣れてしまっている私は砂糖と鶏ガラスープのもともたくさん加えて調理したのですが、そしてそれでまったく問題なかったので(しかも安いし)、私は今後もこの中国製甜麺醤を買うと思います。"日本製"甜麺醤って高くなったしねぇ。

中国食材が豊富にそろってるのはここだけ

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私が住む学芸大学および近隣地域に決定的に欠けていたのが中国食品系。カルディやカーニバルにちょこっとある程度だったので、吉津屋が中国食品を扱うようになってくれて、ひじょーーーに嬉しい!

料理が好きなら、そして現地感たっぷりな中国調味料が好きなら、吉津屋の棚を見ているだけでも楽しいですよ。

つーか吉津屋さん、2店舗あるんだから、2号店は中国食品系に特化した店にしちゃってよw

おまけ:八百屋としての吉津屋

吉津屋では何度も野菜を買ったことがあります(1号店・2号店)。クオリティは低めですが激安です。

クオリティが低いと言っても、物によっては何ら問題のない、普通の八百屋やスーパーで売っているものとまったく変わりのないものもあります。

クオリティ低めな中、自身の用途に照らして、キラリと光る逸品を目利きして選ぶ。これが激安八百屋の楽しさであり、そうしたスキルが求められる店でもあるでしょう。

また、スタッフの対応が雑だったりすることもあるのですが、そういうのもまた一興。

各種口コミを見ていると、「質が悪い」「スタッフの対応がなってない」などの文句も見受けられるのですが、こういう店の使い方ってのをご存じないのでしょうね。だったら来るなと。こういう店に何を求めとるんだと。

ちなみに、2025年6月25日に行った際のレジの女の子(中国人)はめちゃくちゃいい子でした。雑談程度のつもりで軽く聞いたことにも丁寧に答えてくれて、あれがおいしい、これがお勧めといろいろ教えてくれて、レジを待ってる人がいたので、「ほら、レジ、レジ」と促したほどでしたw

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