長崎県有家手延素麺協同組合の寒すだれ 島原手延素麺。いなげや 目黒八雲店(都立大学)で購入しました(税抜198円)。
寒すだれは麺製造に適しているとされる低温・乾燥の冬場(11月~2月)に作られたものだそう。一般的には寒づくりと言われるので、寒すだれは同組合の独自の言い方かもしれません。麺を干す際の様子がすだれのようだから寒すだれって言うのかな?
手延べそうめんは寒い時期に造るのがいいとされています。その理由はいくつもあるのですが、ひとつは熟成です。寒いと麺の熟成の進行が遅くなります。ゆっくり、じっくり熟成することで、コシが強くなるのだとか。
つい先日、同組合の極細 手延べそうめん 寒製作りを食べました。これに比べると太いのですが、一般的なそうめんよりも細いように見えます。
ただ、袋から取り出すとポリポリとすぐ折れる。うーん、この麺の弱さは……。
茹で時間は1~2分と書かれています。1分ほどで上げようとしたのですが、1分では麺に重たさが残り、まだ粉っぽい。1分半でギリギリか? というわけで、一度目は1分30秒、二度目は1分45秒ほどで上げました。
今回はこんな感じ。トマトソース with バジルペーストでさっぱり食べてみました。
まずはそのまま。ツルリとした舌触りはいいのですが、食感はもったりと重い。茹で時間1分半でもコシは弱め。乾麺時に折れやすいそうめんの特徴がそのまま出ています。
大口顧客(スーパー等)の無茶な要望があるのか(特にコスト的に)、あるいはこのグレードはこれくらいでいいだろうと手を抜いてるのか。そう思いたくなるようなクオリティ。もう少し丁寧に手をかければ、そして細さにこだわらなければ、もっとおいしいそうめんができると思うんだけどなぁ。
島原はこれなんですよねぇ。おいしいものはおいしい。けど、ダメなものはダメ。差が激しい。
前出の極細 手延べそうめん 寒製作りは揖保乃糸を軽く越えるおいしさでした。いや、この寒すだれと極細では細さが違いますし、おそらくは手のかけ方も違うでしょうし、生産者も違うかもしれないし(製造者番号は30?)、値段も違う。比べちゃいけないのかもしれないけど……。
同組合の湧水の糸、手延べ そうめんもパッとしなかったしなぁ。極細 手延べそうめん 寒製作りが例外的においしかった?とは思いたくないんだけど、うーん。
寒すだれ 手延素麺は湧水の糸同様、広く流通しているものと思われます。けど、これはダメ。星2つ。
名称 | 寒すだれ 島原手延素麺 |
原材料名 | 小麦粉、食塩、綿実油、ゴマ油 |
製造者 | 長崎県有家手延素麺協同組合 |
評価 | ★★☆☆☆ |