肝臓公司ロゴ

戸口畜産(祐天寺・学芸大学)の揚げたてメンチカツとコロッケは衣ザックザクでハフハフ、ジューシー。最高でした。残りはあえてうどんにするという贅沢!

※2019年8月31日に閉店しました。53年の歴史だったそう。長い間、お疲れさまでした。

toguchichikusanの画像

祐天寺駅から徒歩約10分。学芸大学駅からだと約15分。油面公園のすぐ近くに戸口畜産という精肉店があります。夕飯の材料を買いにやって来たのですが……。

toguchichikusanの画像

あーあ。うまそうじゃん。ランキング好き日本人。人気No.1の自家製メンチカツ、No.2の自家製コロッケをお願いしました。

「これから揚げるので少々お時間頂きますが」

「はい、お願いします」

40代半ばから後半くらいの、私より少し年上に見えるお兄さんとお姉さんがいらっしゃいました。奥にはお母さん。お兄さんが揚げている間、ケースを眺めつつ、話をうかがいました。

「こちらはどれくらいになるんですか?」

「えーっと」

お姉さんが考えていると、お兄さんが答えます。

「今年で丸41年になります」

あとで頂いたチラシによると昭和41年創業。1966年だから……おや? ちょうど50年目じゃないかw 昭和41年を聞き間違えたか、私の記憶違いか。まあいいやw

toguchichikusanの画像

ケース内には牛肉、豚肉、鶏肉がビッシリ。どれもおいしそう。そして、街の精肉店としては少し安めかも? 先にいらっしゃっていたご年配のお客さんは焼豚を受け取り帰って行きました。焼豚もうまそうだなぁ。

5分ほどだったでしょうか。揚げ終え、十分に油が切られたメンチとコロッケを受け取ります。すると、奥からお兄さんがこちらを向いて、「ありがとうございました」とおっしゃいます。しっかりと目を見て。私も「ありがとうございました」と会釈します。気持ちのいい方だなぁ。お姉さんも素敵な感じだし。

とりあえず揚げたてを食べてみたい。ひと口ずつ食べて、残りは家で食べよう。子供たちで賑わう、すぐ隣の油面公園へ行きました。

toguchichikusanのメイン画像

いい色。いい形。見ただけで揚げたてとわかるパン粉の立ち具合。

まずはコロッケ。ザクッ。この歯ごたえ。やばい。しっかり潰されたホクホクのジャガイモにひき肉がたっぷり。それほど下味はついていませんが、そのままで十分おいしいです。いや、揚げたてならそのままのほうがうまいはず。

……あ。やっちまった。

うまいから調子に乗って全部食べちゃったw メンチは絶対ひと口ね。

こちらも衣がザクッ。タネは肉のうまみ、甘みで溢れ返ります。あああ。だめだ。もうひと口だけw

というわけで、ふた口食べたメンチを、夜、うどんにしちゃいました。

toguchichikusanの画像

ぐふふ。メンチをうどんに乗せるのは初めてだ。あのザクザクだったうまい衣をあえて時間を置き、さらにツユに浸してしまうという贅沢。ネギが山盛りなのは、かじった跡を隠すため。

たまたま前日に取っていた鳥のダシでツユを作りました。もうね。たまりません。ツユを吸った衣もうまい。タネは冷めてもうまみ十分。最高。

学芸大学界隈だと栄屋精肉店がダントツなんですが、戸口畜産の揚げ物はそれに匹敵するうまさです。東の戸口、西の栄屋。間違いない。栄屋贔屓の私もこれは認めざるを得ません。

ところで。

個人的な話なのですが、学芸大学界隈に越してきたのは約3年前。引っ越して来るとなったとき、数軒を内見しました。その内の一軒は油面公園の近く。その際、ここ戸口畜産の前を通り、同店を初めて知りました。

私の記憶が確かなら、当時(2013年夏ごろ)、店は昭和の面持ちを残した昔ながらの精肉店といった風情だったような。けど、久々に来てみたら、とてもキレイになっていました。

商店街からは離れているし、駅からも遠い。住宅街にポツンと佇む精肉店。跡継ぎがいなくて潰れていく精肉店も多いです。けど、戸口畜産は改装して、先代から引き継ぐ息子さんもいらっしゃって、近隣の方が毎日のように利用しています。その日も、何人ものお客さんを目にしました。

なんだろうなぁ。嬉しいんですよねぇ。こういうのって。老舗が残ってくれるってのは街の幸せ。

SHOP DATA

学芸大学の全飲食店リストバナー