立呑み中華起率礼（自由が丘）はよだれ鶏が名物の本格中華料理店。おいしくてパワフルで楽しい立ち飲み屋です。

本格中華を一人でも気軽に

自由が丘駅から徒歩3分。通称"L字が丘"と呼ばれる飲食エリアに立呑み中華起率礼というお店があります。2023年12月19日にオープンしました。

運営は株式会社シゲキがほしい（代表：早川貴子）。おっぱいラーメン（学芸大学）、立呑み鉄砲玉（学芸大学）に続く3店舗目のお店です。

立呑み鉄砲玉と同様、立呑み中華起率礼も上昇気流物件です。株式会社上昇気流で2軒というのは珍しいような。

店主は貴子ちゃんの旦那・正木勇貴君。料理人は中華香彩 JASMINE（広尾）で腕を振るっていた井上史子さん。

カウンター席は12～15名ほど入れます。

本格中華が一人でも気軽に楽しめる、そんなメニューになっています。

一番左のハムユイ（鹹魚／咸魚）は魚のイシモチを塩漬けにして発酵させ、天日干しで乾燥させた発酵食品です。

立呑み中華起率礼の看板メニュー・よだれ鶏。よだれ鶏は中華香彩 JASMINEの名物でもあります。古巣をオマージュした一品です。

鶏はしっとりプリプリ。辛くはありません。中華スパイスが複雑に混ざり合ったタレは芳醇。

大ぶりな肉焼売は甘くてジューシーな肉がみっちり。

ドラゴンハイボールは紹興酒の風味が最高。

これが食べたかった。汁なし担々刀削麺。麺は関屋城南食品です。以前、鉄砲玉時代の正木君に関屋城南食品の麺を差し入れたところ気に入ってくれて、新店で刀削麺を採用してくれました。嬉しいなぁ。

刀削麺風なので、いわゆる中華麺ではなく、どちらかというとうどんに似た味わい・食感です。ブリンブリンの麺にまったり濃厚なタレがよくからみます。

ひき肉に混ざって、角ばった甘めの肉のようなものが入っていました。これは何だろう。金華ハム？　いや違う。腸詰か？

※レーズンかもしれません

関屋城南食品の刀削麺で私も担々麺風を作っています。これはこれでおいしかった。けど、やっぱプロは違うわ。私のは押し出しが強いだけ。プロのはバランスがいい。すごいなぁ。

この日はオープン日。ほとんどが学芸大学からの客でした。そんな中、たまたま通りかかった年配のご夫婦がいらっしゃいました。

「こんなに賑わうのは最初だけ。そのうちぱったり客がいなくなるよ」

「ははは。ご祝儀期間が終わってからが勝負ですよねぇ」

なーんて話を合わせておいたのですが、いや、お父さん。ここはね、そんなやわな店じゃないんですよ。確かに今日は馴染みの連中ばかりですが、その内、自由が丘の人間でも溢れ返るはず。とてつもないパワーを持った店ですから、まあ見ててください。

会計は3,210円でした。立ち飲みとしては少し高めにも感じますが、このクオリティですから十分納得できる金額です。

ガチな中華料理。人をグイっと引き寄せるパワフルな接客。おいしくて、この上なく楽しい立呑み中華起率礼。

16時オープンなので、早い時間からたっぷり中華・酒を堪能するもよし。飲みに行く前に軽く飲んでつまむもよし。飲んだ後、ここで〆るもよし。機会がありましたら、ぜひ一度。

自由が丘駅正面口改札を出て左手へ向かい、踏切手前の筋（ヒロ通り／自由が丘広小路会）をまっすぐ。

学園通りとの交差点を渡ります。

キャバレー・夢のパラダイス自由が丘クラブの筋を入った先が立呑み中華起率礼です。