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少数民族系中華料理店・Napoleon Fish/ナポレオンフィッシュ(麻布十番)の味、センスに絶望させられた

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※追記:2017年6月末に同店は閉店。2017年9月より、同じ運営会社(株式会社イイコ)による胡椒レストラン・アパッペマヤジフとなりました。なお、ナポレオンフィッシ」の元料理長は独立して蓮香というお店をオープンさせています。追記以上

趣味程度に料理をする人間なので、おいしいお店に行ったら「この料理、今度マネして作ってみよう」と思うこともしばしばあります。しかし、Napoleon Fish(ナポレオンフィッシュ)は違います。絶望させられるのです。「ああ、なんて俺には料理の才能がないんだ」と。ちょっと料理ができるなどと粋がっている自分が恥かしくなります。

中華料理にはパンチがほしい。かといって濃すぎるのは嫌。逆にさっぱりし過ぎていても物足りない。Napoleon Fishはこの微妙な味のライン取りが見事です。ここに塩が一粒でも多く入っていたら濃くなっているはずだ。それくらい絶妙で繊細な味付けです。

特に秀逸だったのが腐乳炒め。腐乳の尖ったクセを最小限にまで抑え、丸みのある甘さを引き出して茸類を炒めます。「料理のセンスというのはこういうことなんだよなぁ」「絶対に素人では無理だなぁ」とつくづく思い知らされます。

こういう類の店だと、店主がアーティスト気どりになり、テクニックの披露がもっぱらで、客の扱いもぞんざいになりがち。しかし、ここはまるで逆。丁寧にコース選びの相談に乗ってくれます。各スタッフの接客も素晴らしい。予約の取りづらい有名店であっても、おごりは一切ありません。

これほどおいしくて、コースはボリューム満点で、麻布十番という立地で、飲み放題をつけて一人5、6,000円。めちゃくちゃです。信じられません。うかがったのは昨年ですが、間違いなく、2013年で一番おいしく、一番感動し、一番絶望させられた店です。

(写真上から)
生野菜を生姜タレで
よだれどり
パクチーサラダ
腐乳の茸炒め
牛肉と茸の炒め
黄ニラの焼きそば

※正式なメニュー名は失念

※コースでしたが、これがすべてではありません。あと3品くらいあったような…

※貴州省、雲南省、広西省などの少数民族系中華料理の店。店名の通りナポレオンフィッシュを使った料理も名物

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