「ひろぽん、香取鮨行ったことある?」
「ないなぁ」
「ははーん。やったね(笑)」
「なんだよそれ(笑)」
「ひろぽんが行ったことのない店に行ったという優越感」
「で、どうなの?」
「うまいよ」
とかく多い丑年の一人、斎藤輝(さいとうこう)。青森出身で特に魚にはうるさいから、言ってることに間違いはないのでしょう。こう言われてずっと気になっていたのですが、今回、ランチでようやく行けました。
昭和11年創業。おそらく、学芸大学界隈では東口商店街の和可奈寿司(わかなずし)(昭和3年創業)に次ぐ古い寿司屋・香取鮨(かとりずし)。
学芸大学駅から徒歩10分。五本木交差点からは徒歩1分ほど。五本木の交差点から五本木通りと言いますか、三宿通り(都道420号)を三宿方面へ行ったところにあります。祐天寺からも同じくらいの距離かな?
こざっぱりとしたカウンターだけのお寿司屋さんです。
「握りとちらしの中と上があります」
「いやぁ、迷いますねぇ。どっちにしようかなぁ。じゃあ、握りの上で」
「はい、かしこまりました」
おおっと。こういう風に出してくれるのか。握ったらその都度、ゲタに乗せてくれます。まとめて大皿に盛ってくれると思ってた。全部そろってから写真を撮ればキレイなんでしょうけど、こうしてもらえるなら、時を移さず食べなければ。
小ぶりのシャリは酢が薄め。最初にイカを食べたのですが、握りがフワリとしているので、崩れそう。次からは手で頂くことにしました。
マグロはこってり。脂の乗りがちょうどいい。白身はなんだっけかな。これもうまい。海老は塩がほんのり。ともするとだらしない味になるのですが、引き締まってておいしいです。イクラはなかなかの量。食べごたえがあります。
できれば、ヒカリものがあと1貫あればなぁ。求め過ぎかな?
「こちら、そうとう長くてらっしゃるんですよね。確か昭和……」
「よくご存じですね。昭和11年からです」
「ずっとこちらで?」
「はい。戦争でこのあたりは焼け野原になっちゃいましたけどね」
「そうなんですか。随分、変わりましたよねぇ。きっと。昭和11年てことは、二代目でらっしゃるんですか?」
「ええ。で、息子が三代目です」
握ってらっしゃったのは二代目のお父さん。もうお一人は三代目。後日わかったのですが、三代目の同級生が私と同い年のタケシ。てことは三代目ももしかしたら丑? やっぱ丑年多いなw まあ、学大に限らず、日本で一番多いのが私の年なんですが。
お父さんとチラっとお話をさせて頂き、ササッと店を出ました。ランチなのに、あんまり長居してもね。
華やかさはありませんが、実直なお寿司でした。ランチでお決まりを一回頂いたくらいで、あれこれ言うのはおこがましいですが、とてもおいしかったです。いつか夜もしっかり食べてみよう。
新川(八丁堀)と清澄白河にも香取鮨があるんだけど、関係あんのかな?
SHOP DATA
- 香取鮨
- 東京都目黒区五本木2-52-14
- 03-3712-7844
- 公式