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蓮香(Renshan/レンシャン)は郷村菜(田舎料理)と蔬菜(野菜)をテーマとした白金の中国料理店。もはや「うまい」とか「すごい」とかの言葉では表現できないレベルです。

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白金高輪駅、白金台駅から徒歩10分強、広尾駅から15分弱、恵比寿駅からだと20分ほど。白金北里通り(都道305号線)沿いにある中国料理店「蓮香(Renshan/レンシャン)」。

(株)イイコ(代表:横山貴子さん)が運営する、醤(ジャン)をテーマとした中国料理店「月世界」(渋谷)、中国少数民族料理店「ナポレオン フィッシュ (Napoleon Fish)」(麻布十番)で腕をふるってきたシェフ・小山内耕也さん。独立後、2015年12月にオープンさせた、郷村菜(田舎料理)と蔬菜(野菜)をテーマとした中国料理店が「蓮香」です。

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店内にはテーブル席に加え、カウンター席もあります。二人でも大人数でも大丈夫。私たちは友達の誕生日パーティーということで、10名でうかがいました。

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メニューはその日のおすすめコース(5900円)のみです。

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ドリンクはこんな感じで、紹興酒、スパークリングワインのボトルはすべて2900円。

では、料理を頂きましょう。写真はすべて5人前です。

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春アスパラスパイス揚げ、細切り豆腐冬虫夏草蛋香り合え、干大虎エビとたたき黄瓜、台湾緑筍マヨネーズぞえ、太モヤシとミントのサラダ。

どれもこれもおいしいのですが、一番ヤバイのはどれだと思いますか? モヤシです。茹でたモヤシ自体にも柔らかなミントの風味が移っています。モヤシをここまでのものにしますか、と。

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春キャベツ塩漬け牛乳炒め。おそらく中国の乳製品・大良牛乳のことだと思います。キャベツを炒めただけのもの。なのにこいつがとんでもない。

味はコショウがきいていて、まろやかな塩味。なんですが、底に溜まったダシを飲んでみたら、超濃いんです。なるほど。油でコーティングされたキャベツにはスープがガッツリ絡まないから、そのあたりのことも計算して濃いめにしているのでしょう。この加減が見事。

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発芽大豆・ささげ漬物と挽肉炒め、ポルチーニ春巻き、稚鮎の山盛唐辛子風味、鴨とクレソン(正式名失念)、鶏とレンコンの台湾バジル炒め、ジャガイモと薫製肉炒め(正式名失念)、蝦と雲南トリュフオムレツ、広東式蒸ハンバーグ10年陳皮の香り。

怒涛。

中国料理でなぜポルチーニ?と思うかもしれませんが、オムレツに使われているトリュフ同様、雲南省はポルチーニの一大産地なんです。雲南の中国料理ではよく使われる食材。

特に挽肉炒め、鶏、薫製肉の味付けがえげつない。醤(ジャン)というヤツですね。本場・中国などで培ってきた経験がいかんなく発揮されています。

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黄色い麻婆豆腐。最初に好みの辛さを聞いてくれます。これは辛いバージョン。そうは見えないかもしれませんが、本当に辛いです。だけど、これがもうね……。

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汁なし担々麺。もっちもちの麺と香ばしくて濃厚な肉味噌。花椒(ホワジョウ)がしっかりきいて……。

言葉が続かない。

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前菜を1とするなら全12品。これだけの種類、これだけの量、これだけのクオリティ、そしてこの値段。

もはや、おいしいとかすごいとか、そういう次元を越えてます。異次元。素人ながらに「今度、マネしてみよ」とさえ思わせない。これを越えるものにそう出会えるとも思えない。適切な言葉が見つからず、筆を走らせることすらままならない。

「ナポレオンフィッシュ」に続いて「蓮香」でもまた、私は絶望させられたのでした。

SHOP DATA

陸の孤島にある「蓮香」へはバスが便利

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電車→徒歩で「蓮香」へ行くのであれば、記事冒頭に書いた通りです。でも、何気にバスが便利です。

  • 北里研究所前
    • 田87 [都営バス:渋谷~田町]
  • 光林寺前
    • 都06 [都営バス:渋谷~新橋]
    • 品97 [都営バス:新宿駅西口~品川駅高輪口]
  • 恵比寿三丁目
    • 田87 [都営バス:渋谷~田町]
    • 橋86 [都営バス:目黒~新橋]
    • 黒77 [都営バス:目黒~千駄ヶ谷]

私は渋谷にいたので、行きは都06で光林寺前バス停を下車、五の橋商店街を抜けて行きました。帰りは恵比寿まで徒歩。

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鳥平牛泥棒などなど、白金北里通り商店街には面白いお店がいっぱいあるので、観光がてらあえて恵比寿三丁目から(まで)歩くというのも一興かと。いや、四の橋の白金商店街もいいんだよなぁ。商店街好きとしてはこの辺りたまらんw こんなに楽しいのに、遠いからってタクシーだなんて、ああもったいないw